CHUFF!! チャフで行こうよ。

もう、何でもありです。ヒマつぶしにどうぞ。

CHUFF!!ってのは、「おっ、なんかいいよね!」って意味です。チャフっていきましょうよ!

写真の構図を考えてみる。片山敬済さんの発言から。

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片山敬済さんをご存知?

いまはなくなった350ccクラスで

なんと世界チャンプになったお方。

 

世界チャンプですよ!

 

詳細はこちらに。

ja.wikipedia.org

 

で、片山さんはワタイの神様の

清原昭彦大明神の後輩なんスね。

最近、神様のお店の二階で撮影した

YouTubeが上がってんです。

それを観ていて、思ったんですね。

という、構図のお話。

 

 

その動画がこちら。

 

www.youtube.com

 

三分辺りから、核心を語っておられます。

 

美しいってのは、誰でも分る。あるべき場所にあるべきものがあると、それは美しい。その場所を探してゆくと、生活全般の中に、そのあるべきものがあることがわかってくる。(要約)

 

確かにそうザンスね。

ジーンズのロールアップ。

筋肉の付き方。

花瓶の位置。

あるべきところに、あるものがあれば

美しく見えるわけザンスよ。

 

時間のある方は、こちらもご覧頂きたいのですが。

なかなか面白い神様の天才性に

チャンプが悔しがった、グランプリの話が

語られております。

 

www.youtube.com

 

5分半くらいからでしょうか。

初参戦の清原さんが、あっさり

ポールポジションを取ってしまって、

片山さんが冷たくなった話とか出てきます。

清原さんは、普通に走ったそうです。

そう、天才は普通に「あるべき」場所に

「あるべき」ことを

自然にやれるわけですな。

よって、美しさもついてくるわけです。

こう考えると、片山さんは技巧派なわけですな。

 

このへんでもう読みたくなくなった方は

まあ、勝手にやっててください。

 

美学 (講談社学術文庫)

美学 (講談社学術文庫)

 

 

直感的にやってることが、圧倒的に正しい。

これが天才というものです。

チャンプの片山氏も羨む、清原大明神なわけです。

 

ここあたりから、写真の話になります。

 

あるべきものが、あるべき場所にある。

これは、アーネスト・サトウも言ったことです。

 

chuff.hatenablog.com

 

今回は、ワタイがその実例を

不肖ワタイの写真で説明したいと思います。

 

先日お伝えした、シリコン原液の

ヌラヌラ光るジュリアの写真。

 

chuff.hatenablog.com

 

アップしたのはこの写真。

 

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これの元の写真はこちらです。

 

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ボンネットの反射の具合なら

こちらのほうが良いのですが。

しかし、美しさにかけるわけです。

後ろにある電力メーターもそうですが、

構図として「あるべき場所」にないわけです。

そこで、トリミングして

一枚目になったわけです。

比べてみましょう。

 

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空間の切り取り方に

違いがあるのが分ると思います。

 

芸術新潮 1999年 06月号 [特集 カメラ好き集まれ!]

芸術新潮 1999年 06月号 [特集 カメラ好き集まれ!]

 

 

ちなみに、この日。

他にも二枚撮ってたんですが、ボツです。

それがこの二枚。

 

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同じジュリアなのに、

美しくないわけです。

 

この日、一緒だったSくんの写真はこちら。

 

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Sくんらしい実直な構図です。

クルマ好きな人の写真です。

しかし、この構図は記録として正解でも

美しさ、となると多少問題が出てきます。

後ろの車がどうとかではありません。

記録として正しいものと

美しいものとの違いは

まさにそこなわけです。

 

Sくん、けなしてる訳じゃないのでゆるしてね。

 

我々は、目の前の対象に意識が行きますが

写真自体は、その全体の中での

正しい位置が問題になります。

これは、チャンプ片山さんの言うとおりですね。

 

その対象が美しく見える姿を

探してゆくと、あるべき場所が見つかるわけです。

自分でオートバイを撮っていて思うんですが

私のW650の美しい構図は

どうもこれのようです。

 

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左にバイクで、右に空間。

いろいろ試すんですが、どうも同じ構図に

もどってくるんですね。

被写体としてこのオートバイの

今の所私が思うアングルですね。

他のが得意な人もいるとは思うのですが。

 

もしくは、車体左から

強く引いた構図。

 

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あるべきところに、あるべきものがある。

なんとなくお分かりいただけます?

 

時々ここに登場するカメラマンのNくん。

彼がiPhoneで撮った、

素晴らしい一枚も御覧ください。

被写体は、ワタイのZ1300です。

 

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実際以上に、画面を傾けて

重々しい機械の迫力を見事に切り取っております。

彼の場合、不安定さを表に出すことで

さらに「あるべき場所」を作り出しているのです。

こういうところ、さすがプロです。

 

私のブロ友のSyuuheiSyuuhei (id:bm9) さんのお写真も

ちょっと勝手に掲載しちゃいます。

これとか、思いつかない「あるべき場所」です。

 

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それがただ美しいのではなく

美しいものは、あるべき場所でこそ

美しいのですな。

 

何かご参考になれば嬉しいのですが。

 

(片山さん、やっぱりいけてるわー。さすがはチャンプ!でクリック!)

 

片山敬済俺だけの2輪テクニック―キミの走り方がガラリと変わる! (赤バッジ・シリーズ (23))

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二輪戦士―片山敬済写真集 (1983年)

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