CHUFF!! チャフで行こうよ。

もう、何でもありです。ヒマつぶしにどうぞ。

CHUFF!!ってのは、「おっ、なんかいいよね!」って意味です。チャフっていきましょうよ!

岩屋山2021の3 遭難の危機だったやもしれぬ下山

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私山育ちなので、山から午後2時までには

降りてろときつく言われておりました。

なぜ午後2時かというとですね、

空に太陽があるのはそれくらいまでなんですね。

木々が山影に入り始めると、一気に視界が悪くなります。

ですので、お昼ごはんは早めに食べるわけです。

午前中の時間に山を降り始めるのが理想ですね。

 

で、前回までのんびり登山だった青さん。

 

chuff.hatenablog.com

 

山を下りながら不穏な空気を察知します。

遭難ってね、かんたんに起きるんです。

日本の山の緑の怖さを舐めちゃいけません。

あれ、ほとんどジャングルですもん。

標高は関係ないですね。

六甲山でも時々遭難おきてますし。

 

なぜ山に登るのか?

そこに山があるからさ。

ではさっそく!

 

 

 

 

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岩谷山には何度か上ってきております。

といっても、随分前のことなので記憶はぼんやり。

いろんなルートがあるのですが、

全てちゃんと「道」があります。


桜をひと足早く眺めに行った時、

入口を確認した式見ダムルート。

ここも一応「道」があるらしいことはわかります。

 

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ここに降りる下山ルートは頂上広場から、

順路然とした下り坂を進みます。

少し下った先に広場があり、

防火広場と呼んでいたような記憶がありますが。。

 

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ぼちぼち歩いていくと、

記憶通りに広場がありましたが先客です。


一組のカップルが自撮りなどされておられました。

ちょっとした山登りやピクニックの目的って、

正解はこういうのだろうな、きっと。

一眼レフの試験運用、

7キロの三脚の運搬試験、

等々でおじさんが上ってくる山ではないのかもしれません。

 

chuff.hatenablog.com

 

でも良いんです、気分は修験者なのです。

いわば、私の登山は

祈りのようなものなのであります。

 

 


例年とは違う風景を降りていきます。

岩屋山はどこから上っても頂上の直前に、

急に高度が上がる山のようです。

まず現れるのは急角度の下り階段です。


コンクリート製の擬木が階段状になっているのですが、

角度も距離もちょっとえぐい感じ。

 

降りながら

「ああ、こっちから上ってくるのは無理かもな・・」

と思いました。

それくらい余裕がなかったかというと

普通、ここで写真撮るべきじゃないですか?

それを思いつけないくらいの傾斜だったんですね。

 

いつものルートより、随分と長く続く階段。

これ、逆方向だったらどうだろうかと考えました。

この激坂を登ってくるとすれば。。。

冗談半分では痛い目を見るでしょうねえ。

クワバラクワバラでございますね。

 

同じ山を降りているとは思えないほど、

必要以上に下っている感覚に陥りながら降りていきます。

というくらい、傾斜がすごいんですね。

 

とにかくこのまま進めば、ダムに出るはずです。。

でも、あまりに酷い道。

道を外れてもいけそうな。。

ショートカットできそうな。。

地元だし。。

でも。。

 

しかし何かヤヴァイ予感がしたのです。

 

少しだけ悩みましたが、

当初の予定を放棄することにしました。

こういう予感は信じるべきです。

 

 

もう一度落ち着いて考えてみます。

目の前に別の道があるのに気づきます。

森林整備用の未舗装林道。

落ち着くためにも、ワンショット。

 

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遠回りになるのは確実ですが、絶対的に安全でしょう。

大雑把にどこにつながっているのかは予想できますが、

一度も通ったことがない道です。

しかし、すべての道は我が家に通じているのであります。

 

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なので、この道をぼちぼち歩いていくことにしました。


全く知らない道ですが、砂利道が舗装になりました。

もう迷う心配はなくなりました。

側溝のグレーチングをみてホッとする経験は

なかなかできるものではありません。

 

(グレーチングとは↓こいつ)

 



少し心に余裕ができたら、

ちょっと写真を撮ってみようという気分にもなります。

 

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ヒメシャガやはり見当たりませんが、

初夏の陽気に草花は勢いよく繁茂しております。

翡翠のように光るカエデが風にそよぐさまは、

初夏らしい風情であります。


「梅雨に入る前に仁田峠でミヤマキリシマを撮りたいなぁ」

 

今にして思えば、あまかったですけどね。。

これを撮ったのは4月30日。

GW明けすぐに梅雨入りとは思うはずないじゃありませんか!

長崎市は一時急激に感染者が増えたせいで、

県境どころか市境をまたぐのもちょっとね。

気にするところです。

 

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ちょっと落ち着くまでは、じっくり構えている他ありません。

でもね、やっぱりちょっとクサクサしますな。


少し見晴らしのいい道に差し掛かり、

遠くの風景で自分が歩いている場所が大体わかりました。

紙袋をかけたビワの木が多いところをみると、

ここはほぼ間違いなく「上浦町」のあたりでしょう。

 

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知る人ぞ知るビワの名産地です。

割といい値段します。

 

 
それにしても、なかなか終わらない下山行程。

もうそろそろ、国道に出ても良いんじゃないか。

 

まだか、まだか。


田や畑に人の気配が見て取れるので

焦りはありませんが、想定よりも随分時間が過ぎています。

本当にこっち側のルートは長い。

もう、よほどのことがない限り

岩屋山へは虹が丘から登ろうと思います。

 


下り始めて90分ほどたった頃、

ようやく自分がどこにいるのか完全にわかりました。

やはり、上浦町を歩いていたようです。


田舎らしい大きな家の庭先に揺れる

花菖蒲の青が目に眩しい。

 

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結局、上りの三倍の時間をかけた帰り道でした。

いやぁ、まさか下りでヘトヘトになるとは。

想定外のこともあり、

予定とは違うルートでした。

でも岩屋山への道をまた一つ覚えたのは収穫でしょう。

 

まぁ、、使うことはもう無いかもしれませんが。。

次回はどうしましょうかねぇ。


しばらくは県外どころか

市の外にも出るなと行政が言い出しましたので、

かくなる上は市内でなんとかする他ありません。


そうねぇ。

市内で長崎らしい風景か。

ふむ、思い当たる場所がありますので、

ちょっと撮りに行ってみたいとおもいます。


あとは、コロちゃんと

お天道様のご機嫌次第。

なんとかなれよと祈る、私でありました。了

 

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青さん、賢明でしたねえ。

森林整備が入っているから安心していいってのは

悲劇の生みの親です。

彼らはプロなんです。

結構な危険な場所でも仕事をします。

 

山影の怖さは、あとから考えると笑えるくらい奇妙なもの。

でも渦中にいるときは、普通の状態ではないのです。

昔の人は知っていたんでしょうねえ。

なので山の神とか、山そのものが御神体だったんでしょうねえ。

 

おっかないですもんね、山の神。

山の神って何のことかわかります?

 

blog.goo.ne.jp

 

世のお父さんたち。。。

山の神を讃えましょうよ。

 

ね!

 

(思わぬ形で、オチになったけど。。山でオチとか言っちゃいけない!でクリック!)