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CB1100でガソリンを考える 究極のオートバイを目指す9

今、日本のガソリンは信用できない気がする。

素晴らしく電子制御されている車やオートバイに乗る人は気づかないかもしれない。

でも少し古い車やオートバイに乗る人、特にライトチューンに乗る人は気づいているかもだ。

そのうちの一人が所ジョージ

彼は時々「日本のガソリンの品質やばいんでね?」という場面を何度か観たのだが、探しても動画は出てこない。

さすが、攻めているようで脇はしまってやがる。

 

このガソリンの問題の予感に至った前回。

 

chuff.hatenablog.com

 

プロジェクトのパートナー、ジャーニーモーターサイクルの吉川さんから得たガソリン情報。

そして乗ってみて実際「あれれ?」と思う私。

今回の話は我々の私見であり、特定のメーカーを誹謗するつもりもない。

経験から得たマニアックな仮説を披露するという範囲でお考えいただきたい。

なぜならこんなことが起き始めているからですな。

 

www.soumu.go.jp

 

結構なことですが、フェイクのファクトチェック?

役人の考えそうなことですなあ。

フェイクだと判定されたらアウトなわけです。

さあ、リアルで危険なガソリン世界へ踏み入れましょう。

 

 

なぜガソリンに疑問を持ったかは、前回を参照されたし。

ここでいくつかの予備知識を読んでいただきたい。

 

何度も言うけどマニア以外は突き放していくんで、そこんとこよろしくやで!

 

毎日新聞の報道で、「ハイオクガソリンを巡っては、各社がタンクを共同利用することによる混合出荷や、自社の製油所やタンクがない供給網の空白地帯で、他社製を買い取り、自社製として販売するバーター取引が行われていた」ことが判明。

https://www.wjsm.co.jp/article/life/a1101

元ネタの毎日新聞を探してみる。

 

mainichi.jp

 

そして、このような記事の意見もわからなくもない。

 

motor-fan.jp

 

でもこちとら、そんな甘くないんですわ。

そこ掘り下げていきますわ。

外車乗ってる人は、だいたいガソリンはハイオク指定されてるはずですわな。

これは米国やヨーロッパでのレギュラーガソリンのオクタン価が高いからですわ。

私の経験からすると、アメリカのガソリンってグレードが3種類ありましたな。

かつて我が国もオクタン価100を売りにしていた時代がありました。

今は法的には96以上。レギュラーは89以上。

でも、他種混合許容量についてある表をご覧頂きたい。

環境省の公的資料である。

https://www.env.go.jp/content/000084375.pdf

この77ページに以下のものがある。

ここで気になるのは、灯油とエタノールの合法含有率である。

あらっぽい計算になってはしまうが、総計7%。

これらの混入は、タンクや配管の残留物に配慮した結果であろう。

 

逆に言えば、そこまでは水増し可能であるわけだ。

灯油の4%だけでも相当大きい。

更に、ガソリン供給元の使い回しも合法。

となると、どこで入れても同じやないかと思いたくもなる。

しかし、多くのブログで言われているほど全てのメーカーやスタンドが同じなのであろうか?

私は疑う。

そんなわけがない。

 

今回、めっちゃシリアスな内容やない?

 

 

シェル石油が勢いがあった頃、こんな動画も出ていた。

 

www.youtube.com

 

これが今世紀初頭頃。

シェルのハイオクは安定していい香りを出していた。

その頃、阪神高速湾岸線を攻めていたバカどもたちは、みなシェルだった。

私もそのうちの一人だったのではあるが。

 

そんなことを思い出しながら、そういえば「良いガソリン」はどこで手に入ったかを考えていた。

吉川氏とディスカッションを深める中で、いくつかの共通意見がでてきた。

 

① ツーリング中の寂れた田舎のガソリンは案外いい。

② どうも怪しいスタンドはクーポンだのアプリだの勧めてくる。

③ パトカーや白バイは、どうも特定のポンプを使用しているような気がする。

④ 週末に走りに行くためスタンドに行くと、混んでるスタンドのガソリンは妙に臭い

⑤ レシートをよく見てみると、商品名が書かれたスタンドと「ハイオク」とだけ書かれたスタンドがある。

 

ここまでハイオクにこだわっているように思えるもだけれど、実はCB1100はレギュラー指定である。ハイオクを入れてはみたが、どうもレギュラーのほうがいい感じがする。

このレギュラー指定のエンジンについては、別の回で話そうと思うのでマニアは期待されたし。

しかし値段の高いハイオクでこの状況であるのだから、安いレギュラーはもっとひどかろうよなあ?

 

ここで、先程の上げた5種類についての我々の根拠とした意見を述べる。

 

① 田舎はそれ自体が運命共同体である。しかも短期で爆発的に捌ける市場はない。しかし車社会なので燃料は必需品だし、農業や漁業にも使われるだろう。そこでスタンドを経営するなら、ある程度都市部より長期ストックできる油を貯める可能性がある。よって割高。しかし、信用第一。田舎で信用を失うってことは、何よりもきついはず。

 

② セルフスタンドに行くと、わらわら寄ってくる店員にも当然コストがかかっているはず。ラインだのアプリだのを勧めてくるオネエチャンのコストは結構でかい。昔はちょっとしたウエスくらいは貸してくれたが、今や100円とかで買い取らせるくらいなのである。その状態であのブラブラしている、ちょっとかわいいオネエチャンを雇う意味。それは当然コストに添加されるはずである。しかし、セルフであればそんな大差ない値段の場合どうなってるのか?ええ、合法範囲で混ぜればオネエチャンくらいのコストは出るんじゃないんですかい?

