イスラムの友人、マルハバ(仮名)。
仮名の理由はこちらで。
ちょっと驚いたんですが、
あのイスラムの女性の被り物、
あの上からでも見分けがつく、言うんです。
ほんまかいな、とさらに突っ込んで聞いてみます。
「顔以外のとこで、判別着くっていうのはさ、日本でもそう?」
「あーせやなあ、こっちにおると、自然に顔で観る様にはなるな」
「俺知っとるイスラムの女の子は、みんな別嬪やわ」
「ハハハ。それは嬉しいというか、このスケベというか」
「いやいや、そういう意味やなくてもや」
「実はなあ、実際ブスも多いねん」
「えっ、やっぱり?」
「おるなあ。そういう子はかわいそうやけど、まずええ結婚できんわ」
「顔で判断しないとか言うてたのに!」
「顔は、人間のパーツや。それ以上でも以下でもないからシビアやねん」
「シビアってどういうことよ?」
「わが盲想って本知っとる?個人的にバカ受けしたけど」
「ああ、読んだわあれ。駄洒落の上手い人やね」
「そっか、この本の中で、『目が見えないからって、ブスを掴まされるのは嫌だ』ってかいてたでしょ?」
「ああ、そうそう、書いてた書いてた」
(ちなみにこの本は、スーダンの全盲の男性が、日本に留学。点字で日本語覚えて、日本語で書いてます。とんでもなくぶっ飛んだ本。日本で酒におぼれたり、フットサルしたり。実に面白い本ですよ)
「顔に重点置かないから、逆に判断はシビアなわけよ」
「ゲイが女性のファッションにうるさいようなもんか?」
「ギャハハハ、まあそうかもね」
「だから、あんなにきれいなの?」
「そら、もうバッチリメイクやし、下着はセクシーやし」
「そこはええんかい!」
「見えてないからな」
「乙女心に配慮はあるんやね」
「ええか、神は平等やねん」
「ふむふむ」
「顔とか、ただの顔でしかないんや」
「ふむふむ」
「そやから、『ブスは嫌!』言うてもかまんわけや」
「聞けば聞くほど、謎は深まる。。」
「ところでさ、あっちにポルノってあるの?」
「AV?闇ではあるなあ。けっこう普通に手に入る。もちろん酒も飲める」
「そ、そうなの!?」
「酒はともかく、AVはあまりにも命がけやから、役者は多分アラブ人や無いと思う」
「またまたあ、ちょっとなにそれ?アラブは潔癖とでも?」
「いや、違う。マジで命がけなんや」
「・・・・、警察?」
「いや、近所の人とか親戚親とか」
「よけいにわからんのやけど」
「アラブはな、一族っていうかそういうのがあるねん」
「血縁?」
「これがそうでもないんや」
「じゃあ民族?」
「最近知ったことばやけど『部族』って日本語が近いと思う」
「部族って、マサイとか、ああいうの?」
「そっちはようしらんな。日本でいうと戸籍が近いかもな」
「もっとわからん」
「誰の息子で、どこそこの部族の分離派で、なんとかかんとかやで!とか」
「それがIDになるの?」
「そうやな。だからグローバルでもあるんやな。国境なんか関係ないしな」
「ますます、わからんやないか!」
「難しいと思うわ、これは」
「メンツの問題っていうか?」
「ああ、それ近いかもな」
「なんか、日本のヤクザの盃ぽい?」
「ああ、それやそれ!」
「メンツ潰されたらどうなるの?」
「なめられたら負けや。手打ちか戦争かしかないんやな」
「戦争?」
「そうや、部族が全力で戦う。まあ、部族はいわゆる『ケツもち』やな」
「お前、どこで覚えた、そんな日本語?」
「ジュエリー関係は、どうしてもからむやろ、そっちと」
「なるほどなあ。。戦争って具体的には?」
「全然知らない奴でも、同じ部族なら味方するんや。戦争は相手の部族全員とや。個人やないんやな。だから戦争」
「なんか、めっちゃカオス。。」
「そのかわり、話がついたら、めっちゃ早く終わってまうんや。恨みっこなしや。ネチネチしたのはマジないな。めっちゃドライに終わる」
「それとポルノがどう関係するの?」
「身内の欠点は突っ込まれるこまるんや。しのぎにかかわるねん」
「ほうほう」
「だから殺されてまうんやな」
「そこわからんなあ」
「まあ、そこはスルーしてや。せやから、ポルノでアラブに見えても、インド人とかロマとかやと思うわ」
「ロマ?ジプシーの?」
「ブブー、それ差別語やで、ウッシッシ」
「部族ってのをよくわかる本とか知ってる?」
「ああ、推薦するのは高野秀行やな。あいつ凄いわホンマ」
「ソマリアのは読んだよ」
「ああ、それそれ」
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「あれマジなん?そもそもアフリカやん」
「いや、あれはアラブの話やな」
「ますますわからんわ・・・」
まだまだ続きます。
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以前取り上げた友人から、
続編を早うと頼まれたので、昨日から連日投稿します。
イスラムとも仕事するのかしら??
さて、次回は「イスラムのお酒」について聞いてみます。
(もうね、わかるようなわからないような世界。まあ、それは日本国内でも同じかも、でクリック!)