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ラブホと車社会の関係 なんでこんなにアクセスが!

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前回、江戸シティーから始まった

ラブホとそば屋の関係を考察しました。

 

chuff.hatenablog.com

 

なんか、意外なほどみなさんご興味あるようで。。

まあ、そうかもしれませんなあ。

どう考えても、皆さん目にしておりますものねえ。

あの建築物に興味がわかないわけがないですな。

今回はそんな江戸シティーを離れ、

全国規模へと展開したラブホブームを

モーターリゼーションから考えます。

 

 

連れ込み宿、など言われていた時代。

これは鉄道中心の移動ゆえ、その近所なわけです。

木賃宿等言われておったのですが、

一般人が入るには「モーテル」の時代が必要だったのですね。

 

わかります?

 

「モーテル」

 

車での移動が激しいアメリカには、

車で乗り付ける便利なホテルがあります。

これが普通のモーテルだったのですけれど。

日本では、車で行くセックス用ホテルとして

モーテルが普及します。

第一号は石川県の加賀市だそうですなあ。

あのへん、実に胡散臭い土地ですからなあ。

 

では資料を見てみましょう。

 

天下のトヨタ自動車さんの資料

www.toyota.co.jp

 

ではこうなっておりますね。

 

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1965年頃からの伸びがすごい。

いわゆる高度経済成長ですわね。

 

一方ラブホの数を見てみましょう。

これね、結構探したんですけど

ないんですわ。。

というのもね、法律とのいたちごっこ

正確な数が取れないようですなあ。

ですので、ワタイの個人的記憶という

曖昧なものになるのはご容赦。

 

都市部の繁華街近くのラブホは、

酔客と女性の絡みが妥当でしょうなあ。

ラブホやモーテルが俄然盛り上がってきたのは

有名な目黒エンペラーの開業以降ザンスかねえ。

諸説あるザンスよねえ。

 

別れのサンバ

別れのサンバ

 

 

でもワタイは、車社会とラブホの一般化には

深い関係性を感じるザンスよ。

車が一般に普及するにつけ、

ドライブとか行くザンスね。

でもね、今とはぜんぜん違うわけ。

 

バイパスないし、高速ないし。

道の駅ないし、コンビニもない。

 

想像できます?

そういう田舎道を延々と走るのが

ドライブ!

しかも道も悪かったですからねえ。

それまで、大八車が通っていたんザンスよ。

しゃれじゃなく。

こういうのね。

 

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となればですよ。

ドライブってのは、どっか人目につかない場所に

車で行くってことですね。

よって、男性は血眼になって車を買い、

女性は車で男性を値踏みするわけです。

 

そんな中で起きた有名な事件がこれでしょう。

ja.wikipedia.org

 

彼の愛車がこちら。コスモスポーツ

 

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当時からしたら宇宙船でしょうねえ。

そりゃ、女の子も引っかかるわ。。

 

引っかかってどこに行くかとなれば、

まあモーテルなわけです。

 

悲しいかな、日本のモーターリゼーションは

その裏にエロがないと盛り上がらなかったんでしょう。

運転する楽しさより、その影にある欲望。

でね、女性もそれを全く知らなかったわけはないんですね。

そこで、露骨にセックスするばしょではない

もうちょっと言い訳のできる好奇心のうずくものを

求めたはずなんですね。

 

例えば、回転ベッド。

皆さん今や絶滅したはずの

回転ベッドご存知ザンス?

 

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くるくる回るベッド。

何が楽しかったんザンスかねえ。。

 

しかし、当時はベッドさえ憧れの世界。

それが回転するとなれば、もう未知の世界!

もうそれは、エルドラドでございましょうねえ。。

 

だから何?

 

などというのは、実に時代考証の抜けた

間抜けな感覚です。

そうです、当時の日本はそれさえ夢と感じる世界です。

なにしろ、大阪万博で初めて外人見て

キャーキャー言っとった訳でござんすからねえ。

 

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今でいうとこのコミケが、半年続いている状態。

もう狂乱でございますわねえ。

この非現実なイベントが、目黒エンペラーにつながったと

ワタイは読んでおるのでございますねえ。

 

EXPO'70 驚愕! 大阪万国博覧会のすべて

EXPO'70 驚愕! 大阪万国博覧会のすべて

 

 

家に帰ればシシャモを七輪で焼いて食ってるのに、

月の石とかで宇宙を夢見るわけだったのですねえ。

 

ここで、日本人は戦争以来初のトリップをしたわけで。

それを日常の世界で作ったらこうなったというのが

ラブホテルの建築ではなかったかと。

 

つまりパビリオン!

 

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言われてみれば、たしかにパビリオン。

しかし東京はやはり土地がないんですね。

なので地方に行くと、なかなか盛大な敷地で

パビリオンができるわけです。

 

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この弾け方。

ここでなにも特別なことするわけでもないのに、

この振り切れ方。。

 

そりゃ、言い訳できますわねー。

 

「ちょっと見てみたい」

 

まあ、そりゃそうでしょうなあ。。

ほかにもいろいろあったザンスよ。

こんなのとか。

 

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室内でっせ。。

 

宇宙時代のこんなのとか。

 

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もう、気分はラスベガス!

のこんなのとか。

 

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なぜそこまで?

と思うやもしれませんが、

そこまでする必要があったんでしょうなあ。

その口火を切ったのが、モーターリゼーションの到来。

この雰囲気は、実はバブル以降消えてゆくんですね。

 

言い訳はもっと別の方向に。

いわゆるシティーホテルが台頭してくるわけザンスね。

 

まだまだ続きます。。

chuff.hatenablog.com

 

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愛の空間 (角川選書)

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Satellite of LOVE―ラブホテル・消えゆく愛の空間学 (ストリートデザインファイル)

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