 

③ 官公庁のガソリンは、スタンドが入札制で年間契約している事が多い。特にパトカーや白バイは、どこで入れてもいいわけではない。しかし、よく観察してほしい。彼らは、一番端っこのポンプを使ってないだろうか?もちろん他の客の邪魔にならないように、というのもあるだろう。しかし、あるスタンドで白バイとパトカーが、かなり待って特定のポンプで入れているのを見たことがある。これは何を意味しているのか?

 

④ 週末、特に金曜日の夕方から夜にかけて、ガス補給をするスタンド。どうも午後に入ったタンクをさばき切れるようである。ポンプやタンクは規定で洗浄をするが、洗浄しきれない場合も多かろう。しかも続々とスタンドは潰れている。車の台数は減らない。ここで、上記の数%はかなりでかいはず。給油口に鼻をつけてほしい。ガソリンのあの芳しい危険な甘美な香りがしない場合がある。その場合、機械油のような香りがする時がある。スタンドだけではない。ローリーや供給元だって、相当怪しい。

 

⑤ ここでレシートをよく見てほしい。かつて「悪意を満タンに」と揶揄された某メーカー。仮に宇宙石油としておこう。ここのレシートには「ハイオク」ではなく「スーパーマグナム」と記されることがある。ここが肝心で、全てのスタンドではない。表記した以上商標によって縛られる。早い話が訴訟対象になる。もちろん他の企業のハイオクにも商標はある。しかし、記載されていない店がかなりあるのだな。

 

 

更に一つ追記すると、

 

お金持ちが多いエリアはアタリが多い。

 

これは①の理由と関連するのだが、金持ちはうるさいのだ。

しかもそう言う地域のガソリンは、微妙に高い。

フェラーリだのポルシェだの乗ってる客で地元人。

もうこれは敵にしてはいけない客層だ。

 

公に弱小ブログで書いていいのはここぐらいまでであろうな。

もっとあるにはあるのだが、どんどんヤヴァい話になるので察してほしい。

 

さて、ガソリンの純度になぜここまで拘るのか疑問に思われる諸兄もおられるだろう。

今一度内燃機関の仕組みを思い出してほしい。

燃料を空気と混ぜて霧状になったものをシリンダーに吸わせて点火するのが内燃機関

蒸気機関のように、外でエネルギーを作成するものが外燃機関。

内燃機関は、エンジン内部でガソリン爆発を起こさせているわけだ。

この「爆発」という現象を今一度考えていただきたい。

ja.wikipedia.org

この爆発を高めることが重要ゆえ、チューニングでは高圧縮がハイパワーであるというのは常識である。

しかし、最近旗色が悪いのをご存知であろうか?

特にアメリカのドラッグレース等では、低圧縮のほうがいいんじゃねえ?意見がある。

日本で低圧縮を強く推す人物が、ハーレーの有名人柴崎氏である。

 

bike-news.jp

 

氏はハーレーに特化して述べておられるが、実際にどんどん高圧縮チューニングは弊害もある事がわかってきておる。

それは内燃機関特有の「爆発に伴う衝撃波」の解析が進んだことも大きい。

ここで実際の爆発は一瞬では起こらず、いくつかの段階を経ていることをお見せしようと思う。

www.youtube.com

 

急激な膨張のあと、一旦収縮し再度膨張している。

この二段階以上の繰り返しが爆発では起きているわけだ。

ということは、高圧縮は爆発も大きくなりピストンは下がろうとしておるわけだな。

その時収縮が起きて、下がろうとするピストンの邪魔をする。

しかし、エネルギーは解放されておるので力負けして下がってゆく。

多くの場合ここで振動が発生する。

俗にトルクの谷と呼ばれるものは、それが顕著に出る回転数を示すわけだな。

ここで低圧縮に近い現象を起こさせるとすれば、何が可能であろうか?

爆発によるエネルギーの解放を、あえて遅くさせられるとすればどうだろう?

すごく簡単に言えば、微妙にガスを濃くすればいいのだ。

そうすると、最後の燃焼に行きつくまでに初期の収縮は吸収されてゆく。

 

おわかり?

 

吉川氏との試行錯誤の結果、我々は燃料費を濃くすることで燃費の向上と出力の増大を得た。

ちなみに、そのチューニングで私のW650の燃費は1,4倍くらいに伸びた。

トップスピードも10キロ上がった。

ここでなぜトップスピードが伸びたのかには、更に複雑な物理が出てくるので割愛するが興味のある人は連絡してほしい(まあ、友人の一部だろうから電話して)。

このプロセスは、ガソリンを不完全燃焼気味に完全燃焼させるわけだ。

つまり時差を作ってな。

 

ついてこられてる?

 

ここで肝心なのは、ガソリンを濃くする手法であろうなあ。

一つ言っておくとキャブでメインジエットの交換レベルではない。

それでは差が大きすぎるのだ。

CB1100のようなインジェクションではどうだろうか?

実は最新のマシンでもある程度物理的な手法で濃くできる。

マップの書き換えではないことは記しておくが。

 

さて長くなってきたのでここらで終わる。

最新のマシンでは、ここがECUで調整されて分かりづらい。

しかし、ガソリンが工場生産品である以上ムラはある。

ただのライダーである私が公に言えることも限界がある。

これらの分析が正しいとは断言できないことも明記しておく。

ただ、私のアクセルを握る右手が感じた奇妙な振動からの戯言であるとご理解いただきたい。

 

そしてCB1100は、2023年の酷暑に向かって新たな発見に至るのだが、それは次回にて。

つづきます。

chuff.hatenablog.com

 

(マジカよ!マジなのかよ!そこは自分の鼻でクンクンでクリック!)