私が乗ったことがあるオートバイの数。
多分、借り物も含めれば200台は超えているんじゃないかと思うんです。
その中で、これはクソだろうというオートバイをやりたかったのです。
しかし、そういうのやるといろいろ変な人も来る可能性高いのです。
マニアのいるオートバイにもクソが多いんですけど、怒るんですよあの人達。
よって、これはよかった!というオートバイをあげつらってみましょう。
なんにでも個人的な好みは存在するものです。
しかし、モナリザを嫌いだとか言う人は変わった人です。
モネの睡蓮も、好きかどうかは別にして嫌いという人は少ないのですね。
ということは、良いものには普遍的な良さがあると仮定して良いでしょう。
それが人気があったかどうかは謎ですなあ。
だって、今やオートバイはとんでもなく売れておるのです。
古いオートバイの相場は、実にとんでもない状況。
じゃあ新車はって言うと。。
コロナの影響、半導体不足。
ライダーの高齢化による多少の資金的余裕などなど。
売れるけれど、玉がない。
よって、その値段おかしいだろ?な世界もあるわけです。
時代が値段を生むわけです。
しかし、名車というものは実際にあります。
それが与えてくれる至福の世界はあるのです。
何をして名車とするかが問題ではありますが。
ということで、個人的な「これはイカしてたぞ!」トップ5なわけです。
お題的に10選しなきゃいけないんだろうけど、まあそこはご容赦ってことで。
でも、一応アンダー5もいっときますかな。
惜しくもトップ5に入れなかったけど、これいいじゃん!的なのね。
<カワサキZZR1400初期型>
テールライトデザインがあまりにダサい。
これが残念なところ。
だが走り出せば軽い巨体。
身軽なデブとはこいつのことさ!
ハンドリングは、20世紀の世界の軽く豪快なもの。
ZZR1100に比べれば、ワインディングも走りやすい。
<スズキRG250>
出た当時からデザインは古かった。
もうこれはスズキのポリシーではないかと思うダサさ。
ところが乗ってみると、これぞライトウェイトクォーター。
確かステップは固定式だった気がする。
ごめん、そこはっきりしない。
これも相場がとんでもないことになってきておる様子。
<ヤマハGR80>
小排気量と侮るなかれ。
コレに上手いやつが乗ると、とんでもなく速かった。
中には、モトクロッサーYZのエンジンを積んだ猛者もいたりして。
クラッチの使い方次第で、この車体は矢のように飛んでいったものです。
<ホンダGB400TT>
シングルが低回転で味わい深いとかは、ただの迷信。
鼓動感が消え、連続した破裂音がインパクトドリルのようになってからが真骨頂。
5速に入れるより、4速で引っ張り切る世界。
甘美な世界はそこにある。
シングルは味がどうのとか言っちゃいけない。
シングルこそ高回転なのである。
<スズキTS200R>
ほぼ現存していないと思われるマシンであるな。
乗ってみればわかるが、いろいろ振り切れたマシン。
オフロードはクローズ以外では扱いづらい。
エンジンがドッカン系なのであるな。
それでも一般道では無敵の速さ。
同時期にカワサキKDX200Rが出たこともあり、販売は不発に終わる。
しかしエンジンの過激さは、ちょっと設計陣の頭を検査したいくらいであるな。
静止状態からUターンを決めると、ウィリーターンになってしまうこと多し。
人生で初めてウィリーターンとジャックナイフをしたのはこのマシン。
当時から気の触れたオーナー多かった記憶があるザンス!
じゃあ、ここから本気ね。
第5位!
<スズキGSX400E>
なぜ、そのデザインで出した?
ホント、もうちょっとスズキにデザインセンスがあればなあ。
それが惜しくなるくらいのハンドリングマシン。
ビートの効いたエンジンに、スリムな車体。
時代特有のナロウなフレームは、実に秀逸。
今もあったら乗ってみたいくらい。
第4位!
<ホンダGL400CXユーロ>
初めてコレに乗ったのは10代のとき。
もちろん当時からキワモノ扱い。
ダサさは群を抜いていた。
ところが乗ってみると、全体がとても優しい。
柔らかいというか、ちょっと似たオートバイを知らない。
全体のバランスが調和しているのであるよ。
昨今はこれを、バッタのようなカフェレーサーにするのが流行っておる。
乗ったことないのでわからないけれど、あれはあれで案外いいのかもしれない。
素性の良さは、汎用性につながるのだしね。
このエンジンの味付けは、
寒い日に家に帰ると豚汁が待ってるような世界。
つい、人間を信じたくなるようなオートバイ。
第3位!
<ヤマハXT500>
コレにはぶっ飛んだ。
初期型故に、更にぶっ飛んだ。
詳しくはここに書いておる。
広大なデザートを走るためにあるようなマシン。
日本のダートでは可愛そうな気もする。
このエンジンからSRが生まれたわけであるが、
個人的にはなんでそうなった?である。
コレに乗る機会があれば、試したほうがいい。
ヤマハ渾身のビッグシングル!
第2位!
<トライアンフボンネビルT100>
このマシンの本質は、上手いライダーにしかわからない可能性高し!
あらゆるパーツが計算されていて、走る道も決められているようにさえ感じる。
ただの乗りやすいツーリングバイクではない。
そう思うライダーは下手なのだ。
安易に乗っていると、突然のウォブルでライダーを落としに来る。
しかし、基本に忠実に乗ればそれもない。
すべてがライダー次第。
それも詳しくここに書いておいた。
決してトロトロ走るオートバイではない。
開発ライダーの目的が明確に伝わってくる。
商業的な側面からのデザインだろうが、ある領域から危険な味付けがされている。
残念なことに、ユーザーの多くには伝わらないと思うのだけれど。
この乗り味が分かる人は、本気でイケてると思うのだ!
第1位!!
<カワサキTR250>
私、本気で欲しいのだ!
ライダー歴が長くなってくると、
飽きるというのでもないけれど慣れてくる。
200馬力?へえ、そうなの?で?って感じ。
塗装だとか、タイヤサイズだとか、最高速だとか、へえそうなの?である。
ところがこいつは違った。
純粋に楽しいのだ!
なんだろうなあこれは。
六甲山をステップするまで寝かしてみて、
そこでリヤが滑ろうとも関係ない。
アクセルを開けた時についてくる感覚。
細いブロックタイヤが潰れてロードを捉える感覚。
軽い車体が生むハンドリング。
インジェクションよりキャブ車がいいと思う。
この世界はもっと評価されるべきだと思う。
こういうマシンこそ、きちんと整備されるべきであるが。。。
世の中はいつも無情であるな。
最も整備されたのが少ない車両の一つであろうな。
残念であるなあ。
今回できるだけ、自分が所有したオートバイは外した。
ヤマハのTX750とか入れたかったのだが、涙をのんで圏外に押しやったのよ。
ホンダのCB、カワサキZ、スズキ油冷、ヤマハのXSなどはあえて入れてない。
もっとマニアックなオートバイも、同様の理由で外したのね。
そういうのは他の人がやってるだろうしね。
でも一つ言えるのは、最後は人ってことなんだよね。
必要な整備がなされていて、オイル管理がしっかりしていること。
愛情なんて中途半端なことは言わない。
そんなものは言い訳でしかない。
行動が全てだ。
大事にされたマシンは、どれもこれも美しい。
そのマシンを通して、そこにあった人々が見える。
名車をただのゴミにするのも、やはり人なのであろうな。
同時に、名車を名車にするのも、また人間なのであろうね。
(久しぶりに書くと、やっぱいいもんだわね。もっとブログ書こうよ!でクリック!)