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隠れキリシタンは隠れていたわけで 青さんの天草への旅その6

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高校でカソリック教育を受けた青さん。

そこで知ったのは、血みどろの世界だったそうで。。

 

そんな青さんもハッとした天草の風景。

 

chuff.hatenablog.com

 

様々な大人の事情が入り乱れる中、

やはりロコしか理解できない事実を

書いてくれますねえ。。

なるほどぅ。

 

ではさっそく!

 

 

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道の駅崎津の開設は去年の12月

ということなので

まだ塗料の匂いがするような新しさ。

後に、腹が減ったので

様子をうかがいましたが、

ご飯を食べる場所はなかったようでした。 

 

 

日差しはすでに天頂に近く、

日差しはほぼ真上から

叩きつけるように降っています。 

 

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ヘルメットをミラーにかけ、

メッシュジャケットを脱ぎ、

グラブを外します。

これだけでも幾分涼しさを感じるものです。 

 

 

バイクを離れる前に、

一本目のペットボトルを飲み干しました。

空き容器と入れ替えに、

タンクバッグから次を取り出し、

デイバッグに仕込みます。 

 

 

長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産

 

 

という世界遺産は、ほぼ長崎県内で

構成されています。

しかし、熊本も含まれております。

それが天草地方。

天草ってのは熊本県なんですよ。

いくら長崎のイメージが強いとはいえ、

熊本なんですね。

 

そしてその天草といえば

崎津集落であります。 

 

私は長崎県民ですが

「仕上げに他県の分を」

などという殊勝な心がけではありません。 

 

正直、長崎県内の遺産群をめぐるより

はるかに熊本天草のほうが気軽に来れます。 

 

五島列島五島市とは限らない)やら、

離島やらがずらりと並んでいる

辺境の世界遺産です。

ガチで行こうと思うと長崎市内から

県内とはいえとても遠いのですね。

でも県外の天草は近いんですね。

長崎の地図をもう一度ご覧ください。

 

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長崎県の難儀さを噛み締めつつ、

いよいよ念願の世界遺産であります。 

 

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長崎だと外海地区が

隠れキリシタンの里として近いのですが、

そこも同じようなものです。 

 

隠れているんだから。

隠れやすい場所なんですよ。 

 

誤解を恐れずに申し上げますが、

世界遺産なんてものになったから、

大急ぎで対応を進めているんです。

つまり、元々はただの僻地です。 

 

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遠藤周作が「沈黙」の舞台として取り上げ、

石碑もありますが

 

「人間がこんなに哀しいのに、主よ、海があまりに碧いのです」

 

と書いた外海地区。 

ここもね、すごい僻地なの。

しかも極貧地区。 

 

 

崖と山しかない地域なのに、

港として使えそうな場所が

殆どなかったんですね。

農林水産全部厳しいという、

大変なエリアです。

 

そりゃもう、自活すら出来ません。

しかし、そんな場所だからこそ、

隠れるには都合が良かったんでしょうね。 

 

しかし、遠藤周作も面白い人です。 

 

クリスチャンへの攻撃として

最も有効だったのは、

徳川のキリシタン狩りではありません。

 

昭和20年8月9日長崎。

あれですね。

 

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あのとき、爆心地に近い浦上天主堂

赦しの秘跡」をやってたんですね。

そこにキリスト教原理主義国家からの

核が落とされたわけです。

それで信仰捨てる人続出なわけで。。

 

 

遠藤周作よ、書くならあれじゃねえか?

 

 

沈黙

沈黙

 

 

 

 

おっと、今回は心の旅でした。

しかも9月ですから、

暗い感情をたくましくしている場合ではありません。 

 

メッシュジャケットを脱いで

少し地味目のアロハ姿になると、

露出した腕が

チリチリと焦げるような気がします。

強烈な日差しを肌で感じつつ

歩いていくと、教会のある風景が見えます。 

 

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空海の紺碧に、白い教会。

そこを普通に暮らすおじさん。

なんでしょう、パーフェクトな気がします。 

 

崎津集落の風景として、

このシチュエーションは

世界遺産になる前から同じはずです。

 

なのに、こんなにエモい。 

 

全国津々浦々、

きっと知らないだけで

面白い風景の場所って多いんでしょうな。 

 

住んでいると気づきにくいものですが、

そこを広報してこその

「観光地」であります。 

 

うちからも、

毎日えげつない西日を運んでくる

海に沈む夕日が見えます。

きっとあれも他府県の方々からすれば

「観光資源」何でしょうねぇ。。

住んでるだけでは迷惑なだけなんですが。 

 

さておき、崎津集落。 

 

 

歩き出してすぐに気づく、

なんか変な感じ。

敬老の日なので9月も半ば、

放送局は年末年始の番組を

考え始める頃に、ちらほら見えるしめ縄であります。 

 

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最初見つけたときは 

 

「ああ、世界遺産でも空家問題が…」 

 

と、私が住む町と同じ

「正月は生きていたけど今は鬼籍入籍」

パターンだと思いました。

崎津教会へ歩いていく道すがら、

結構な数を見つけて

コレはおかしい。

なにかきっと意味があるに違いない、

と撮影したものです。 

 

 

これ、後日調べたら

やっぱり意味がありました。 

 

「うち、耶蘇とちがいますよ」 

 

という看板代わりに、

年中しめ縄をかけっぱなしにする

風習があったそうなんですよ。

 

天草に限ったことなのでしょうが、

不思議な光景も理由を知れば納得です。 

 

私も僻地の住民なので、

こういうただの田舎の風景は

すごく親しみがあります。

そんな、少し見慣れた風景を歩いていくと、

右側の階段の先に神社が見えてきました。

といったところで本日はここまで。

それではまた。了

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なるほど。

冷静に考えれば、そりゃそうですわな。

江戸時代に隠れるなら、不便なところ。

不便なところってのは、物流がないわけです。

土地もないわけです。

港もないわけです。

 

この港が作れないってのは、かなり痛い。

完全に流通から取り残されたわけですからねえ。

 

遠藤周作も、言われてみればそうですわな。

キリシタン狩りって言っても、

原爆一つの方が、桁が違うわけザンスし。

江戸時代のキリシタン狩りってのは、

結構目こぼしもあったようザンスしね。

形式上踏み絵すれば、まあお咎め無し的なもので。

それに比べれば、明治初期の方が無残なわけで。

それでも、原爆一つに比べれば平和な世界。

 

うちは耶蘇ちゃいまっせ!

なかなかソウルフルな風景ザンスなあ。。

 

(解説一つで、見えるものが違うんですよね。知性は世界、でクリック!)

 

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