Z900RS女のZ!俺色に染めてやるぜ!
カワサキプラザ神戸兵庫公認企画。
ジャーニーモーターサイクル公認企画。
こそっと、チャフの本気企画。
昭和平成令和の3つの時代を走る現人神、清原明彦大明神。
その御娘様のZ900RSを、いじっちまう本企画。
こんなのね。
ジャーニーモーターサイクルの吉川氏は
現人神への貢物としてこのマシンを組んだわけだな。
なるほど、ならば私とてとことん乗せていただこうじゃあーりませんか!
ダメ出しもするし、調整もする。
この神事は容赦なしなのであーる!
前回でZ900RSは一応組み上がった。
サスの底づきという衝撃の事実から一転。
あっ、そうそう。
Z900RSのサス、
自重で底づきするんすよ!
詳しくはこちらで。
リヤサスをかなり締めたわけです。
どれくらいかと言うと、これくらい。
まずノーマル。
ついで、吉川氏の設定。
こんなにバネを締めてよいのだろうか?
いいんだろう、きっと!
でね、フロントも組み直されたわけです。
こういう場合最重要のは、前後の動きの位相が取れておるかですな。
ではご覧頂きましょう。
ワタイが乗るZ900RSのサスの動き。
Z900RSは、こう動くようになっております。#清原明彦 #カワサキプラザ神戸兵庫 #ジャーニーモーターサイクル #チャフコラボ企画 #Z900RS #小柄な女性ライダー用 #カスタムの世界 pic.twitter.com/iSiHCcTMp2
— 8マン (@chuff_de_gogo) 2021年1月21日
あらー、
いいじゃないの〜?
今週のお題「鬼」
さすがスピードの神に仕える吉川氏。
この動き、実にエモい。
(もう言わないよね、エモい?)
こういう古い言葉を巧みに操るのが大人であるな!
本当の鬼は、こういうところに潜んでおるのだ。
しかもこれはまだ慣らし中のマシンであるに関わらずだ。
いい、いいぞ!
吉 「渾身のできです」
8 「では、私めも全力で」
吉 「お願いいたします」
ごっつうシリアス!
またがってポジションを確認する。
ハンドルの角度が調整され、一回り小さく感じる。
これね、案外出来ないメカニック多いのでごわす!
手元というのは、数ミリ単位で感覚は十倍変わるのです。
感覚的にね。
で、この感覚的なことは実に大切なわけです。
写真では見づらいとは思うのですが、こんな感じ。
わかりづらいわー!
だから言ったでしょ?
感覚的なものだって!
車高も上がっておる。
これであの不安は払拭されるのだろうか。
まずは乗ってみましょう。
話はそれから!
ここは神戸。
テストコースはハーバーハイウェイ!
バイクは無料の高速コース。
六甲アイランドで折り返し、橋を渡って1つ目の左コーナー。
尻をシートの段差に押し付けて、姿勢を低く。
イン側に少しずらして、ハンドルをフリーに。
この感じ、どこかで俺は知っている。。
ああ、あれだ!
スーパーバイクの黎明期。
空冷ビッグバイクを豪快に操った男たち。
アップハンドルであることの理由が明快だった時代。
もしそうだったら、間違いなくこういうマシンを作ったに違いない。
バイクがライダーに要求してくる。
ライダーがそれに応える。
リアに体重を預けながら、フロントを自由に暴れさせる。
結果として、それはトラクションを生み出し
弓が放たれるようにコーナーを脱出してゆく。
ああ、こりゃロマンだ!
うずく、うずくぜ!
普段の生活の中で、長い冬眠に入ったような俺の野生。
そいつが猛り狂って、洗っても落ちない柄だと主張してくる。
鬼だ、鬼が出てくる。
ええやんか、これ!
摩耶埠頭上あたりのゼブラゾーン。
サスの位相のおかげで、マシンは振られることなく加速してゆく。
冷えているはずのタイヤが、アスファルトを掴んでいる。
奇妙な感覚だったリヤサスの動きがはっきりと分かる。
吉川さんは、一体何をしたのだ!
Zが、Zがしなやかな獣になっておる!
コースから離れて戻る道で、ふと我に返る。
これは問題があるのではなかろうか。
私がこんなに快適に走れるということは、
細部の煮詰めが8マン向けになってはおらぬのか?
もちろん、このZ900RSはワタイのマシンではない!
カワサキプラザ神戸兵庫のゼネラルマネージャーにして
清原明彦大明神の御娘様のバイクである。
身長150センチ体重45キロの細身の女性がオーナーなのだ。
細部を再設定する必要がある。
それに、さっきから妙にアクセルの動きがスムーズではない。
なんだこれは?
電熱グラブを使っておるからだろうか?
いや、違う。
何かが引っかかっておる。
ああ、こいつだ。
グリップより太いバーエンド・ウェイト。
これが、グラブにひっかかるのだ。
他はどうだろうか。。
レバー類が若干低い気がする。
ペダル類はもう少し上げるべきだろう。
このマシンは、80年代のスーパーバイクのようなライディングを求めておる。
それを小柄な女性が乗りこなすには、意図的に操作させるほうがいい。
そんなことを吉川氏と相談。
吉 「なるほど。それはそうですね。まだツメが甘かったですか。。」
8 「いえ、私は今、心を鬼にして言っておるのです」
吉 「カワサキの神様、清原さんもお乗りになるんですものね」
8 「そうです。今、我々は鬼にならねばならんのです」
吉 「8マンさん、ありがたいインプレです」
8 「無礼はご容赦」
なにそれ、時代劇?
8 「じゃあ、お嬢さんに、それでいいか聞いてみましょうか」
吉 「そうですね、そうしましょう」
プルルルル
8 「美香さん、実はカクカクシカジカで」
美 「もう、そこは8マンさんのお好みで!」
8 「はい?」
美 「もう8マンさん色に染めてやってあげてー!ウフフ!」
8 「ウフフでございますね。承知いたしました」
そっと電話を切り、吉川氏と視線を交わらせる。
しばしの沈黙の後、スピードの神官はボソッとこう言いました。
吉 「ウフフ。。血筋ですね」
8 「ですなあ。。」
吉 「本当に良いのでしょうか?」
8 「もちろんです」
吉 「8マンさん仕様の特急列車?」
8 「じゃあ、遠慮なくやっちまいましょう!」
吉 「そうですね!こうなればとことん!」
8 「ファイト!」
吉 「四ぱーつ!」
8 「えっ?」
吉 「お恥ずかしい・・」
8 「いえ、さすがです。これは4気筒ですし」
吉 「ハハハ・・・」
などというオヤジギャグとともに!
私はこの真っ黒いZを、俺色に染めることにしたのです。
つづきます。
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