シャーといえば赤い彗星。
ベタな、あまりにベタな。。
しかも今はエヴァンゲリオン紅一色ですやん?
そう言う時代に逆らいつつ、シャーとか言っちゃう悲しい世代。
カワサキプラザ神戸兵庫非公認企画。
ジャーニーモーターサイクル公認企画。
当ブログチャフの8マンが全面バックアップ!
10年落ち3万キロ走行のマシン、
トライアンフ・ストリートトリプルR。
見せてもらおうか、そのトラとやらを!
マニアックな整備過程は後にまとめるとして、
ジャーニーモーターサイクル吉川氏が作ったこれを
ワタイがドッカーンと走らせてきましたよ!
っていう、最終段階からご報告しますよ!
時系列逆でお届けする、パルプ・フィクション的な編集!
って、観たことある?
パルプ・フィクション知ってる?
まあ、いいか。そこは。。。
まあ、シャーとかパルプ・フィクションだとか
20世紀感バリバリな世代。
仕方ないよね、そうだもん。
でね、ブログってさマニアックに振るか
わかりやすく振るか、とかあるじゃない?
で、今回というかいつもなんだけど
マニアック路線なので、わからない人は読み飛ばしてね。
ついてこられる奴しか相手しないんで!
じゃあ、いってみようか!
ォッシャー!
まさか、これがシャー?
さっそく、フロント周りをバラし始める吉川氏。
吉川氏ってこんな人ね。
フロントブレーキ周りの引きずりが気になったのね。
ステアリング周辺からも異音が聞こえる。
あっという間にこうなってしまう。
お約束のセンター出し。
これね、思ってるより大事なのね。
機械って何でもそうだけど、設計の段階の理想的な配置ってあるわけ。
これがずれてると、どうにもならない。
だから、今回もそこからなわけ。
真ん中の白い糸ってのは、地面に対して垂直なわけ。
これを揃えていないバイクってのは、実はライダーが修正しているわけね。
いわゆる「クセ」なわけよ。
これは個性とは違う、実はネガなものなのね。
それをとるわけ。
このマシンは、ストリートトリプルのR。
この段階では、Rの有無が何を意味するのか誰もわかってなかったのね。
もちろん、オーナーのお嬢様もわかってらっしゃらない。
あっ、オーナーはミスターカワサキのお嬢さんね。
こんな方。
そして、このマシンは純正オプションのオーリンズがついておった。
異音が出ていた、ロッド付近も分解されておる。
ちなみに、異音はこちら。
何がギシギシ言ってんだろう。。
— 8マン (@chuff_de_gogo) 2021年3月4日
いじり甲斐があるぜ!
(俺がやるんじゃないんだけど)#ジャーニー #トライアンフ #ストリートトリプル #ミスターカワサキの娘 pic.twitter.com/sJMxLcCdK2
こちらが、整備済みの挙動。
足回りが決まってきた!#ストリートトリプル #トライアンフ pic.twitter.com/jzZDdvJp76
— 8マン (@chuff_de_gogo) 2021年3月15日
これだけの差があるのだよ。
そして吉川氏はネットの海を泳ぎ、
この限定オーリンズの初期設定を見つけ出した。
このあたりの詳しいプロセスは次回以降にて報告する。
超マニアック世界なので、それはそれでまとめよう。
ついてこられる予想読者様は、10名程度の可能性高いし。
ここで生きる、パルプ・フィクション編集!
私が「ダメ絶対!」としたミラーとグリップ。
ちゃんと換装されておるな。
ミラーはノーマル、グリップはヤマハのMT−07用であるな。
この時点で、タイヤの空気圧はかなり下がっている。
これは大事な点なのだが、皆空気圧を高くし過ぎであるな。
メーカー推奨の空気圧は、実は様々な事情によって決められておる。
リコールであったり、ライダーの体重を考慮しなかったり
考慮しすぎてデブを基準にしたり。。
ちなみにイジる前はこれ。
微妙な尻の下がり具合をご理解いただけるであろうか?
この時点で吉川氏が試乗しておるので、
大体の数値は出ておるのだな。
ということは、私に任された試走は
通常じゃない領域のテスト!
シャー的に言うなら、三倍早い世界であるな。
ちなみにここでスペックを載せておこう。
このマシン、実はとても小さい。
ストリートトリプルRのデータをネットで拾った。
車重が乾燥で167kgしかない。
RZ250が135kgくらいなのだが、馬力は倍以上ある。
ちなみに、ブログの相棒の青さんのマシンCB400SF。
こいつはは190kgである。
いかにストリートトリプルRが軽いかご理解いただけたであろうか。
馬力は倍であるけれども。
車重というのは軽ければ軽いほどいいのであるが、
軽いと足回りがシビアになる。
しかもライダーの腕が問われる。
簡単に言うと、乗りづらいのであるよ。
重いハーレーとかは、実は乗りやすい。
慣性重量が、小さな問題を消してくれるのだな。
私の使命は、その軽いハイパワーのマシンで
通常を超えた領域の挙動を試すことであるな。
そこで、神戸が誇るテストコースのハーバーハイウェイを走ったのであるな。
小柄な女性ライダーに合わせたポジションは
Z900RSよりさらにコンパクトになっている。
私の体型でも、すこし窮屈な感じがする。
軽い車体の後部に座り、ぐっとリヤサスに荷重して乗る。
当初は快調であった。
中速域であれば、何ら問題はない。
しかし、問題を見つけるのが私の使命である。
ハーバーハイウェイと三宮から上がってくる道が
橋に向かって合流する左コーナー。
そこで前触れ無く始まったのであるよ。
二速10000回転から、三速にシフトして
全開でコーナーに飛び込んだ。
すると、突然パンクしたかのようにリアタイヤが暴れだした。
速度は書くと問題あろうから、大人の事情で割愛する。
ダダダダダ!とリヤが暴れておった。
私は少し頭がオカシイので、そのまま引っ張り4速に入れた。
するとその挙動は収まった。
?なんだこれは?
港でトリプルを見ながら考える。
もちろんパンクはしていない。
それ以下の速度でも、あれは出ない。
それ以上の速度でも、あれは出ない。
軽量な車体がハイパワーを地面にうまく伝えられずに
コーナーの途中でホッピングとスピンが断続して出たと仮定する。
ちなみに、このマシンのレッドは13500回転からなのだ。
低いギヤでのフルパワーに対して、車体が安定を欠いたわけであるな。
これがもっと重い車体であれば、そこまでナーバスなわけがない。
そもそも、このマシンはどのような性格だったのであろう?
どういうコンセプトによって形にされたのであろう?
ストリートトリプルのノーマルはどうであったのだろう?
Rがつくことで、何が変わったのであろう?
イギリス生まれのお嬢さんはとんだジャジャ馬だったわけで。
この人相の悪そうな目つきに、私は俄然やる気が出てきたのであるね。
ジャーニーモーターサイクルに戻り、吉川氏と議論する。
バネのプリロード量の問題であろうか?
吉川氏によると、あれ以上緩めると腰砕けらしい。
では締めてみるか。
と言っても、数ミリの世界。
私は一旦持ち帰り、再度テストすることにした。
それは、もっと車両の少ない高速コーナーがある田舎道であるな。
そして私は意外な発見をすることになる。
見せてもらおうか、その世界とやらを。
その時、私は心のなかでこう叫んだ!
「ォッシャー!」
つづきます。
(赤い彗星じゃなく、オッシャーなの?まあ、こまかいことはいいんじゃね?でクリック!)