CHUFF!! チャフで行こうよ。

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神戸元町物語 ヴィンテージの意味を知れ! PICK

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今、神戸の誇る元町高架下商店街が

揺れておるのですよ。

と言っても、もちろん地震ではない。

耐震工事という名目で、

JRが立ち退かせているのだ。

ほぼ個人商店ばかりであるモトコーは

それに猛反発しているわけだ。

言い分は双方にあるが、

詳細は別回で述することにする。

 

通称モトコーとよばれるそこは、

戦後三日で始まった闇市が起源と言われ

まあ、つい最近まで見事にカオスであった。

と言っても、10年くらい前までだろうか。

 

私が長年通うミスターボンドもここにある。

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そして、もう一つ古着で気を吐く名店。

それが今回紹介するピックさんである。

古着好き好き人間は、

一度行った方がよいと思うな。

まだお店があるうちに。

 

 

ちょっと古い付き合いであるが

実は店主のお名前を知らないのだ。

不思議なのことであるが、

私は顔パスできる店でも

お店の人の名前を知らない。

そして、向こうも私の名前を知らない。

 

長年通うロッグキャビンでも、

青柳でもそうであるなあ。

 

なかなか不思議である。

名前を語ることは、無粋と思うからなのか。

カネさえ払っていたら、名前は要らないのか。

うーん、どちらでもない気がする。

名乗る前に、仲良くなっているので

今更双方、相手に聞けないムードに

なっている気がするなあ。

 

ところで、このPICKさん。

ネットで検索すると、

ヒットはこれのみ。

 

picdeer.com

 

ピックさんはサイトは持って無いようだ。

今時、サイトを持たずにやってるのは私くらい

かと思っていたが、ここにもおったのだな。

インスタはやっているようなので張っておいた。

アカウントから、主は横田(推測)さんと言うようだ。

へー、初めて知った。

 

私から見ればあんちゃんだが、

世間の中ではオッサンに入ってしまっただろうなあ。

横田さん(推測)も。

時は移ろい、平等で容赦ない。

なかなかとぼけた男前のあんちゃんだ。

 

買い付けは、横田(推測)さんが

エコノミーチケットでアメリカに行き

フリマ等を回って、持って帰ってくる。

バリバリアナログだ。

モトコーを元町から入って

割とすぐのところ。

64カレーの隣である。

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その店にあつめられた古着は、

強烈に主の好み全開である。

例えば、靴はこんな感じ。

 

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時にはジョンロブ、トリッカー、チャーチ

を発掘してくる。

私も、チャーチとトリッカーを

ここで買ったのだな。うん。

ちょうどこの日もジョンロブが出ていた。

 

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で、お店に入りいきなり激写。

この困った顔を見てほしい。

これが横田(推測)さんである。

 

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若干いやがっているように見えるが

この人、年中こういう顔である。

端正な顔立ちだと思うのだが

私に向かっては、いつもこういう表情をする。

 

もしかして、私にだけだろうか?

 

まあ、確かに、この店では

 

私は彼のカモであり、

同時にハンターでもある。。

 

そういえば、いつも無茶を言っている。

 

店の奥に、ぼろきれが額に入って飾られている。

なんでも、501の最初のモデルの切れ端らしい。

商売で凹むと、横田(推定)さんは

これを見つめると元気になるらしい。

まあ、すでに変態の粋であるな。

100年ものらしい、デニムの切れ端。

 

深い。

 

商品である古着のレベルもご紹介しておこう。

私が目を付けた革ジャン。

60年代のもので、ジッパーは壊れている。

 

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この時代特有のスーパータイトシルエット。

 

「ジッパーはオリジナルのタロンなんで交換しちゃダメです。これはフロントを締めないこと前提で着るような、いわゆる ザ・古着 ですね!」

 

などと言う、頭のおかしいことを

実に平気でいうのだ、横田(推定)さんは。

 

で、私がいつものようにガサゴソ

物色していると、

なんかカッコいいものが出てきた。

 

「それ、私物で非売品なんです。えっ、写真撮るんすか?」

 

と急に埃を掃除し始める横田(推測)さん。

 

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この人、妙にかわいい感じがある。

では、このブーツを撮ってみる。

 

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おいおい、なんだこれ。

かっこいーじゃねーかー。

 

手に取って、じっくり見る。

 

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履きジワと言い、光沢の渋さと言い

なんか異様にカッコいいじゃねーか。

 

横田(推測)さんによると

自分で高校生の頃に買ったという。

 

はあ?高校生で?

どんだけマニアなんだよ!

 

「実はですねえ、これ50年代のチペワなんすよ」

「げえええ、マジで?」

 

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ピントが来てなくて申し訳ないが

確かにヴィンテージチペワのラベルである。

 

ところで、チペワって知ってます?

まあ、もう伝説の名品系ですわ。

 

 

今や、なんとABC傘下らしいので

どうなってるんでしょうか。

 

しかし、それにしてもこいつはいい。

 

「黒の下の地の茶色がうっすら見えてる感じとかサイコーでしょうw」

「この皺の入り方がいいねえ」

「元の素材がいいからですよねー」

「うんうん、あとはどんなオーナーと出会うとかね」

「そう!そこなんです!いいものは、ちゃんと運を持ってるんです!」

 

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「これ非売品だろ?」

「僕の宝物ですからね」

「じゃあ、このブーツはいいオーナーと出会ったわけだ」

「でへへ。またまたぁw」

 

こういう会話を通して

親しくなってゆくモトコー。

本当にこの空間が消えるのだろうか。

 

親しくなって、ある時ドンっと

買ったりする。

つまり、信用なのだ。

店と客双方の。

 

ピックさんのお店は2坪ほどだろうか。

決して広くはない。

しかし、ここにはホンモノがある。

壊れたジッパーを直したくないという

そんな古着屋がある。

 

私は好きなのだ、横田(推定)さんを。

 

(残ってほしいなあ、こういうお店。時代が変わろうともね。でクリック!)