長崎ご近所散歩の旅。国道202号線
今週のお題「好きな街」
すっかり更新が止まっております当ブログ。
不思議なもんですなあ、アクセス数にはさほど変化がなし。
でね、書く習慣がなくなり書かないことが習慣となると。。
青さんの原稿を一本見落としていたのですなあ。。
まあ、旬の話題だったので時期がずれたので申し訳なくボツ。。
と思っておりましたら、次作が来ました。
青さんは義理人情のお人ですなあ。
いやあ、私も書かないとねえ。。。
この前書いたのいつだっけか・・。。
まあ、細かいことはいいっこなしヨ!
というわけで青さんのご近所の旅。
観光地長崎は視線さえ変えれば日常が旅。
ではさっそく!
===========
風薫る五月…
今年のGWは、事前の予報とは違って好転に恵まれそうな北部九州。
色々対策をしつつ、皆様お楽しみください。
あれは確か、去年の7月。
仕入先の親方から「緊急で人手が必要なんだが、どうか」という話をいただきました。
豆腐職人の私の昼間の顔、それは果物屋さん。
新人さんが入って来て、だんだん仕事にもなれてきたあたり。
そこに降って湧いた流行病。
まあ、暇になるわけです。
シフトが難しくなるのであれば、それはまず本業がある私の引き際。
それゆえ、えらく暇になりました。
怪我の功名というべきか、空いた時間を延々と歩いて体重が10キロほど落ちました。
トータルで考えれば十分プラスでしたね。
人手が必要だというのなら、そちらに行ってみるのもいいかもしれないな、と。
例によってよく話も聞かぬまま安請け合いしました。
それがね、花屋さんのお手伝い。
私にとって全く未経験の世界です。
そこから今に至るまで、存分に使っていただいておりますが。
人手が必要という「必要」のレベルが想像を超えておりました。
日曜日はかろうじて休みなのですが、
あとはもう全部花屋にいます。
家業の方は早朝と帰宅後でなんとかなるんですが。
忙しさがどえらいことになりました。
やるといった以上、やるしかない。
なので別に忙しいのはいいんです。
でもね、仕事以外に振り分ける時間がちょっと足りないわけです。
日曜日しか休みがないということは、日曜日に休むしかない。
トートロジーのようですが、文字通り「体を休める日」として日曜日を使わないと、翌日からの6日間が大変なことになります。
だからね、遠出がしにくいわけですよ。
これは困ったなぁ。
と対策をねっておりましたが、ようやく考えがまとまりました。
早朝のラジオから聞こえてくる福音が、私に道を示してくれたのです。
「暗いと不平をいうよりも、すすんで明かりをつけましょう」
心のともしびがよく出てくるな、と自分でも驚いております。
つまりこういうことです。
時間がないのなら、時間があるという前提で設計し直してみてはどうか。
そうしてみると、なるほど。ありましたよ。
バイクでそれほど遠くにはいけないまでも、走る時間はあったのです。
私はもともと酒を飲むのは休日前にしています。
つまり、いまは土曜日に飲んでいるわけです。
飲むとなったらきっちり飲むたちなのです。
ゆえに日曜日の午前中は布団の中でもぞもぞすることになります。
スッキリした目覚めにならないから、休日前にしか飲まないわけです。
では、これを修正しましょう。
① とことん飲むことをやめる。
② 日曜日の比較的早い時間からちょいとだけ飲む。
③ とにかく早く寝る。
なんということでしょう。
これだけで月曜日への影響はかなり限定的です。
さらに
④ 土曜日に飲むのをよす。
そうすると、日曜日の早朝にポッカリと時間ができることがわかりました。
というわけで、しばらくは日曜日の早朝の活動を中心にすることにしました。
なんとか時間をもぎ取るべく頑張ることにします。
そんな、サンデーライダーとなった私の最初の目的地は、道の駅夕陽が丘そとめです。
202号線の長崎区間を走る人にとっては定番の場所ですが、私はあまり立ち寄りません。
だって、バイクが多いんだもん。
私はちょっと気後れしてしまって、どうにも居心地が良くない場所であります。
なので、人が動き出す前にことを済ませてしまうことにしましょう。
出発は3月27日の7時ごろ。
維持のために近所をちょろっと走るだけの冬を終え、いよいよ春本番です。
寝ぼけ眼の街に、CBで滑り出していきます。
風はひやりと爽やかで、タンクを絞る膝には冷たさを感じました。
国道202。
