イスラムの友人がいます。
彼の名はマルハバ(仮名)。
前回、アラブのポルノについて語ってくれました。
今回は、禁断のテーマ。
アラブのお酒と豚肉についてです。
「マルハバ、お前の話し、なんか好評やで」
「ハハハ、それは嬉しいな」
「ほな、ヤバいネタいこか。ちょこっと出たけど酒の話や」
「ああ、別にそれはやばないと思うで」
「ええっぅ?」
「そら、大っぴらってわけにはいかんけどな」
「そ、そ、そういうもんなん?」
「せやから、アラブは広いって言うたやろ」
「お、おう」
「地域地域で違うんや」
「言われてみればそうか・・」
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「あの被り物といっしょや。けっこう文化の幅があってな」
「けっこう緩い地域やと、雑貨屋の裏で売ってるな」
「やっぱり、酒屋はないんやね」
「近いのは日本のソープランドかな」
「また、わけのわからんことを」
「いやいや、メタファーや。あれ売春やないんやろ?」
「うーん、まあそうなっとるね。自由恋愛が突然始まったことになっとる」
「そんな感じやね。でも行く人と行かない人がいるやろ」
「そうやな、行かない人は全く行かないんじゃないかな」
「でや、その行かない人が『行くやつの気が知れん!』とか言うやろ」
「ああ、言う言う!」
「そんな感じやな」
「どんな感じやねん!」
ざっとまとめると、こういうことみたい。
アラブの飲酒の歴史は古い。
酔っぱらうと、なにしろ熱いので流血が起きる。
そこまでしない場合、けっこう緩い禁忌みたい。
もちろん外国にいる場合とか、けっこう平気。
地域差が大きく、ダメな人はそれの主張も熱い。
でも、酔っぱらっていると袋叩きにされる。
これは「弱み」だかららしい。
「つまりやな、いろいろあるねん」
「ごもっとも」
「でもね、ガイジンは封のしてある酒がええな」
「封のしてるって?」
「まあ、どぶろくみたいなのが主流なんや」
「何で作るの?」
「けっこういろんなもので作るけど、ナツメヤシが多いかな」
「なんか美味しそうやな」
「でも何入ってるか、わかったもんやない」
「それもそうやな」
「アラクいうのが有名やけど、たまたま瓶の中にビールができることもある」
「ああ、たまたまね!」
「そう、知らずに飲んでしまうとかな!」
「たまたまやもんな」
「そう、意外と寛容なとこあるんんや。たまたまやし」
「たまたま、森の中に集まって、なんか飲んだけど、酒とは思わんかったってのもある」
「それさ、お前の周囲だけちゃうの?」
「まあ、俺の知る限りやけどな。たまたま知らずにってのは」
「アラブ広いからな」
「せやねん。実に広いねん、ガハハ」
「豚肉も?」
「ああ。それなあ。それもいろいろあるな」
「向こうにおると、そもそも食べるって発想ないんや」
「たまたまでも?」
「日本で無性に『ツバメの巣』食べたくなることないやろ?」
「ああ、確かに。普段はないな」
「まあ、それと同じやな」
「日本ではどうよ?」
「武蔵のトンカツ最高やん!」
「それ、やっぱりええんか・・・」
「俺ガイジンやん?」
「せやな」
「日本語難しいからわからんやん?」
「難しいな」
「でもおなか減るやん?」
「お前、まさかその言い訳つかって・・」
「いやいや、たまたまやって!」
「さすが、光る石ころ売ってるやつは、根性あるなあ」
「いや、豚肉なんか食べたことないから、食べても分からんやん?」
「うわー、まだ言うか」
「なんや分からん店に入って、出されたもん食べたら美味しかったってことや」
「今度君のお父さんに言ってもいい?」
「お前、俺を殺す気か!」
「お父ちゃんは日本語読めるってことか?」
「いや、そうやなくて・・」
「なんや、急にシリアスになって」
「侮辱されたと感じたら、お前もやばいぞ!」
「うん?なにそれ?」
「弱みは排除するからな」
「お、おう・・」
「親父も武蔵には行ってると思うけど、それとこれは別の話や」
「うわーめんどくさーい!」
「せやから、ソープと同じやって!」
分かるような、分からないような。。。
ここから、次回はあの有名な礼拝、
サラートについて聞いてみます。
一日5回やるっていうあれです。
(マルハバはガチ系ではないので、ノリが違うのかもしれんけどね。でクリック!)
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