CHUFF!! チャフで行こうよ。

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長崎ペーロンの裏の話。青さん責任感重すぎ。。

お題「捨てられないもの」

暑い長崎から熱いお話。。

我がブログの相棒である青さん。

長崎在住のお豆腐屋さん兼お花屋さん。

つまり夏は忙しい人。

 

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青さんはある時一眼レフを買いました。

キャノンのX9iだったと思います。

ツーリングやらなにやら、ウキウキで携帯しておりますね。

 

でね、長崎といえばペーロン

いまや「若手」扱いの青さんのカメラを老獪な人々は見逃すはずもない。

なんだかんだで写真を撮ることになってゆくわけです。

しかし青さんの真面目さというか、責任感センサーの敏感さというか。。。

一眼レフを構えた男が、こんな真剣にシャッター切ってるとか誰も思わないのです。

 

吐き気をこらえ、鬼の形相でシャッターを切る。

長崎の土門拳、青さんのペーロン裏話しでございます。

ではさっそく!

 

 

 

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私は人生のテーマとして「安請け合い」を掲げております。

そう決めて、どのくらい経ったでしょうか。

ギリギリではありますが、まだ完遂しております。

 安請け合い。


都会の暮らしの中で、主に仕事の中で起きると困ったことかもしれません。

その仕事に金が発生しないなら、迷わず労基へGOだと思うのです。

しかし、なんと言いましょうか。

 

私がやっているのはボランティア。

 

という悪魔の発明の労働搾取でありますから、どこへ駆け込むわけにも行きません。

「好きでやっているんでしょう?」

 

と言われればそこまでです。

そうなんですよ。

安請け合いを標榜している人生を謳歌している私が悪いんです。

受けたら引けない性分なのも、私の都合です。

自己都合では失業保険だってなかなか貰えないものです。

いわんやボランティアにおいてをや。


7月。

今の職場は花屋ですから、お盆が繁忙期の直前。

大仕事の大事な助走期間のこの時期なのに、3月頃から頼まれていたのが7月ごろからの「ペーロンの陸シゴト」です。

説明しましょう。

ペーロンというのはドラゴンボートの一種です。

www.at-nagasaki.jp

長崎の人間としては「本家だ!」と主張しますが、二十人程度の人間が乗り込んで手漕ぎで動かす船のレースでありますから、全国津々浦々、ある程度の国際性すらあるやつです。

レギュレーションはそれぞれ違うでしょうなあ。

でも要するに、腕力とスタミナと心意気。

誰よりも早くコースを漕ぎ切ったら勝ちだというものです。

 

ウサイン・ボルトの偉業を前に「原付きのほうが早いじゃないか」と言ってしまった私からすると、ヤンマーとかヤマハの船外機のことがチラチラしてしまう、どうしても頭の片隅に強烈に冷えた私が居座るイベントがあります。

 

 



陸シゴトというのは、要するに「雑用係」です。

マネージャーというのは別に設定されていましたから、スーパーサブみたいなものなんでしょう。

最初はね、暖を取るための諸々だけを頼まれていたんです。

でも、いよいよ本番が近づいてくると、それはもう色々と頼まれましたねぇ。。

そりゃね、私は一眼レフ持ってウロウロするオジサンではありますよ。

 

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でもね、下手の横好き、という言葉を知りませんかねぇ。


わたし、それなんですよ。

撮ってくれ、と言われるのが強烈にプレッシャーを感じるわけです。

彼らとの関わり合いで、その圧を受けたのは2回目。

最初は長年世話役で引っ張ってきたひとが還暦ということで、その祝の祝宴で

「青さん、撮影お願いできませんか」

でした。去年の秋のことです。

 


まずね、参加するんだな、と。

私はさほどそっちと関係ないけどな、と。


まぁまぁの参加費を払った上で、2時間の宴会の最中延々とシャッターを切り続けました。

 

 

使い物になったのが200枚弱、撮影枚数は1800枚。

食うものも食わず、飲むものも飲まず。

大事な道具を持って帰らなきゃならないから、二次会も三次会も酔えず。


でもね、それは別にいいんです。

私がちびりそうになったのは

 

「集合写真を撮ってくれ」

 

という依頼でした。

いや。いやいや。

その写真はごまかせんやろがい、と。

手数でなんとかできないのが、唯一「集合写真」だと思うんですよ。


震えましたねぇ、どう撮ったら正解なのか。

今まで自分も何枚も「その中に」いたはずですし、

見てきたはずなのに構図が全く思い浮かばない。


どう撮ったら正解なんだろうか。

ワイワイと段違いに並んでいるあの人達は

気楽にヘラヘラしているけれど。

ファインダーを除いている私が吐きそうになっていることに気づいているんだろうか。

このあとのパーティーの最中、あちこちでシャッターを切っている私は気楽でした。

だって、発表するのはこっちの選択次第でしょう?

