皆さん、親孝行してますか?
私?
ハハハ、やだなあ。
天涯孤独を生きる紋次郎です。
しかし、我らが青さんは違います。
秋のある日、お母様をコスモス畑へとお連れしたようです。
うーん、素晴らしい!
そしてカメラを通して、なにか掴んだようです。
では、さっそく!
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時にはやろう親孝行。
一人で行くつもりだった「しまばら火張山花公園」での
コスモス鑑賞に母を連れて行くことにしました。
バイクはまた、後日です。
出発は10時40分ごろだったように思います。
後部座席に母を乗せ、ゆるりと出発しました。
行きは唐子を経る251を使います。
途中からグリーンロードに乗って、景色を堪能してもらいましょう。
それなりに外出する人も多くなっているのか、車も多く走っています。
出発からそろそろ1時間。
一人なら気にせず突っ走りますが、今日は孝行の日です。
唐子の「とれとれ旬家」という農産品直売所に休憩がてら立ち寄ります。
トイレとお茶ぐらい、と思っていましたが。。
これから花を愛でに行くというのに
母は買い物かごを持ってウロウロ。
レストランも併設しているのですが、今は休業中。
ご時世でございますな。
物理が効くならバールのようなもので凶行に及びたいコロナウイルスであります。
母も買い物を終えたようで、再び251です。
いい季節になりました。
自動車も、窓を全開で走ればいい風を顔に感じられます。
それにしても、自動車は快適で良いですねぇ。
早朝出発の、弾丸日帰りツーリングでは準備も覚悟も必要です。
しかし車ならスルッとでかけて、ぬるっと帰ってこられる気がします。
天気も気にしなくていいし、
お茶なんか飲みたい時に飲めるし、
暑くないし寒くない。
ほんと、こんな快適な乗り物と
大して変わらない高速料金を
バイクが払うのは、実に腹立たしいことであります。
乗るほうがオカシイと言われれば、
まったくもってそうなんですが!
左側が海の景色が続く島原グリーンロード。
バイクも多い道です。
海を割るように伸びる線は、おそらく堤防道路でしょう。
気分がいい道ですねぇ。
冬が来る前に、いちど島原を一周するのもいいかもしれません。
そんな事を考えながら走っていくと、
海の向こうに見える風景が熊本に変わりました。
有明フェリーが着く長洲港のあたりです。
有明フェリーかぁ。。
田原坂で色々妄想したのは一昨年でしたかねぇ…
しばらくは利用する機会もなさそう、、かな?
年明けならもう、いいんじゃないかと思えるこの頃です。
母との会話に生返事をしながら
妄想をたくましくしているうちに、三会。
目的地はすぐそこ。
近づくにつれて車も多くなってきました。
明らかに混んでいます。
先行している車が次々に同じ方向へ曲がっていきます。
ある程度覚悟はしておりましたが想像以上でした。
どなたの言葉でしたかはっきりしませんが
「GO TOトラベルキャンペーンの効用は助成金そのものだけではなく、国が旅をすることを認めたという事も大きい」
なるほど、確かに腑に落ちます。
春から夏。
じっと我慢していた気分がパッと開放されて、
一気に人々を旅に誘うのでありましょうな。
キャンペーンを利用しない外出や、
日帰り旅も増えているらしいということですので、
つまりそういうことなのでしょうね。
話は戻って島原。
以前はなかったように思うのですが、
入場口が作られていました。
検温を実施しているところを見ると、
これもコロナ対策なのでありましょうな。
ご時世でございます。
入場料として300円を支払い園内へ。
入る前から見えていましたが、いやはや。。。
二度目ですが、前回同様圧倒される花の数です。
数えているわけではないのでしょうが、
1000万本のコスモスが揺れる風景は圧巻であります。
入り口からすぐの場所にはフジバカマが咲いております。
ものすごい量のコスモスと、
秋に咲くヒマワリで有名な場所なのです。
そこにもう一つの目玉がフジバカマとアサギマダラです。
まずは小手調べ。
母はゆっくり進んでいくとのことなので、
私は花と蝶でまいりましょう。
アサギマダラという蝶は旅をします。
個体によっては日本〜台湾を飛んで渡るそうです。
羽を広げたところをバシッと撮りたいのですが、
人気のあるエリアですから人も多い。
フジバカマが咲いている範囲は広くないので、
待っていればそのうちいいタイミングが来るとは思うんですが。
飛んでいる個体が多くないようなので焦れます。
数枚なんとか撮ってみましたが、
もうちょっと寄れたら良かったですねぇ。。
まぁ、このへんは考え出すと首まで沼。
ゆえに気にせず次です。
お高いレンズを扱えるほどの腕はまだありませんしね。
コスモスの数もどえらいのですが、
この場所はもともと砂防地域なんですね。
91年の普賢岳噴火からの復興事業の一環で整備されたエリア。
そこに芝桜を植えたのが始まりだったのではないかと思います。
今は「しまばら火張山花公園」なのですが、
以前は「しばざくら公園」と呼んでいたような記憶もあります。
山から滑り落ちてくる火砕流を受け止めるための場所なので、
当然背景には雲仙普賢岳があります。
なので、こんな感じにしてみました。
裾野にコスモスが揺れる普賢岳。
ほぼ同じ場所でもう一枚。
普賢岳の裾野にコスモスが揺れる。
ピント一つで味わいが変わるのは面白い。
これをもっと、ぼかしたり絞ったりして、
いろいろな効果を狙えるようになると、表現の幅が広がるのでしょうな。
視界一面がものすごいんですが、それを表現する腕がありません。
いっぱい咲いてる!というだけの写真は、
撮ってみたところでちょっとピンとこない。
確かに、コスモスというのは難しい題材でありますな。
うーん…
背景を空にしてみたり、
お得意のミツバチを入れてみたところでねぇ。。。
来年のシーズンまでの宿題として考えてみたいと思います。
さて。
コスモスの撮影はこのぐらいにして、
つぎはヒマワリに挑戦してみましょう。
十分に堪能したらしい母に声をかけ、移動します。
すでに午後ですので、
日差しはゆっくりと傾いて幾分セピア色。
じわりと背中に汗を感じながら、
ヒマワリエリアに向かって歩いていった、
といったところで本日はここまで。
それではまた。了
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いいお話ですねえ。。
中年男性が、そっと母を思いやる。
いいことです。
さてカメラ教室です!
目の前の風景をそのまま撮る。
これね、不可能なんです!
まずここですね。
脳というのは、実は情報を取捨選択しております。
画像ソフトを使っておる状態です。
ここ勘違いされやすいので注意です。
で、それを撮ると、なんか違う。
当たり前なんです。
風景を見るときは脳の画像ソフトですが、
写真を見るときは「そのまま」出てくるのです。
で、美しいものとは「その時に感じたこと」なわけです。
そうすると、蝶や花という対象から一旦離れる必要があります。
そして、その「感じていること」を撮るようにすべきなんですね。
すると、構図はおのずと出来上がります。
ですので、私個人はロケハンは必要ないと思います。
ロケハンというのは、その風景のなにかに頼ることです。
もしするとしても、ロケーションに頼ってはいけないと思います。
そうでないと、どっかで見た写真になるわけですね。
(おくがふかーい!みんな対象物に縛られ過ぎでクリック!)