焚き火の男を岡山に送ることになり、
随分昔のことを思い出した私。
自分で書きながら、
これは共感を得られないなあ、と思ってました。
さて、彼との道中はどうだったのでしょう。
ありのまま書いてもいいんですけど、
せっかくなので、彼の文体を真似てみましょう。
ではここから、私の彼のモノマネです。
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オレのジュリアは、いつものように、
そのワイルドな咆哮を炸裂させた。
オレは時々思うのだが、
コイツは意思を持っているんじゃないだろうか。
高速道路を走る機会はあまりない。
どちらかというと、郊外のワインディングを
それなりのスピードで流すのがいい車だ。
勘違いはしないで欲しい。
コイツは本気になれば、かなりのスピードが出る。
だが、しゃかりきになって飛ばすのが似合わない車なのだ。
優雅に排気音だけを残して走り去る車だ。
そかし、その奥に秘められた
本能までは隠せない。
多くのアルファロメオが、愛され続けた理由でもある。
そこには狂気に近い快楽がある。
アルファロメオのエンブレムは蛇のマーク。
そのことから、人はそれを「蛇の毒」と言う。
オレの身体にも、随分その毒が回っちまったようだ。
ダルい街中を抜ける。
岡山に向かうにはいくつかルートが有る。
渋滞にハマりに行くようなものだ。
須磨から第二神明道路に入るのが安上がりだが、
不用意な渋滞は、この蛇の車には最も危険だ。
第一、せっかく走らせる意味がない。
焚き火の男にも、
オレのアルファのツインカムエンジンが奏でる
カンツォーネを最高の状況で聞かせたい。
かといって、中国道を使うのは時間的に無理がある。
あのルートで岡山の沿岸部にたどり着くには、
時間が遅すぎる。
やつの山に着く頃には、
日が暮れているだろう。
日が暮れた山ってのは、とにかく真っ暗で、
何も見えやしない。
となれば、残る選択肢は山陽道だ。
オレは新神戸トンネルに向かうことにした。
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どうでしょう?
初めて読まれた方には、
チンプンカンプンだと思いますが、
マン島シリーズを読んでいただいた方々には、
ご理解いただけると思うのですが。。
書いていて思ったんですが、
奴は相当ロマンティストですなあ。
50を超えて、よくあれだけの文章を、
あの文体で書けるものです。
なんだか、こっ恥ずかしさで、モジモジしちゃいましたよ。
冷静に考えれば以下のことでしかないわけです。
② 須磨入り口までもダルい。
③ 中国道は遠いから嫌。
④ 山陽道にした
⑤ 新神戸トンネル使うことにした。
これだけを、グダグダと書いてゆくと、
こういうことになってしまうんですねえ。
不思議なものです。
(心理描写なんて書くと、3,000文字はあっという間。需要ない気がしてるんですけど、まあクリックで!)

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