CHUFF!! チャフで行こうよ。

もう、何でもありです。ヒマつぶしにどうぞ。

CHUFF!!ってのは、「おっ、なんかいいよね!」って意味です。チャフっていきましょうよ!

究極のオートバイを目指してみる。じゃあ究極って何よ?



君のオートバイは本来の動きをしているかね?

まさか「新車だからバッチリっすよ」とか抜かしておるのではなかろうね?

俺が思うに、機械が工場を出るとき9割はちゃんと組まれていない。

設計者が図面に起こして以降、形になるまでちょっとずつ狂いがでる。

その誤差はある程度までは問題がないことになっている。

しかし、本当にそうであろうかね?

例えば、規定トルクで締めているネジを思い起こそう。

通常は工具で計測しながら締められておるわな。

しかし、その工具のトルク設定はいつ測ったのだね?

 

などと、重箱の隅をつつきまわったとする。

 

すげえ、イヤなオヤジだ。

 

でさ、そのすげえイヤなオヤジが二人いいたとする。

その二人が徹底的に重箱の隅までツメたとする。

じゃあ、出来上がったものはどうなると思う?

可能な限り精密に組まれたオートバイはどんな気分にしてくれると思う?

個人の好みを排除して、純粋に正確に組まれたオートバイに乗ってみたくないか?

 

もう、俺も内燃機関も先は長くねえ。

ガソリンあるうちにやっとかねえとな!

ぼやぼやしてたら、ガソリンなくなっちまうぜ!

 

 

 

ほら、レーサーがピットインしてサブマシンにさっと乗り換えて出ていくってあるじゃない?

あれよく考えたらで不思議だと思わない?

例えばキング・ケニーがさ、そんな事やっててもよく考えたら不思議やない?

昭和世代のエースと言えばキング・ケニー!

だってさ、いくらケニーでも。。

いやケニーだからこそ

「これさっきのと、全然ちゃうやんけー!」

とか怒れると思うのよ。

世界中の頭のネジが緩んでいる人を集めて、誰が一番緩んでるかを競う世界の人よ?

そんな世界の住人が、命預けて億単位の金かかってる場面でさ気づかないはずないのよ。

ってことは、そのスペアのマシンは、ほぼ同じ仕上がりのはずよね。

じゃあ、彼らのマシンはどういう人が組んでるの?

どうやって組んでるの?

とか考えたら、すごいことじゃん?

 

オートバイは通常、各部門の専門家がいて図面作ったり色々してるわけ。

それが集まって、専門家が形にして機械として動くわけ。

それをテストライダーが乗って、いろいろ変更してさ。

その上で莫大なコストを掛けて正確に動かせるようにやってるのがレースなわけよ。

ってことはよ、俺らそれを知ることないやん?

自分でいろいろ外して組んで、手に負えなければメカに頼ってみたり。

メカも仕事だから、かける時間にも限界あるやん?

商売だから、そこ仕方ないやん?

 

 

 

でもさあ、それじゃあロマンないやん?

じゃあ、無限のコストをかけてやってみたらどうなる?

って思うわけよ。

 

さてさて、ここでコストと言う概念を「お金」と考えるのはあさましいわけやね。

コストというのは、それによって縛られる時間であり、情熱やと思うわけよ。

良い部品を買っても、それはコストとは言えないわけよ。

ただカネがかかるだけでね。

その部品を理解して、適切な処理と組付けをする。

一切の「こんなもんちゃうかなー」を排除すると言うのがコスト無視ってことやね。

 

つまり「めんどくさいを徹底排除」!

 

などということを、私のオートバイの主治医である吉川さんと話しておったのですな。

吉川さんとはこんな人ね。

 

chuff.hatenablog.com

 

よくよく考えてみれば、私もライダーとしてのピークはとうに過ぎているわけですわ。

吉川さんも、メカニックとしてのピークの年齢。

我々はここから先は、これまでの経験からの補充しかない年代なわけですわ。

新しい知識よりも、獲得した技術のアレンジ。

しかもカスタムでもなければチューニングでもない。

馬力でもなければ、スピードでもない。

そこにあるなにか。

エンジニアがイメージしたそのなにか。

それを掴むためにはどうしたら良いのだろうかな。

それは夢の女を抱くような話。

でも何が夢なのかもわからない、まさに夢うつつ。

それをやってみようやないですの!って話。

となれば、今のうちにやっときゃなきゃね!

となったのが昨年の春ころ。

 

しかしながら、当然情熱にはカネがかかる。

じゃあ、こういう話に乗ってくれる好き者集めてワイワイやらない?

となったが、意外にこれが集まらない。

まあ、わからなくもないわね。

自分のマシンにカネを突っ込むんじゃなくて、理想を味わうためにだけカネかけるわけやし。

そもそも、言ってることわかるかどうかも微妙やし。

しかも実現できるかどうかも微妙やし。

世の中コロナだったし。

 

 

じゃあ、二人でやれるとこまでやりましょうかとなったのが昨夏。

 

ここでまず躓いたのが車種選定。

ベース車両は安いほうが当然いい。

できれば、いい素材になるマシンでお値段手頃な。。。

 

そんなのあるわけない!

 

そこで消去法で絞り始めた。

条件はいくつかでた。

 

① 2ストロークは除外。

傷んでるの多いし、あまりにも割高。

② 小排気量は除外

テコ入れしたら、ただのチューニングマシンになってしまう。。

③ 古いマシンは除外

値段が高いし、多くのオーナーによって何をされているのかわからないため。

④ パーツが純正で入手できること

これはレストアでもカスタムでもないから、できるだけ純正部品で組みたい

 

これらを考えたら、ふと新車?ってなるわけ。

ところが、こっちはそれほど素直じゃない。

 

以前吉川さんの手によって生まれ変わったZ900RS。

ミスターカワサキ清原明彦の娘さんの車両。

それがこちら。

 

chuff.hatenablog.com

 

このセットアップのテストライダーは私。

このときに、トラコンの介入による世界に驚きました。

全くコケる気がしないわけです。

でも今回は、電子制御の代わりに情熱であの乗り味に迫りたいなあとなったわけです。

でさ、あの乗り味は具体的にはどうなんだろうね?

なにがどうなってるのだろうね?

等と話しておったのです。

 

ちなみに、その乗りあじってこれね。

 

chuff.hatenablog.com

 

実はこの時点では、電子介入の凄さをまだ理解してなかったんすねえ。

ところがここである男がやってきた。

このサイトでは「焚き火の男」って名前で初期の頃記事書いてた。

chuff.hatenablog.com

ミスターバイクでは「大神龍」と名乗っていた男。

こいつだ!

www.mr-bike.jp

 

こいつが、トライアンフ・トライデントの新車を見せびらかせに来た。

このオートバイから、我々は電子制御の素晴らしさと残酷さを学ぶことになる。

 

長くなってきたので、この話しはシリーズ化して次回へ続くのである。

chuff.hatenablog.com

 

(すんげえ需要のない話なので、興味ある人はクリックして!でクリック!)

 

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