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バブル経済下での2つのベクトル ラブホを考える

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ラブホが歩んだ変遷をつらづら書いてきました。

このあたりからは、明らかに主観により始めます。

何故かと言うと、データがないんですねえ。

 

chuff.hatenablog.com

 

今回はバブル経済以降始まった、

不思議なベクトルを中心にお送りしたいと思います。

 

 

一つの風俗研究として面白い分野だと思うのです。

しかしながら、常に変動しておる世界です。

まあ、警察利権とのいたちごっこなわけです。

そのあたりを詳しく知りたい方は、井上章一氏の

こちらでお読みください。

 

 

ワタイはバブル経済の時代に

まさに若者としてその渦中にいたので

リアルな空気を書き連ねてゆきます。

 

あの時代、まあ1980年代中盤から1990年頃としておきましょう。

2つの流れがあったんですね。

ラブホに限らず、あらゆるものにあった気がします。

 

それはこの2つ。

① 都会で始まったことの地方への波及

② 地方で花開いたことの都会への逆流

 

例えば「暴走族」とかそうですね。

実は地方では既に死滅しておったのです。

そういう文化は都会から始まり田舎へ伝わる。

田舎で華美になったものが、都会に逆流。

それをメディアが取り込み、再び田舎に戻り定着。

1980年代には、地方では

実にヤンキーは死滅しかけていたのです。

ダッセーと。

実のところは、東京からまた田舎へと伝搬。

その代表作はこれじゃないでしょうかね。

 

湘南爆走族 全16巻完結 [マーケットプレイス コミックセット]
 

 

当時、いまさら族かよーって感じ。

でも大当たり。 

都会と田舎が影響し合う、

この双方向の流れがあったのですねえ。

これがバブル経済の特徴です。

 

こっ恥ずかしい、

ペンションとかも

そうだったでしょう?

 

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あれ、なんだったんでしょうなあ。。

 

「あーん、かわいい!」

パステルカラーがおしゃれー」

 

とか言いながらクソ不味いオーナー手作りの

ジャムなどをいただく世界。

 

ラブホも例外ではありません。

だいたいね、田舎しか車社会ではないんです。

都会は昔から、実は車社会ではないわけです。

モーターリゼーションとともに始まった

際限のないファンタジックな空間のラブホ。

それは、土地の安さと絡みますが、田舎で発展。

そのエッセンスがまた都会へといくわけです。

そしてまた田舎で定着。

 

でね、バブル期になると女性のわがままというか、

要望がラブホを変えてゆくんザンスね。

 

「あんないかにもなとこじゃ嫌!もっとおしゃれでないと」

 

などということを言い出すわけです。

これらを描いた代表作が、こちらでしょうねえ。

 

 

今読むと、耐えられない恥ずかしさに苛まれそうです。

このあたりから「シティーホテル」とかいう

隠語が生まれ始めるんザンスな。

プリンスホテルがラブホ化してゆき、

ラブホは、ちょっとしたホテル化が始まるわけです。

 

これは後に行ったり来たり現象になるわけです。

カラオケが導入されたのもこの頃でしょう。

レジャー施設的要素が入ってきたわけですね。

 

なんのために?

そりゃあ、

やるために!

 

女性が主導権を取ったのか?

と考えると、私見では違うような気がします。

それまでは、そういった場所でやること自体が

刺激的だったわけでしょうねえ。

しかし、飽きてしまったのでしょう。

つまり、つまらなくなった。

女性側がね。

 

これは性の解放とは関係ないように思うザンスな。

逆に、性的快楽ではない世界で

女性が性を道具に別の快楽を

男性に要求したのではないかと。

もしくは、男性がそう思わせることに成功した、

ということではないかと。

 

ということは、ここには性的快楽とは

異なる快楽の存在があるわけですな。

いずれにしても。

 

これは大変興味深い。

誘導による「支配」の快楽が全面に出てきた時代でありますな。

 

文庫 他人を支配したがる人たち (草思社文庫)

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面白いことに、この頃日本にディズニーランドができ、

同時期から少子化が問題となる雰囲気が生まれるわけです。

 

性的欲求が、性行為ではなく「支配」を

目的とするファンタジーに変動してゆくわけです。

そしてそのファンタジーなら、なんでも受け入れるという文化。

目新しさが必要となるわけザンスね。

 

そのための非日常感覚が、都会と地方を双方向に行き交う

文化ベクトルだったように思います。

考えてみれば、オーラルが一般的な

市民権を獲得するのもこの頃だったように思います。

 

chuff.hatenablog.com

 

それまでは決して「普通」ではなかったことが、

あっさり「普通」のことになってゆくわけです。

ワタイは気持ちよさの結果普及したのではなく

そういう行為による「支配感」が

メインに出たからではないかと考えるザンスね。

 

そういう意味では、ある種の背徳感。

もっと言えば「階級闘争」的側面。

これは男女ともに、双方が「上」だと思う幻想に

基づいておる気がしてならないザンスなあ。

しかし、その闘争は双方が相手に

「媚びる」ことで成立するというこの矛盾。

 

うーん、よくわからなくなってきましたなあ。

 

性を語るときに、「気持ちいい」と言う感覚で

すべてを説明するのは安易だと思うんですね。

ちょっとずれてしまう気がするわけです。

そういう「気持ちよさ」への冒険であれば、

このような展開が起きるのは不自然だと思うんでガスな。

 

もしかしたら、ラブホの変遷というのは

日本人が衰退してゆくなにかを、

内包しておるのかもしれません。

 

うーん。。

思考を深めながらいつかまた続きを。。

 

(まさか、行き詰まった?そう、それほど深い世界、どうですクリックで?)

 

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