梅雨の合間の晴れた日は貴重ですわな。
雨の日にどう過ごすかって、晴れた日を待つんですよ。
今週のお題「雨の日の過ごし方」
まあ、そう言っても日本に住んでいる限り
雨とは仲良くやらないとね。
そんなとき、当ブログは心強い!
無駄な記事が1800以上!
でね、この前Z900RSで夜の神戸走ったわけで。
おじさんの切ない心が人気あったので
二匹目のどじょういるかなって!
というわけで、ある晴れた日。
夜の神戸に巨艦Z1300で走り出ましたよ、ってお話し。
このバイク、割と誤解されておるのですが
乗り味はスィート系。
同じ6気筒でも、ホンダのCBXの方がワイルド。
意外ザンスか?
カワサキが本気で作った大人バイク。
ハンドリングは驚くほど軽い。
加速はジェット機。
でも。。。
めちゃくちゃ重いぞ!
よって、こうなんというか。。
気分が大事なわけです。
心の中で響くメロディーに乗っていかないと
実に面倒くさく感じてしまう時もある。
さすが、乾燥重量330キロ超え。
なので、大人で切なくノリがいい曲を。
まずはこれか?
いいねえ!
夕闇が降りた残照の神戸。
大型オートバイが、海沿いを流す!
完璧じゃねえか!
二号線を東に向かい、ハーバーハイウェイへ。
六甲アイランド向き車線に合流するころには
水温も上がってきている。
島に渡る橋に入る右コーナー。
三速7千回転。
12個のバルブが規則正しく動いている。
重い車体を、軽く扱うのがライダーの腕。
速度を乗せて4速で7千回転まで上げると
黒い車体は、排気音を消しながら空を飛ぶ。
ヘルメットの中に聞こえる風切り音。
これこそがこいつの排気音なのだ。
ウィスパー6。
ささやくような轟音。
ちょっと、やだ!
サイコーじゃない?
ということは、心の中のメロディもチェンジ。
21世紀のこちらなんてどう?
ちょっと、やだあ。
ノッテきちゃう!
六甲アイランドのフェリー乗り場で
ひとりDJ した後、神戸空港へ向かうのよ。
この前のZ900RSよりは低いペースで
街の灯りを楽しみながら。
遠くに明石海峡大橋も見えたわねえ。
なにかと有名な理研のわきを通り過ぎ、
右折したら空港への橋。
でさあ、いろいろあるけど
ここの橋は前が空いていたら全開なわけよ。
このくそ重い車体だって、ウィリーしようとするわ。
あなたねえ、なんだかんだ言って130馬力よ。
馬が130頭よ!
なめんじゃないわよ!
(なんでカマ語?)
前回と同じ構図で写真撮ってみるわね。
二枚比べると、昭和と令和の違いが匂ってくるわね。
でもさあ、この古く男臭い感じ嫌いじゃないのよ。
アタシねえ、こいつを「黒毛和牛号」って呼んでるのよ。
英語で言うとジャパニーズ・ブラックブル?
フランス語でいうとワーシュ・ノアール・ジャポネーゼ?
ごめんなさいね、
教養でちゃって!
でもいいわね。
ワーシュ・ノアール・ジャポネーゼ。
アタシのなかでは、ヤマトよ
ヤ・マ・ト!
日本人でヤマトと聞いて、胸を熱くしないなんて
あまりに不道徳よ!
まあいいわ。
最近のお子の頭の中わからないし。
でさぁあ。
撮りまくりよ。
そばから見たら変なおじさんよ!
このとき、新しい曲が頭の中を流れたのね。
「色彩のブルース」って曲ね。
表示はおかしなことなるけど、普通に再生できるから。
まあ聞いてってね。
エゴラッピンって、大阪出身でしょ?
たこ焼きとか食べながら、こんなの作ってるの?
やだ、かっこいいじゃない!
そんなことより、ちょっとイカスキーホルダーつけてるのよ!
このZ専用なのよ!
まあ、デスソースのオマケだったんだけどね。
マイル表記のメーターに似合ってカッコいいわ!
なんて思ってるとね、昭和がよみがえってきたのね。
頭の音楽がまた変わったのね。
今の子たちは知らないかもしれないけれど
まあ、これが流れてきたのよ。
ああ、なんか暗いわね。
なんだかんだ言って、昭和ってのは戦争中と戦後なのよ。
いくら見栄はったって、敗戦国なの。
ピカドン落とした国にあこがれた
そういう時代だったのよ。
アメリカにやられた側なのよ。
そんでさ、ホンダみたいなのにも負けてさ。
ちくしょう、ちくしょうって。
きっとそう思って作ったんだわ。
なめてんじゃないわよ!って!
21世紀に入って、たかが20年でしょ?
ついこの前じゃん、ミレニアムとか言ってたの。
ピカドンから、それくらいしかたってない頃。
ホンダが世界に出てってさ。
連戦連勝だったわけ。
で、ナナハンが出てさ。
カワサキなんてイケてなかったのよ。
ちくしょうちくしょう、よ。
カワサキも遅れて、やっとZ1出してさ。
次行くぞ!って時にCBX1000出されてさ。
じゃあ、もう水冷のでかいの作っちまうぞ!
ってのがこのオートバイなわけよ。
これが昭和なのよ!
合理性なんかどうでもいいの。
負けてられないの!
不思議ねえ。
Z1300に乗ると、オネエ言葉になっちゃうのよね。
でもいいの。
空港離れるときにさ、ガキがたむろしてたわ。
みんな見てたわ。
かまってなんかやんないわ。
だって、昭和の和牛は誇り高いんだもの!
とかなんとか思いながら、ガレージについたのね。
時代遅れよね。
あんたもアタシも。
腕力と胆力と根性がいるわ。
そうね、そうやって生きてゆくのよ。
このとき、また頭の中のDJが曲を変えたのね。
人生の黄昏を感じるわ。
昔のようにはいかないわ。
アタシだってマスクしてるご時世よ。
オイル交換で6リットル使うオートバイって
どっかおかしいのよ。
そうよ、わかってるわ。
だからってなんなのよ。
これがアタシなの。
最後はゴミみたいに捨てられてもいいの!
これが、これがアタシなの!
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