オートバイの電子制御は実は何をしておるのだろう?
結論からするとこうだ。
「何やってるかを理解するには不可能な何かをしている」
何かを理解するということは、理論的に理解するのとは別次元だ。
例えば、我々は三次元の世界で生きておるので四次元は理解できない。
でもそれは、我々の限界であって現実は結果を出しておるのだな。
しかし、我々はそれを掴むことはできない。
つまり、わからないけど役には立つ。
どうだ?意味不明であろう?
その意味不明を見せつけてくれたトライアンフ・トライデント660。
よろしい。
しかし、早々諦めがいいわけもない。
私の中に究極のオートバイが描けるかどうかは、どうもあのマシンを解析せねばならない。
思考が行き詰まっているときは、まず行動だ。私は、オーナーである焚き火の男の住む街にオートバイを走らせた。
イメージが出てきてから、早くも半年。
季節は、もう秋になっていたのだな。
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