このバッタのような奇っ怪なオートバイ。
イギリスが誇る名門トライアンフ製。
2011年型のストリートトリプル。
これのこの御方の個人所有なんですな。
実はワタイ、その昔買おうと思っていた時期がありました。
このオートバイも、
「かっちょよく乗れるよーにしてくださーい!うふふ」
ということで。。。
まあ、ワタイができるわけでもないんですけれども。。
で、いじることになりました。
でね、持ち主がミスターカワサキのお嬢さんです。
カワサキプラザ神戸兵庫のGMでもあられます。
よって、他社メーカーですんで事情もありますんや。
よって、カワサキプラザ神戸兵庫非公認企画。
(そこは大人の嗜み!)
でもさ、普通この車種乗ったことある人少ないんでない?
ワタイはかつてかなり乗り込んだので知っておるのです。
そして、この赤いトラの問題点もよく分かるんですな。
このストリートトリプル言うバイク。
同時期にディトナいうバリバリのレーサーライクなバイクあったんですわ。
これも乗ったことあるんですが、実に尻が熱くなる!
信号で停まっても、足の直ぐ側にマフラーがある。
さすが、イギリスという北国で作られただけのことはある!
オーナーもそこを嫌って、ダウンマフラーにしてます。
まあ、正解やろうねえ。。
で、乗り味ですけど。
これが、ごっつう磯の香りですわ。
オッサンを責めるのやめて!
仕方ないやん!
そう言う年齢なんやし!
大人気ないんで、真面目に行きますわ。
エンジンという最重量物の重心を上げることで
重量物の極度の集中化に成功してますんや。
エンジンを嵩上げした結果、全体の重心がそこそこ下がっておるんです。
わかりまっか?
この真中の丸部分がミッションですね。
なんか無理やり上に上げてる感じありますやん?
今はこれが主流ですけど、当時はまだまだな技術。
ちょっとマニアックに言うとですな、
この集中化によってエンジンをストレスメンバーにすることを可能にしたんですな。
フレームの一部にするってことですわ。
これね、鉄を使うとこやと思うんです。
しかしアルミダイキャストでフレーム自体を軽量化したわけですな。
というより、ダイキャストフレームで細さを出せた言うか。
結果的にかなり軽いマシンになったんですわ。
これヤマハがよく使う技術だそうですな。
それを使ってスーパースポーツしたのが、ディトナなわけですね。
その外装を取っ払い、エンジンを中速域に寄せたのがこれ。
乗り味ですけど、そら磯の香りが。
やめときましょう。
エンジンはかなりパワフルで、ギヤの選択ミスはまずない。
どのギヤからでも加速しますわ。
車体は軽いので、腕に覚えのある方はかなり振り回せます。
その軽さはちょっと不安になるくらい。
メインの速度域は80〜160くらいがおいしいとこでしゃろな。
この間なら、ギヤは関係なく前に飛んでいきますな。
で、この赤いトラ。
ワタイが知っているトラに比べて、なんか重い。
それにやたらとお尻が上がっている気がする。
身体が前に前にずれてゆく。
それにどうも硬い。
多分犯人は、ちらっとみえるオーリンズサス。
高価で黄色いサスペンション。
おいくらするとお思い?
各自クリックで確認すべし!
「あー、それいただきものでー!ポン付けしただけなんですー!」
いいですか皆さん。
世界は広いのです。
オーリンズが勝手にやってきたり、
マフラーが普通にプレゼントされる世界もあるんです。
Z900RSもそうだったよなあ。。
そして、放置してはいけないグッズで武装されておったのです。
まあ、レバーはええとして。
このグリップあきまへんな!
車体と合わせたんやと思いますけど、ダメ絶対!
特に女性はダメゼッタイ!
このグリップは疲れますんや。
このパワフルなエンジンのバイクに女性が乗る場合、
このグリップではバテます。
それに、心持ちハンドルが広い気もする。
こういうとこで、硬質感でておるとダメなんですね!
次、これもダメゼッタイ!
このミラーは、正直危険。
鋭角なデザインが良かったんでしょうねえ。
でもダメです。
これ後ろ見えません。
視界狭すぎ。
捕まりやすいだけじゃなく、これ事故ります!
後方視界ってのは、思ってるより大事です。
後続との車間距離を一瞬で判断したり、
危険な車の接近に気づいたり。
しかし、このマシン最大の問題はやはり足回り。
このシートご覧ください。
シート前部の色変わってますね。
ワタイが思うに、コレは単なるデザインではありません。
ここより後ろに座れ!ってマークだと思います。
つまりメーカーが推奨する着座位置。
こういう細かいお約束って、普通知らないと思います。
でもそうなんです!
でもコレじゃそうは乗れない!
これらをジャーニーの吉川氏に伝える。
そしてまずは乗ってもらう。
吉 「これは素晴らしいエンジンですね」
8 「でも、サスが硬すぎますね」
吉 「これはこの前のZ900RSとは違う方向ですね」
8 「車高が上がりすぎてますね」
吉 「まさかポン付け?」
8 「そのまさかです」
吉 「オーリンズは間違うとこうなりますよね」
8 「本来の性能を磨いてあげましょう!」
吉 「はい!」
オーリンズに変えたら良くなるとか思ってる人々よ!
高価なものは、ちゃんと調理してこそだぞ!
8 「世の中は不公平なものです」
吉 「できることはやりましょう」
よって、バラされることになったわけです。
ここに、再度ジャーニー・モーターサイクルの企画参加と。
女性がバイクに乗るとなると、自称マニアがたくさん寄ってきます。
でもね、誰も言わなかったのかしら。。。
こういうことの積み重ねが、女性ライダーの乗りづらさにつながっておるのかもねえ。。
微力ながら我々がお手伝いしますぞ!
まずは空気圧を下げるとこからだな!
つづきます。
(やっぱトライアンフはいいなあ!その魅力磨こうじゃねえか!でクリック!)