長崎丸山身代わり天神梅の花
長崎の丸山という有名な花街の中にある天神さん。
ここね、病気とかを身代わりになってくれるそうなんですね。
丸山といえば三善英史。
いえ、こちらは円山。。
渋谷ですな。
まあ、似たようなもんですからセーフにしちゃいましょう。
でね、梅の季節に青さんはここへ行ったそうなんです。
やっぱねえ、ブログを書くってのは習慣の話なんです。
ずっと忘れていたようなんですね。
まあ、私もすっかり忘れていたのですけれど!
そういう認知症さえ加速する春うらら!
桜咲いたと騒ぐじゃないよ、梅は澄んだか済んでいるー!っと
ではさっそく!
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ぼやぼやしているうちに春分も過ぎてしまいました。
気がつけば桜が満開を迎え、散りだした長崎のこの頃。
まだ、梅が盛の頃にちょっと近場の名所に立ち寄った事を忘れておりました。
梅の名所ねえ。。
長崎だと「虎馬園」という、声に出して呼びたい梅園があります。
いつか行こうと思っているだけで数年経っておりますが、今年もきっちり行きそびれました。
来年はどうでしょうねぇ。難しいところです。
桜の名所というとソメイヨシノが何本とかになるのでしょうね。
しかし梅の場合は周囲の雰囲気込みであることが多いような気がします。
梅は、こぢんまりでも美しい。
というわけで、そういう「梅の名所」をご紹介する今回。
場所は丸山町。
「身代わり天神」こと、梅園身代り天満宮であります。
創建は1700年。
世界史では大北方戦争がおっぱじまった年でありますね。
さて丸山。
今でも残り香はありますが、当時は日本有数の花街。
後に、日本で唯一、出島にデリバリーできた花街であります。
「日本三大〜」というのはお好きですよね?
で、日本三大遊郭というのもあるそうです。
京都の島原。
江戸の吉原。
大阪の新町。
長崎の丸山。
なに?4つあるじゃないか?
三大だからといって、3つで済むとは限らないのが日本のおおらかさでありますね。
龍造寺四天王だって五人いますから気にしてはいけません。
丸山とか寄合町というあたりは、アメリカがイギリスの植民地だったころからの花街であります。つまり大昔ですね。
だから、当然自動車前提ではないのです。
街の作りは、人と馬か籠ベースです。
つまり道が狭いんですね。
しかも、花街ですから土地に需要がずっとあるわけです。
よって、都市開発も本丸近くには届きません。
以前書いた事があると思うんですが、あのへんは小島です。
東小島とか上小島とか中小島とか、
それはもう住んでいる人間でもどこがどこやらピンとこないぐらい、だいたい小島です。
カタギエリアではちょっとマンションが建ったりしますが、丸山とか寄合町ではそうもいきません。
営業中の「夜の店」がなくなる瞬間はありません。
その真ん中あたりには「史跡料亭」花月がふんぞり返っております。
かろうじて整備された道路は一方通行と1.5車線であります。
もともと、丸山町と寄合町というのは壁の中のエリアです。
花街なので、これは普通ですね。
その中に由来は花街と関係ない「身代わり天満宮」があるわけですね。
ここの獅子の口には、歯痛の身代わりにと飴玉を山程突っ込む文化があるんですよ。
なんか、ちょっとぐっと来ませんか?
ここは花街だしね。
歯痛よりもさ。
もっとほら、あるじゃないの、面倒くさい病気がさ。
そういうのを避けたいと、神頼みした女郎衆のことを思うとなんとも言えない気分になりますよ。
そんな気分で狭い路地を行きます。
人とバイクぐらいがやっと通れる道を歩いていくと、現れる鳥居。
小さいけれど雰囲気のある神社、梅園身代り天満宮であります。
梅園、というぐらいですから梅が多い。
梅は雪に耐えて咲く花です。
桜のすこし狂気じみた咲き方と散り方とは、また違った味わいがあります。
噛みしめると味が出るヤツだと思うんですがねぇ。
ここは、長崎観光ではおそらくこない場所です。
ちょっと入り込みますからね。
でも、時間が許すなら一度来てほしい。
ここに実際に遊女たちが参詣して、何かしら熱心に祈っていたのです。
そう思って立ちすくむだけで時代と対峙できます。
日本中に「小京都」は数ありますが、小ローマといわれたらしいのは長崎だけです。
世界的にもそれなりに珍しい街だったのであります。
ちなみに丸山遊郭の女性たちは、出島に出張することもあったそうですよ。
公に許可が出ていたそうなので、花街も国際的だったというのが大変面白いことであります。
長崎観光は、有名所だけでも面白い。
けれど何気ない場所にあるモノ、そこにも何かしらお話はあるんですよ。
というご紹介をしたところで本日はここまで。
それではまた。了
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飴をこれでもかで突っ込まれた唐獅子。。
神様に身代わりを頼む人間の業と言うかねえ。。
しかも、それが花街でしょう。。。
何を代わってほしかったのか、言わずもがなかもしれませんねえ。。
まあ病気だけやのうて、嫉妬怨嗟も含めて色々かもしれませんな。
唐獅子の口から垂れたであろう水飴状のもの。。。
人間の苦悩というのは、甘い話から来ているもんですさかいねえ。。
まあ、花街の氏神様が菅原公言うのも皮肉でんなあ。。
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