私にとっては暮らしの中心にある、日常使いの国道です。
しかし、一度客観的に見てみると実に魅力的な道であります。
東シナ海を眺めながら走る道。
我が国では、東シナ海は日が沈む海です。
日暮れなら、それはもう泣けるぐらい美しいことでしょうねぇ…
普段なら暗くなった202なんかおっかなくて走りたくないのであります。
しかし、人里では見ることができない圧倒的な星空なども見れそうです。
一度ぐらい試してみてもいいかもしれませんね。
鼻の奥にチンと冷たい風を感じながら、起伏のある202を走ります。
出るまでは寒さもあって億劫さを禁じえないのでありますが、出ちまえばこっちのものです。
心地よい振動が気分を盛り上げ、冷たい風が非日常感を刺激します。
熱波の中だと神経が鈍くなっていきますが、寒いと逆に研ぎ澄まされていくように感じます。
どちらかといえば夏より冬のほうが、バイクにはいい季節なんだと改めて思う次第であります。
さほど遠い場所でもありませんが、黒崎教会が見えると旅をしているような気になります。
大村湾沿いはそれなりに人も住んでいますが、202号線沿いは本当に鄙びております。
もうちょっと走りたいな、と言う気分になったら目的地。
道の駅夕陽が丘そとめであります。
想定通り、他にバイクはおりません。
キャンピングカーが数台見えますが、時間的にここに泊まっていたのかもしれません。
誰もいない駐輪スペースにホンダCB400SF別名轟天号を停めます。
人間の移動がほぼ徒歩だった時代に、隠れるのに好適な地勢ではあります。
でもね、隠れやすいってことはそれ以外の全部を放り投げなきゃいけないってことですよ。
他地域との交流や物流の外におるわけです。
ここもご多分に漏れず、極貧地域でした。
そこにやってきたのがド・ロ神父。
住民の生活向上のために人生を捧げた云々。
ぜひ出津教会堂に一度お立ち寄りいただいて、説明文などご覧いただきたいと思います。
遠藤周作の「沈黙」の舞台は、このあたりだそうです。
実際に遠藤は外海の風景を気に入ったそうでね。
文学碑のために遠藤は
「人間がこんなに哀しいのに 主よ 海があまりに碧いのです」
という一節を書きました。
そういう関係で、道の駅夕陽が丘そとめの隣には遠藤周作文学館があります。
伺ったことはありませんが、直筆の原稿なども展示されているそうです。
興味のある方は一度どうぞ。
市街地からはちょっと遠いので、自走する乗り物で来られた方におすすめします。
私がいた時間帯では自販機ぐらいしか動いておりませんでした。。
キャンピングカーから出てきたのであろうお子らが、朝の風景の中で走り回っておりました。
旅は日帰り主義の私ですが、こういう一泊旅行には正直あこがれがありますね。
いいなぁ、家族って。
沖に佇む池島は炭鉱の島。
カメラには良い題材がゴロゴロしているという情報は得ておりますので、そのうち伺います。
カメラをぶら下げてウロウロしておりましたが、時間がだんだんいい具合になってきます。
気の早いライダーがやってこないとも限りませんから、私はそろそろお暇しましょう。
再び轟天号にまたがり、来た道を戻っていきました。
朝日がだんだん勢いをまして、水平線は金波銀波。
風も程よく温まってきて、このままどこか遠く…
と鼻歌も飛び出ましたが、今日のところは口開けですからね。
このぐらいにしておきましょう。
県境を越える、と心に決めた年頭でした。
しかし、数字が色々物騒になり尻込みしているうちに、
香久山には白い衣が干される季節です。
別に、野外で動くぶんにはいいだろうしね。
共存ですよ、事ここに至っては。
天気と気温と増減する数字をにらみつつ、
なんとか今年は飯田高原の例の場所で一枚撮りたいと思いながら、カタカナの花の名に四苦八苦する私でありました。了
=============
春過ぎて 夏来たるらし 白たへの 衣干したり 天香具山
おわかり?
万葉集でございますよ。
初夏の詩でございますよ。
持統天皇であらせられますよ。
ざっと1400年近く前でございますよ。
このあたりで、青さんの表現の深さが。。
まあ、普通はなかなかついていけないわけですが。。
さてコロナ。
もう飽きてしまっておりますねえ。。
神戸も遠方の県外ナンバーで溢れかえっております。
もう、通常インフル扱いでいい気もしますなあ。。
つかれっちゃった。。
(欧米のスポーツ見てると誰もマスクしてませんな。そんなあなたにクリック!)