CHUFF!! チャフで行こうよ。

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昔の女に電話なんてしねえさ。究極のオートバイを目指してみる5

昔の女に電話なんかしない。

LINEやFBで偶然再会しても、覗くことはない。

終わった恋には、必ず終わった理由があることを思い出すべきだ。

 

でもねえ。。。

 

2004年型ZX10Rを買い戻して、手を入れるべきかと思った前回。

 

chuff.hatenablog.com

 

遠い記憶は甘く、そして切ない。

それは感傷の古傷を刺激はしてくる。

その時代を取り戻したいか、と問われれば答えはNO。

老いてゆく私は、同時にその分変化しているのだ。

運命と時代に流されながら、今回ベース車を決定する!

 

 

皆様、ボストンというバンドのDon't look back という曲をご存知?

 

www.youtube.com

 

もしくは、フリートウッドマックの「もう帰らない」

www.youtube.com

 

過ぎた恋を追ってはいけないのだ。

それを明るく忘れねばならないのだな。

 

落ち着いて考えてみれば、手放してから10年近く経つ。

あのオートバイはあの日のままであるはずもない。

仮にあの日のままだとして、今の私がそれを面白いと感じるかは謎だ。

今の私は、300出せるかどうかにあまり興味がない。

正直、その世界に魅力を感じない。

だからと言って、味がどうこうというつもりもない。

オートバイの味等というやつは、つまりのところ一言で説明がつく。

 

奴らは下手なのだ!

 

 

 

人それぞれ楽しみ方が違うとか、いろいろ意見もあろうよ。

しかし、私の知る限りオートバイを楽しめている奴らは皆速い。

問題は、その「速さ」を速度と考えるバカが未だに多いことなのだろうよ。

完調なオートバイを、腕のいいライダーが走らせる。

その時、その姿は常に美しい。

 

何人かの友人と片岡義男の話をしてたときのこと。

「あの人、実はオートバイ乗れねえんじゃない?」

となったことがある。

私もそう思う。

彼の小説の世界は、なにかが足りない。

きっとそれは、今回私が追い求めているような何かなのだ。

それを感じ取れる奴らは速い。

崇めている奴らは、多分遅い。

 

ZX10Rに求めていたものはパワーだ。

私の命への執着をうっかりなくさせてくれるようなパワーだ。

今回求めるのは、もっと危険な感覚なのだ。

それは、言葉でいうと「うっとり」であるのよ。

わかります?

「うっとり」ってさ、もう幽玄じゃん?

あの世とこの世のあいだにあって、現実に戻ることも忘れさせる世界やん?

そうでなきゃ、レーサーがあの世界に飛び込まれへんわけですわ!

 

 

きっついお酒。

きっついドラッグ。

一番やばい系なわけですわ。

 

さあ、それはだれとやるかなわけです。

安心できる誰かとやるなら、それなり。

安心できない誰かとやるなら、ただの無謀。

うーん。。

などと、岡山より帰って一月ほどモヤモヤ。

 

で、サイコーなのは運命の神様が味方してくれるとき。

偶然という纏を羽織って現れた、その誰かと一緒にハイになるのがサイコー。

だけど、そんなに上手くは行かないものだよね。

 

ところが、神様は応援してくれておるようだ!

 

この企画の相棒、吉川さんとこに寄ったときのこと。

見慣れぬオートバイがそこにいた。

それがこれね。

 

 

吉川さんは元レースメカとかではありません。

大手企業の会社員を辞めて、バイクに人生を託した人。

街の普通のバイク屋さんで修行した人。

つまり親方がいる人なのですね。

その親方のお店に下取りで入ってきたこいつ。

これの商品化の下請けを受けていたのですね。

 

8「このCB1100は・・・」

吉「ちらっとあれにどうかと思ったんですが・・・」

8「ご縁ですよね・・・」

吉「かもしれません・・・」

 

ホンダCB1100は、もちろん候補車に入ってはいた。

ただ、あまりにも高価すぎた。

しかもコロナ以降の中古車バブルは、こいつにまで及んでいたわけだ。

 

8「で、問題は・・・」

吉「予算ですよね・・・」

 

ギリギリセーフ!

 

オーナー、親方、吉川さん、全てに利益が出てギリギリセーフ!

空冷、インジェクション初期、排気量、ABSトラコンなし!

完璧だ!

 

しかし、天下のホンダ。

その中でも最優秀賞もらいそうなCB。

我々はブローカーではないので、プライスの変動には興味はない。

しかし、情熱を込めたところで変化はあるのだろうか?

そこで早速リサーチ開始。

すると、結構熱いサイトに出くわした。

しかも、ホンダのオフィシャルサイト。

興味のある方は参照されたし。

 

www.honda.co.jp

 

そして開発陣へのインタビュー。

こっちのほうが読みやすいかもだな。

 

www.honda.co.jp

 

バルブタイミングを気筒で敢えてずらしておる。

実は半油冷である。

真正のダブルクレドルフレームである。

 

そして、人類史上最後の空冷4気筒大型オートバイである(多分)!

 

いやいや、待て待て。

こんなサイトに書かれておることも、マーケティングかもしれんじゃないか。

踊らされておるだけかもしれんぞ。

そうやって、オジサンの心臓を鷲掴みしてニヤつく奴らの可能性もあるじゃねえか!

 

ホンダはやりそうだ。

 

CD「本田宗一郎のホンダ商法」

CD「本田宗一郎のホンダ商法」

Amazon

 

若い頃に海外を長く旅して会得した面白がり方がある。

身に危険がないレベルなら、騙されてカモられるのも面白いってこと。

 

カモがネギ背負って楽しむってこと。

 

今もあると思うのだが、こういうやつね。

街を歩いているとニホンゴベンキョウシテマース的な奴が声をかけてくる。

話をしていると、ここじゃあなんだから食事でもしながら、となる。

レストランに行って、飲み食いする。

で「ボクタチオカネナーイデース」とかなったり、トンズラされたり。

奴らはレストランからバックマージンをもらう。

 

私は分かっていながら、彼らの巧みな誘導ぶりを観察して楽しんでいた。

生活がかかっている彼らは、実に上手かった。

なにもホールドアップでもない。

こちらも空手の黒帯であることなど話しておけば荒事にはならなかったし。

ここでその経験を思い出す。

しかし、あの頃私は20代であった。

その時はそれをすっかり忘れていた。

 

頭の中をこの曲が走る。

 

www.youtube.com

 

波をつかまえれば、君は世界のてっぺんだ!

来た波をつかめなけりゃ、そもそもサーフィンじゃねえよな。

目の前にあるマシンに飛びつかなきゃ、オートバイに乗ってる意味ねえぜ。

お利口さんじゃねえんだぜ。

 

 

阿呆ではないかと自分でも思うのだが。。

 

メカの吉川さんと、ライダーの私が全精力を突っ込む車両が決まった。

ホンダCB1100。

 

おう、やってみようじゃねえか!

 

季節は冬になっていた。

つづきます。

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