CHUFF!! チャフで行こうよ。

もう、何でもありです。ヒマつぶしにどうぞ。

CHUFF!!ってのは、「おっ、なんかいいよね!」って意味です。チャフっていきましょうよ!

今どきのカマロに乗ってみた

今週のお題「感動するほどおいしかったもの」

アメ車はいい。

問答無用にいい。

何がいいって、あの下品さがいい。

 

どうもお久しぶりです。

最近よく視聴しているYoutubeのチャンネルで、黒サンタさんという方がおられます。

京都在住の占い師さん(という設定?)で、なかなか香ばしい方です。

この方、小説も書かれておられたようで、読ませるというか聞かせるというか、なんか心の奥に入ってくるテキストで染みてきます。

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その黒サンタさんの動画の中で、心に刺さる名車はだいたい敗戦国が作っているというのがありました。

ドイツ、イタリア、そして我が日本。

戦争で磨かれた技術は、車やオートバイにしか出口がなく発達してしまったのかもしれません。

 

勝者は歴史を作り、敗者は文学を作る。

 

確かにそうなのです。

では勝者の歴史は何を作ったのか?

人道に対する罪とか言いながら、原爆を我が国に落とした勝者の作ったもの。

 

それはアメ車に決まっとるやないですか!

 

その下品さ、むき出しのファルス。

驕り高ぶった結果として、勝者が作った大敗の歴史。

それがアメ車。

で、最近のアメ車はどうなのよ?

と思っていたら、友人が買いました。

しかも、カマロ。

彼も嬉しかったのでしょう。私も謎に嬉しかった。

なんでしょうねえ、この屈折したアメリカへの思い。

じゃあ俺がピカドンを転がしてやんよ?

なわけです。

 

 

 

私が小学生の頃、もちろん昭和のお話です。

小学校の向かいにヤクザの事務所が普通にありました。

そこのチンピラが小学生相手にテキヤをやったりもしていました。

あれなんて言うんでしょう、粉ジュース?

知ってます、粉ジュース。

こんなのです。

 

 

当時はこんな洒落た袋ではなく、わら半紙の袋に少量の粉が入っておりました。

今で言うところの、「パケ」ですね。

それを正門の前の池の畔でテキヤが売っておるのです。

1パケ30円とかだったんやないかと思います。

そりゃガキにとってはイケナイ粉ですから、売れに売れておりました。

強烈に美味しかった。

背徳の味。

多分テキヤの元である道向のヤー公の事務所の前にはいつもアメ車が停まっておりました。

道幅の半分くらいを埋める車体。

ボンネットの上で昼寝ができそうなデカさ。

どうもリンカーンというらしい。

アメリカの有名な大統領の名前だとか。

ある時、彼の親もそっち系のガキがそこのオッサンに「これ昼寝できるんちゃう?」と言ったら、ステテコ履いた全身カラフルなオッサンがボンネットに寝てくれました。

それを見て、小学校の先生が

 

「やっぱりアメリカはすごいよなー!」

 

とほほ笑みと羨望を送っていたのを覚えています。

その先生は私に「未来は革命戦士になるんだぞ!」と言った真っ赤かの人でしたけど。

そしてオイルショック

あのデカいアメ車は消えて、小さなアメ車になりました。

あれ何という名だったんでしょうか。

お尻を無理やり半分にされたようなデザインの。

まあ、当時としては最新のアメ車だったのかもしれません。

しかし、小学生にとってそれはショックでした。

みな、あの組は終わったな、と思っていたのです。

 

って、これ昭和では割と普通だったんすよ。

卒業式にはそこの方々も桜の小枝持って振ってくれてたりとか。

たしか運動会も参加していたような。

 

話を戻しますね。

 

とまあ、我々世代はアメ車に対して非常に複雑で難儀なものがあるんすね。

私自身も敗戦国イタリアの車に乗ってはおるわけですが、正直心の奥底にアメ車への憧憬が仄暗い灯火が熾火のように残っていることもまた事実でございます。

アメリカに滞在しておりました頃、好んでムスタングなどを転がしておりました。

もちろんドーナツターンやホイールスピンは義務としてこなしておりました。

ガソリンなんぞ、当時は屁みたいな価格でした。

ガロンで2ドルもしなかったような気がします。

為替が1ドル100円を切るかどうかの時代。

 

そんな話も今や昔。

今どきのアメ車についてです。

オーナーを仮にXさんとしておきましょう。

彼も同世代。

やはり、アメリカが偉大であると信じて疑わなかった世代でありますね。

まあ偉大ってのを英語でいうとなんなのかは、その都度変わるわけではございますが。

HUGEなことは間違いないのでありますね。

その彼が言うに

 

「結構普通にいい車なんすよ」

 

カマロが?

アメ車が?

OHVが?

 

「いえ、2000のターボです」

「えっ?」

 

最寄りの駅で拾ってもらったんですが、もう駅前で存在感がすごいの。

V8だろうが2000だろうが関係ないの。

もうね、そこに邪悪な車が停まってる感がすげえの。

 

 

{あー、カッコいいわあ!}

 

もうね、叫んじゃった。

見た目デカッ!

そう、これよこれ。

アメ車はこうでなきゃ!

助手席に乗ると、車内セマッ!

フロントウインドウ、チッサ!

