ミスターカワサキ清原明彦大明神のご託宣を受け
Z900RSをリセッティングすることになった前回。
カワサキプラザ神戸兵庫公認特別企画。。
で、その女性オーナーってどんな人よ?
そこ大事でありますね。
身長150センチ。
体重45キロ。
プラザカワサキ神戸兵庫のゼネラルマネージャー。
そして、現人神清原明彦大明神の御一人娘。
松浦美香さんであらせられます。。
でもさ、標準的なわけないのよ。
神様の御娘様だからさ。
そりゃびっくりしたさあ。。
あれは、昨年の秋のはじめころであったろうか。
一緒にツーリング行くことになってねえ。。
その時は合計4人。
ワタイもさ、今までいろんな女性ライダー見てきたんだわ。
上手い人も下手な人もいるけどさ、やっぱ体力ないのよ。
それは仕方ないんだと思うわけ。
しかも、美香さん小柄だしね。
でね、ライディングの基礎を教えて言われたもんだからさ。
ごく初歩の初歩から教えたわけ。
① タンクと股間に拳一つあけろ
② シートに座るな
③ ステップに乗れ
④ コーナーで外側の肘を軽く曲げろ
⑤ グリップを小指で握れ
まずはこのあたり。
意外と理論的にこれわからない人多いんじゃないスカ?
わかってないと、事故りますよ。
ライテクというのともちょっと違う。
基本の基!
それを、あっという間にマスター。
ちょっとあんぐりしたザンスなあ。
やっぱりDNA強いでごわす!
で、基本を教えたあと、お昼ご飯の地まで約100km。
ワタイW650で、ほぼ全力疾走したんですな。
まあ、そう速いバイクじゃないのは当然なのですが。
普通はついてこれないスピードなわけです。
このあたりの評価については神様からも
「8マンのW650はエグいのう!」
と言われておるのです。。
でもね、お嬢さんついてくるんですよ。
しかもピッタリ。
まあねえ、そこそこ速い女性ライダーはこれまでもおりました。
でもねえ、この人ちょっと違う。
そのペースを維持できるんですなあ。
ふつうね、やっぱり神経が体力より先にバテるんですわ。
高速度域では、ものすごい大量の情報を脳が処理するんですな。
それにバテると、注意散漫になったりするんですな。
前を走りながら、ちょっと休ませないと危ないかもねと思っておったのです。
それにね、女性が二人おりましたのでトイレ休憩とかも気を使うわけです。
それで一時間ほど走ったところでバイクを止めたんですね。
8 「ちょっと止まりましょう」
美 「ええー?なんで止まるんですかー?ノッてきてたのにー!」
8 「ええw?」
美 「8マンさんの言う通り走ったら、めっちゃ気持ちいいーー!」
8 「マジですかw?」
美 「全開ヒューヒュー!」
今週のお題「大人になったなと感じるとき」
やっぱ、親子ですわな。。。
このとき、お嬢さんは別のマシンだったのですが
そのような経緯もあり、今回のZ900RSの方向性はわかっておったのです。
特に小柄な女性ライダーが、大型バイクに乗る場合、最大の問題は足つき性。
つまりシート高ですな。
でもね、乗ってりゃ足がつかなくても問題ないわけです。
ここ大事です!
つかない足をどうつくかは、その人の創意工夫にまかせる!
だいたい、パリダカのライダーだって足つかない人多いんですから。
彼なんかこうですからね。
自転車かよ!
ここで注目なのは、三枚目の写真。
腰を引いてリアにトラクションを掛けているわけです。
ガストン・ライエのライディングも素晴らしい。
しかし、最大の注目ポイントは腕の曲がり。
これは、小柄な彼に向けてBMWのメカが
細かくセッティングしてるんでしょう。
こういう煮詰めは、チューニングと呼べるかは微妙なところ。
立ちごけは仕方ない。
もしくはしないように気を使ってもらう。
問題は、運転中にライダーの操作に無理がないポジションを作れるかどうか。
最悪なのは、このようなパターン。
あらゆるバランスを崩しての、車高調整。
この記事最悪だと思います。
可愛そうだけど、この女性は事故る可能性が高い。
そのサスで、あの大馬力を支えられるとお思い?
慣れの問題ではありません。
方向性が間違っておるのです!
まず、上手くなること。
乗ってしまえば、どうにかなるという既成事実を作ること。
その上でなら、小柄な女性ライダーでも大型車に乗れるのです。
さて、美香さんのライディングに問題がないわけではありません。
フロントブレーキをちゃんと使えておらんかったんです。
リアとエンジンブレーキ主体の減速。
これね、女性ライダーや初心者に多いんです。
その理由はいろいろあるのですけど、
実はポジションの問題が大きいのです。
レバーの角度やハンドルのタレ角。
ペダルの角度や着座位置等々。
こういう細かいセッティングは、男性では差がわかりづらいのです。
だって、なんとなくできちゃう人もいるから。
でも小柄な女性ライダーであればあるほど、実は重要になるんです。
だってね、バイク乗ってるとき、止まってる時間の方が少ないんだから!
事故は通常走ってるときに起きるんだから!
このようなことを、ジャーニー・モーターサイクルの吉川氏と話をしていたわけです。
吉川氏いわく。
「車高下げて、逆に乗りにくくなること多いですしね」
そこで方向性はこのように。
① コンパクトなライディングポジション
② インジェクションの調整による低回転トルク向上
③ サスペンションのアライメント精度調整
④ 大馬力を楽しめるハンドリング
⑤ 取り回しを更に軽くする
書けば、どうということないと思うのだけれど。
しかし、これが一番難しい。
8 「吉川さん、いいんですか?失敗すると恥かきますよ」
吉 「覚悟はできております!」
8 「なにせ、清原明彦(敬称あえて略)も乗りますよ」
吉 「あのキヨさんに乗っていただけるかと思えば、気合いが入ります」
8 「よし、その心意気気に入った!」
吉 「ありがとうございます!」
8 「って、俺のバイクじゃあないんだけどね!」
吉 「よく考えればそうですね!」
そして、我が家にZ900RSがやってきた。
リジットのチョッパーフレームのような尻の痛さ。
美香さんは
「脳天に響く痛さなんですよー。これでもバネ弱めてマシになってるはずなんですけどー」
と明るく愚痴る。
ふむ。。。
確かに極度のリヤに乗り、ステップに荷重すると動くには動く。
しかし、とてもじゃないが乗ってられない。
どうすんだこれ?
前に乗ったときより、なんかひどくない?
ワタイの中では、サスを前後ともに最弱まで持っていき
そこからどこまで締められるのか?
ってことじゃないかと思ったのでごんすな。
「では、今からスピードの神の社に行きましょう!」
「はい!楽しみですー!」
で一緒にジャーニーにGO !!
吉川氏、一目見るなり
「ああ、これ底づきしてますね」
えっ?底づき?
「ええ、まっすぐ立てただけで、もうほぼ底づきしてます」
ええーーーーーー????
あの板に乗っってる感じは底づきだったの????
「モノサスは案外気づかないもんですよ」
リヤサスペンションの硬さをとるために緩められたバネは
すでに底づきしておったのか。。
ま、まさか。。。
美香さんとワタイは実にあんぐりしておったのですな。。
つづきます。。
(バイクの自重で底づき直前だと?ま、まさか。。。でクリック!)