CHUFF!! チャフで行こうよ。

もう、何でもありです。ヒマつぶしにどうぞ。

CHUFF!!ってのは、「おっ、なんかいいよね!」って意味です。チャフっていきましょうよ!

秋晴れの紅葉ツーリング その4火砕流の実態

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青さんの話しを呼んでいると、

わかった気分であった自分に出会います。

原爆の話もそうですし、

 

chuff.hatenablog.com

 

今回の普賢岳噴火の話もそう。

 

chuff.hatenablog.com

 

多分、多くのことを我々は「知っている」と

誤解しておるのでしょうなあ。。

人間の西神の有り様を問う、社会派ブログのチャフ

ではさっそく!

 

 

 

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あの噴火災害から、

もう30年近く経ったのですね。

四十の私が小学生でしたから、

時間がそれだけ流れたことはわかるんですが、

印象の強さが時間経過を感じさせないのかもしれません。 

 

もうもうと立ち上がる煙が、

猛烈な勢いで

山から裾野に向かって流れてくる様子が、

夕飯時のテレビで映し出された日。

祖母か母が、驚きのあまり

声を上げたような記憶があります。 

 

 

最大の人的被害がでたのは平成3年6月3日。

16時過ぎに発生した大火砕流に襲われ、

死者行方不明者43名。

うち消防団員が12名です。 

 

 

他人事じゃありません。

私は性格的に、大規模な災害発生に際しての出動で、

 

ぎりぎりの場合は

逝っちまう可能性が高い。 

 

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なので、大災害が実際に起きた場所に行ってみたい。

彼らが殉じたのはどういう現場だったのか、

見ておきたいと思っていました。

今回はいい機会です。 

 

彼らが火砕流に巻き込まれた場所とは別地区ですが、

ここも大火砕流で地域ごと燃えた大野木場地区。

底に残る「旧大野木場小学校被災校舎」を目指します。 

 

www.nagasaki-tabinet.com

 

本通りから右折すると、細い道。

大型車両は別ルートを勧められますが、

私は最短距離で向かいます。 

 

 

もし、普賢岳の噴火がもっと小規模で終わり、

誰にもどこにも被害が出ていないとしましょう。 

間違いなく、ここをよそ者が

通ることは無かったのだろうと思います。

すこし民家、後はほとんど畑です。 

 

 

正面に見え続ける普賢岳には雲がかかっていて、

はっきりは見えないのですが、迫力はものすごいのです。

活発化していて火を吹いていた当時の怖さは、

想像を絶するものがありますな。 

 

道なりに走っていくと見えてきました。

砂防みらい館(普賢岳の監視所)と

旧大野木場小学校被災校舎であります。

 しっかり保存されておるのですな。

 

みらい館の駐車場に停めたのですが、

どうにもこうにも風が強い。

バイクから降りるとハンチングをかぶるのですが、

それが飛ばされそうな風が時折吹いておりました。 

 

こちらが、その小学校跡。

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なんだ、普通の校舎じゃないか?

とか思ったあなたのために、ズームしておきますよ!

 

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そしてもっとおっかないことに、

この小学校跡や周辺の民家は、

火砕流本体に巻き込まれたわけではありません。 

本体の方は水無川に沿って流れていったのですが、

 

火砕流の上にあった熱の塊が

そのまま流れてきて

辺り一帯を焼いたそうです。 

 

そう言えば確かに、

熱で燃えたり砕けたりした痕跡はありますが、

火砕流がもたらす灰が少ない。

純粋に熱風がこのあたりを襲ったのでしょうな。 

 

椹・手水桶/椹・手柄杓 打ち水、墓参桶に

椹・手水桶/椹・手柄杓 打ち水、墓参桶に

 

 

 

当時、島原半島は全体が

ドエライことになっていると思っていましたが、

水無川とその周辺に向かって

溶岩ドームが崩落を繰り返していたということは、

小浜温泉は完全に無傷だということですな。 

 

雲仙岳、というと

一つの山だと思われがちですが、

いわゆる「三峰五岳」を中心に

島原半島の真ん中の盛り上がりを

全部まとめて「雲仙岳」と呼んでいるんですね。 

 

つまり、まゆやまロードの「眉山」も雲仙岳の一部なんです。 

 

雲仙温泉なんか、

平成新山のすぐそこですが

大丈夫だったと思いますよ。

火山性地震や噴煙の影響は合ったでしょうが、

噴火しているのは普賢岳であって、

雲仙温泉小浜温泉に影響があるのは

妙見岳」です。

 

私が泣けるほどの渋滞を経て、撮影で上る山です。 

 

ここが、普賢岳と同じような高さで

「壁」になっているんですから、

普賢岳が少々吹いたところで大丈夫だったはずです。 

 

しかし、ひどい有様だったというニュースは

見た覚えがありますから、

風評被害がでたんでしょうな。 

 

 

 

冷静でいることと蛮勇を振るうことは

紙一重の場合があります。

ですので皆さんにお勧めはしませんが、

 

私は科学を信じますよ。

万能ではないにせよ。

 

鰯の頭を拝むよりは確度が高いはずです。 

 

強い風に煽られて、

廃墟になった校舎内でシンクらしいものが

音を立てて揺れているのが印象的でした。

47秒辺りまで飛ばすと鳴ります。

 

www.youtube.com

 

 

 

さて。

十分に考えを巡らせましたので、

次はおカメラの時間であります。 

 

 

気分を変えて

気分を変えて

 

 

ともあれ、三枚の写真を御覧いただきましょう。 

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一枚目はキットレンズの広角でそのまま。 

二枚目は少し寄せて、三枚目はもっと寄せて。 

 

一枚目は私がもともとやりがちな構図です。

全部入れたい、という気分が伝わってきます。 

 

二枚目は、引き算を意識してみました。

みらい館、平成新山、被災校舎だけを入れる構図です。 

 

三枚の写真はもっと絞りました。

みらい館を見切れる程度にして、

校舎と平成新山をメインにしております。 

 

正解はわかりませんが、

不自然さがないのは二枚目ではないかと思います。 

 

被災校舎と平成新山の組み合わせだけでいい、

と割り切るのならもっと寄せて校舎を撮って、

背景にぼんやり平成新山

という感じでも良かったのではないかと思いますが…

まぁ、現時点ではこんなもんです。 

 

 

他に人もなく。

いつもどおり、独占的に公立観光地を堪能。

いよいよ紅葉と参りましょう。 

 

 

再び車上の人となり、

目指すは行きなれた仁田峠

このときの私は

 

「珍しく昼飯を食べることになったので、幾分奮発して云々…」

と、原稿を考える余裕がまだあった、

といったところで本日はここまで。

それではまた。了

 

 

chuff.hatenablog.com

 

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そっか。。。

あれ程の熱源ですからねえ。

熱風というか、そういうのだけで

ここまで焼けるんですねえ。。

 

あの世界中で傲慢さで知られるアメリカ人でさえ

広島の原爆記念館につれてゆくと、泣き崩れますからね。

どうも、彼らがイメージしている原爆は

もっとクリーンなものみたいですね。

 

でもねえ、昨今のはちょっとオシャレでしょ?

昭和の時代のあそこはすごかったザンスのよ。

それも古い話だけれど。

 

(愛とかね、明治以降の訳語ですからね。知ってました?でクリック!)

 

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