なにこれ。

Xさんは車内に流れる音楽もセンス良かったすね。

いきなりこんなん流れてタンスね。

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左に座るXさんに向かって、私は叫んでましたもん。

 

「やっぱアメ車はええなあ!」

 

In Concert

In Concert

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奇妙な興奮と緊張感のある車内。

Xさんは

 

「じゃあ、港の方でもドライブしようか?」

「はい!」

 

もうね、いけないことする気満々でしたわ。

 

「じゃあ、8さん運転する?」

 

 

まあ、正直ビビってましたわ!

まあ、本当にデカいのよ。

ハンドル握ると、視界の半分くらいがボンネットよ。

でもまあ、5000だか6000だかの排気量でもないしねえ。

港の広い道に出て、それっとアクセル踏みこむと

 

ズッキューン!と加速。

 

腹の底から笑えるくらいに速い。

ところが、倉庫街の路地に入って低速で流しているとなんか不思議な感じ。

「ねえねえ、もしかしてこれって」

「あっ、8さんも感じた?」

「うんうん、これ低速で流すとすごくいい」

「クルージングってやつでしょ」

「そうそう、それそれ!」

 

昭和の昔、アメ車が駅前をグルグルノロノロ流していたものでした。

あれはアホのすることだと思っていたのですが、違うんです。

もうね、とろけるような気持ちよさあるんすよ。

ああ、これがクルージング。。。

知らんかったわ。。。。

 

音楽はジャニス・ジョップリンに変わっておりました

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でさ、そのままいろいろ流してたんですよ。

後ろから下品なアルファードが来てるのは見えてタンスね。

バックミラーではなく、バックミラーの形をした液晶モニターから。

もうねびっくりっすわ。今どきはこうなってんすねえ。

まあ、バックミラーなんて見えない形してんだから、それも当然かあ。

 

 

そしたらさ、そのクソアルファードが抜かないのよ。

なんか躊躇してんだわ。

なにしてんだこのクソボケ、と思ってましたらこちらが時速30キロくらい。

なんか、逆あおり運転になってましたわ。。。

 

なんせ幅が広いもんで。

久しぶりの左ハンドルだし。。

 

「もしかして、カマロってすっごく安全なのかも。。」

「もうそれ嫌がらせにしか見えないから、8さんもっとちゃんと速度出して。それにもう少しどっちかに寄って!」

「ああ、つい。ごめんごめん」

そういえば、なんか周囲の車に避けられてる気もする。

で軽くアクセル踏んだら再度

 

ズッキューン!

 

遠ざかるアルファード

 

「Xさん、これもしかして2000が正解かもね」

「あっ、そう思います?」

「まあV8もいいとは思うんだけど、俺この感じ好きだわ」

「なんでしょうね、これ」

「なんていうか、すごくちゃんとしてる」

「そう、そこなんですよ。8さんわかってくれます?」

「うんすごくびっくりしてる」

「8さん、マスタング乗ってたんすよね」

ムスタングな!レンタカーでな!」

「ああ、そうっすね。俺らの世代はムスタングっすよね!」

ジャガーをジャギュワーっていうような感じで恥ずかしいのよ」

「ああ、わかるわかる、ゲラゲラ」

「ベンツをメルツェデスとかさ」

メルセデスでもなく!」

「俺が借りてたムスタングって何十年も前だから、マッスルでもなきゃこの感じでもなかったなあ」

 

電子制御の効いた四気筒2000ターボのカマロ。

タッチパネルのついたダッシュボード。

中国向けなのか、七色に変わるアンビエントライト付き。

もちろん、USBはあっても灰皿はない。

しかし、シガーソケットはついている。

 

そしてデカい。

 

ザ・資本主義の血統。

我が国の大艦巨砲主義とも違う合理性。

アメリカについては色々思うことはある。

しかし、しかしだ。

私の中の少年がこう叫ぶのだ。

星条旗よ永遠なれ!と。

 

大谷くんがホームランをぶっ放しているとき、我々は思っていないだろうか?

な、アメ公ごときなんざ皇国のまえではこんなもんよ!と。

実際は日本人だからではなくて、彼個人の能力の話なのではあるが。

彼への熱狂の中に、アメリカへの複雑な思いがありはしまいか?

それは勝者への仄暗いあこがれを、認めたくないがゆえの熱狂ではあるまいか?

この矛盾こそ文学性とも言えまいか。

狂おしいほどの憧れと同時に、言葉にできない侮蔑感。

結果として、我々は聞くことになるのだ。

それは大谷くんが試合前に星条旗よ永遠なれを歌う声を。

彼を大谷くんと呼んでしまうほど、この国の大半は彼より年上だ。

そして彼は大谷翔平ではなく、オオタニサーンとしてアメリカ国歌を歌う。

我々はそれを見ないふりをしている。

でも彼が登場するたび、日の丸と旭日章旗が無限の波のようにはためいている。

少なくとも、我が国においては誰もがそれを気づかないうちに感じている。

 

やっちまえ。

アメ公なんかやっちまえ。

オオタニサーンが手を上げる。

でもそこはアメリカだ。

 

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私はこの全てを肯定するべきだと思う。

故に、私はその仄暗いなにかを太陽の光の前に露呈させる。

簡単だ。こう叫べばよいのだ。

 

カマロ、君はサイコーだぜ!

 

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