CHUFF!! チャフで行こうよ。

もう、何でもありです。ヒマつぶしにどうぞ。

CHUFF!!ってのは、「おっ、なんかいいよね!」って意味です。チャフっていきましょうよ!

秋山庄太郎先生の気持ちを少し理解する桜撮影

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この三脚が、カメラ界の名品ジッツオですね。

これね、めっちゃ重いらしいんですね。

持ち主は、長崎の青さん。

これもって、山に登ってしまったんですね。

chuff.hatenablog.com

 

日々精進である青さんですから、

いつまでもそんなことはやりません。

で、早咲の桜を撮りに歩いて出かけたら

やっぱ一眼レフも結構重いな、って話ですね。

そして、カメラと被写体との微妙な関係にも気づきます。

秋山庄太郎の心境に迫る今回。

 

ではさっそく!

 

 

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彩りの郷 花見山写真集

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  • 作者:第一印刷
  • 発売日: 2014/12/25
  • メディア: 単行本
 

 

 

私は消防団員。

春の消防訓練が小雨そぼ降る3月7日に実施されました。

放水訓練が行われた場所は、ダムがほど近い山間。

普段は住人も少ない地域ですので静かなものです。

しかし、その日は実ににぎやかでした。

ぎりぎり訓練を実施できる程度の小雨が

ずっと降っている中でしたが、無事おえることができました。


訓練で放水をする雑木林の少し手前、

地域で毎年一番に満開になる桜があります。

その日、ほぼ満開に近い状態でありました。


たしかにここは早いのだけど、

例年だとようやく咲き始めるぐらいの時期です。

ソメイヨシノもきっと、いつもより早く咲くのだろうな。。


翌日のこと。

我ながらよく続いているウォーキングで、

コースをいつもと変えることにしました。

カメラをそろそろ、本格稼働させたい頃合いです。

桜を撮りがてらの運動と洒落込みます。

さっきの桜を目指したんですね。

ほぼ全行程に起伏があるコースです。

まあ、長崎はそう言う土地です。

山というほどの標高はありませんが、

だいたい上っているか下っているかの道です。

そこに、一眼レフをかばんに入れて持っていきました。

 

甘かったですね。


夏が本格化してくると、私は今年もヒメシャガが気になるはず。

ということは、今年も岩屋山に行くでしょう。

いつもは岩屋神社から登っていくコースですが、

今年はちょっと変えてみようかしら…

などと最初はのんきでした。


そう言えば、去年は巨大なジッツオの三脚

通称「測量くん」を抱えて登りました。

 

chuff.hatenablog.com

 

いやぁ、今思い出してもただの苦行でしたねぇ。。

 

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ケースに入っていても分かる重量感。。。

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使用中の、このマニア感のためだけに!

 

その時ほどではないですが、

やはり一眼レフカメラは重さを感じるものです。。。

ウォーキングに持ち歩くには、ちょっと訓練が必要ですねぇ。。


一山越えたあたりで海を眺めると、

伊王島が薄くけぶっています。

春らしい風景ですが、原因が黄砂か花粉でしょう。

深呼吸はちょっとためらわれる景色でした。

 

 
道路の脇や家々の花壇に、

名を知らぬ春の花が賑やかに咲いております。

梅は頃を過ぎたようですが、

散る間際の風に舞う花びらは風情がありました。

 


お目当ての桜にようやくたどり着き、

カメラを構えて…うーむ…

 

なんかダメだ!

そうじゃないんだ!


いいなぁ、と思ったから撮りに来たのですが、

ファンダーを通じてみる景色がどうにもしっくりこない。

結局、色々撮ってみましたが

「これ!」というものはありませんでした。

 


お目当ての桜をあとにして、

てくてく歩きながら考えました。

おそらく、あの桜は近づいちゃだめだったのでしょう。


あの桜が一番魅力的なのは、

少し離れた場所を車で通過しながら見た場合です。

カメラを構えていた場所では

いらないものがたくさんフレームに入ってしまったのでしょうな。

秋山庄太郎先生が風景を撮る時

「あの電線を2時間ほどカットしてもらうよ」

とか意味不明なこと言っていたらしい気持ちがわかります。

 

花 365日―秋山庄太郎写真集
 

 


何でも近づきゃいいというものでもないんだなぁ。

反省をしつつ、そのまま帰っておりました。

ダムの近くを通っておりましたら、

ダムを囲む道沿いのソメイヨシノ

少し咲いているようです。

日当たりも関係があるのでしょうが、

せっかくなので近くまで行ってみることにしました。


山影になるあたりでは、

道路が緑がかっている外周道路。

でも意外にすれ違う人は多かったです。

カメラを首から下げた紳士もちらほら。

桜はメジロだけではなく

カメラおじさんも誘引する力があるのでありますな。


この日は結局、桜のほうはさっぱり。

まぁ、始まりとしてはそんなもんだろう、

と気を落とさずおりました。

 

キブシを撮ったのがいちばんしっくり来る出来でしたな。

これはこれで季節の植物なので、

今日のところはこれで納得することにします。

次はもっとうまくやろう…

 

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ぼちぼちダムを歩いていると山への「入り口」があります。

ここが、今年の岩屋山を目指すルートになるかもしれない場所です。

一般に知られているルートでは一番長く、一番疲れる道のりです。

イノシシの活動で、崩れているのが本当に歩きにくいんですよねぇ。。

 

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この道の傍らにも、

きっとヒメシャガは可憐に揺れていることだろう。

昼間の岩屋山山頂には、三脚を使って撮るものはない。

これが去年の結論なので、

今年は幾分軽く上っていけるでしょう。

まぁ、、距離が長くなるぐらいは、、

スタートはいまいちピリッとしない桜の撮影でしたが、

機会はまだある。

さて、次はどこでファイダーを覗こうかしら。


わりと真面目に運動をしているおかげか、

フットワークが軽い春先でありました。了

 

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いやあ、青さん成長されてますな。

近寄ればいいわけじゃない。

そうですね。

 

これね、邪魔なものがフレームインしたってのもあるんでしょう。

でも核心はそこじゃないと、私は思います。

 

美しいもの、というのは理想的距離があるわけです。

舞台俳優さんのメイクなんか、近くで見るとお化けです。

それが一定の距離をとると、美しく見える。

逆に、接近しないと見えない美しさもある。

 

この桜は、遠望からの美しさが大きかったんでしょうね。

このあたりが、実に難しい。

美しさは普遍的なものではなく、条件があるんですね。

 

などと、適当なことを言ってるだけですよ!

 

(いやあ、春だなあ。春雨が降っている。桜に急げと言わんばかりにクリック!)

 

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