撮られていたなんて覚えている程度の酔っぱらいはいないのであります。


でもね、集合写真は違います。


コールアンドレスポンスがあるでしょう。


「はーい、いきますよー」

「左の二列目の方、もう少し寄ってください」

 


こんなことをして撮るんだから、それはもう間違いなく私は集合写真を撮っているじゃありませんか。


それを「出来が悪いからなし」とはいかないと、私は思うんですよ。


でね。割った話をしますが、全滅でした。

なんかもう、これを出すぐらいなら私のキャノンが壊れてましたと発表するほうがマシ。

そんな感じ。

 

どうするアイフル、という大河を蹴っ飛ばすフレーズを入れてみましたが、私を助けたのものは私でした。

子曰。其身正、不令而行。

その身正しければ、令せずして行わる。 

きっちり生きてりゃ、言わんでも周りは動くもんだぜ、というぐらいの意味です。

論語は本当にいいですねぇ。

 

 


誰かが言いましたよ。「青さん、一緒に写らんですか」と。

主役の親分も、「お前も一緒に写れ」とおっしゃいます。

 

都合よくいるホテルの人間。

何かのために持っていたコンデジを彼に手渡し、数枚撮ってもらいました。

が流石です。

門前の小僧習わぬ経を読む、とは言いますが、おそらく彼の人は経を習った坊さんです。

集合写真を何枚も頼まれて撮ってきた猛者でありましょう。

研修があったかどうかは知りませんが、受け取った画像データは「ああ、これこれ!」というべきお手本のような一枚でした。


よし。

これを発表しよう。

私が撮った画像には私が写っていないのだし。

残念ではあるが、自分も写っているこっちのほうが主旨にあうはずだ、と。

反省と言うには随分と後悔の味がする振り返りはしましたけどね。

金釘流の書家である私には、絵心もないんですよ。

ということは、写真だってね。うん。

 


でもさぁ。

楽しいんだよねぇ、シャッターを切っているときは本当に楽しい。


どういうふうになっているのか、全くわからないけれど

ファインダーを除きながらカシャカシャやっているのは楽しいんですよ。

才能もない。若くもない。

でも、撮っちゃう。

タムロンの万能レンズを買うかもリストに入れちゃう。

 

気にしないで放っておいてほしいんですよねぇ。。

こちとら、腕のことは落ち込むぐらいわかっているんだから、千枚撮るんだよ。

だから、これを撮ってくれと言われるのが辛い。

たまたま撮れたら見せるがな、と。

そう思って、こっそりペーロン選手権大会でもパシャパシャ撮影しましたが、、

 

まぁ。暑かったし。


熱暴走だよ、熱暴走。


三脚を持っていけばよかったなぁ、と思ったあとすぐに別の自分が

「バカ!言い訳できなくなるだろう」とツッコミを入れてきました。

三脚があれば、もう少しマシな写真が撮れたかもしれないな。

というのが、今回の言い訳でどうかひとつ。

そんな感じの夏が、そろそろ終わりつつあるこの頃でありました。了

 

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うーむう。。。

集合写真の構図。。。

 

そこ考えるとこなんすか?

 

まあ、考えるというのだから考えるのでしょうなあ。。

逆にいえば、集合写真にも美意識を向ける姿勢。

流石です。

そういえば、藤原新也チベット放浪にグッとくる集合写真ありましたな。

探しても出てこないのは著作権とか、まあいろいろね。。

 

 

いや、インド放浪だっけか。。

まあ、どっちかです。

適当でいい、なんてことを人生から追い出している青さん。

すげえなあ。。。

 

でも、もう少し気楽に。。

ねっ。

 

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