さて、ついにマン島レースの真骨頂、
シニアクラスの決勝です。
世界で一番ブチギレタ男だけが勝てる世界。
猛禽類が群れでやってきて、
その一番を競うのです。
玉のやり取り待ったなし!
さあ、その前に、またオバちゃん登場です!
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サイドカーのレースが終わり、
残すはメインイベントのシニアクラスのみだ。
スタートまで1時間ほどある。
やはり別格なのだ。
その間、トイレに行ったり昼食をとったりする。
周囲にある車やバイクを見て回ることもできる。
あちこち、見ごたえのあるオートバイや車で、
溢れているのだもの。
その中でひときわ目を引く車があった。
ジャービーの博物館でも見かけた
4輪のトライアンフ、TR4だ!
確かこの車は生産されてから、
半世紀以上経っているはずである。
にもかかわらず、この車は、
オレが見た博物館レベルの良好さだ!
ピカピカ。
しかも現役。
車の傍らにいる老人が、オーナーらしい。
車のあちこちを、まわりの人たちに見てもらっている。
その中で先頭に立って談笑しているのは。。。
あのオバちゃんだ!
もう無敵だね。
ケンシロウを超えてるよね。
「必殺拳 ニコニコ『ちょっと~』!」
ラオウでも、敵わないよなあ。。
すげえなあ。
英語できないのに、会話成立してるもんなあ。。
オーナーの余裕ある対応もカッコいいなあ。
一挙一動が実に渋いなあ。
好きなんだろうなあ、あの車のこと。。
オレもオバちゃんに負けじと、
エンジンルームの中まで見せてもらった。
細部まで手入れが行き届いているのがわかる。
これまでの長い年月の間、
この車はよほど大切にされてきたのだろう。
見ているだけで気持ちが良くなる。
この島へ来ていつも感じてた事なんだが、
ここで見かける車両はどれもキレイだ。
車もバイクも「大切なもの」として、
ちゃんと扱われている。
本来はこうあるべきなのだろう。
日本のそれを思い出して、
オレは少しつらくなった。
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日本人は、機械に対して、
態度がちょっとおかしいかもしれませんね。
強迫的になるか、無頓着になるか、
かなり極端ですよね。
毎日履く靴だから、大事にしなくていいってのは、
やっぱりちょっと歪です。
(使い捨てってのは、もともとはキレイのためだろ?そこでクリック!)