ゼッケン1番を付けるアゴスチーニ。
その横でなにか小言を言ってるおじさん。
彼が、MVアグスタ全盛期のチームマネージャーです。
その名をアルチューロ・マーニ。
彼が作ったバイクメーカーがマーニ。
ご本人は、2015年に90歳でお亡くなりになっておられます。
あこがれましたなあ。。
もうね、MVいうだけでひれ伏すような感じ。
確か、「熱風の虎」にも出てきた気がする。
たしか、MVアグスタ750s。
育った街に一台だけ走ってて、後姿を堪能しました。
つけていったんです。
ただただ、その音とお姿を見続けたくて。。
今なら犯罪かもしれません。
マーニを語るに、アグスタは外せねえよなあ。
なので長文ですよー(いつもだけれど)!
ここから先はマニアの領域ですので
バイクに興味のない方は意味わからないかもです。
昔々、アグスタ伯爵というイタリヤ貴族がおりましてな。
この爺さんが、実にスピードとプライドの塊のような人。
こちらが御尊影。
いかにもって感じ!
想像できない資産を突っ込んでレース。
しかも、飛行機!
で、息子も負けず劣らず。。
親父が作った財産を、戦後直後から
モーターサイクルレースに突っ込む突っ込む!
この御子息がレース界の伝説なわけです。
ご子息の御尊影。
絶対カタギじゃない感じの、ドン・ドメニコ!
最後は確か破産したんじゃないかな。
ですからね、復活した今のアグスタなんて子供の遊びです。
その古のアグスタ、最後のヒット作。
MVアグスタ750s。
これですなあ、私が追っかけたアグスタなわけです。
ちなみに、日本には結構はいっております。
と言っても、20台くらい?
フレームナンバー2番のが、売りに出たことあります。
こちらがそれ。
これいつのかわかりませんが、そのお値段。
1750万円!
高いか。。
いや。。
むしろ安い!
そう思わせるのがアグスタなわけです。
このバイクのアメリカ向けバージョン。
それがMVアグスタ750sAmerica。
こちらです。
ちょっとモダナイズされてますね。
で、この至宝をカスタムしちゃった方おられます。
製作者木村信也。
この人ですね。
製作風景はこちら。
エンジン始動は1分あたりから。
原型ないですな。。
オーナー、B'zの稲葉浩志ですわ。。
木村さんから電話で押し売りされたようですが。。
それがこちら!
資金力は、まさに力!
トータルでいくらとか、ゲスなこと考えてはいけません。
詳細を知りたい稲葉ファンのかたはこちらを。
さて、そんなアグスタのレースマネージャーだったマーニ。
アグスタの二輪撤退後、自分の工場でバイク作り始めます。
メーカーではなく、コンストラクターですね。
いろいろ作るんですけど、私が最初に知ったのは
モトグッチエンジンのこちら。
これねえ、知り合いが乗ってたんですけどね。
ちょっと神経質なオーナーでねえ。。
乗せて貰う機会がなくてねえ。。
もったいないことしたなあ。。
どれどれ、中古相場を見てみるか。。
ウゲッ!200万くらいするのか。
もう30年経つのにこの値段。。
まあ、そうだろうなあ。
ヴィンテージと呼んでいいもんなあ。
古いものはアンティーク。
もっと古くてスタンダードなのがクラシック。
よくできていて優良で価値のある古いものがヴィンテージ。
おわかり?
先日、友人のBMWR100RSに乗ってからというもの。。
どうもネットでの検索癖がついてしまって。。
あれはあるのか、そうそうあっちのはどうかな。。。
などと情報の海に流されておったのですね。
その中で、マーニの訃報を知ると。
でもって、今は息子がやっておるとか知るわけです。
ホウホウ、で最近のはどうなのよ?
これですよこれ。
うげええ!!
なんだこれ!
激カッコいい!!!!
最近のアグスタの3気筒エンジンをつんだマシン。
Filo Rosso、イタリヤ語で「赤い糸」
テメー、どこまでカッコいいんだ!
更に検索をかけてゆくと、最新型が2019年に出ていたようで。
その名を 750s Tributo。
先述した先代750sのトリビュートマシン。
アグスタのエンジンで、マーニの息子が組むマシン。
もうね、これぞ純血種なわけです。
ささ、ご覧頂きましょう。
こちらです。
何たる尻の美しさ!
反則的な右45度の麗しさ!
あんた、ズルいわ!
おいおい、これ買えるんかよ。。
いろいろ検索すると、読めない言語ながら
アラン・カスカートさんのインプレにいきつく。
まだ元気なんやねえ、カスカートさん。。
チェコ語なんて読めねーよ!
しかし、どの国の言葉でも金の話はいたってシンプル。
文中にこうある。
36000 eurech
ど、どう考えても3万6千ユーロだよなあ。
今のレートでいくらだ?
450万円くらい?
安い。
むしろ安すぎる!
考えてみたまえ。
ポルシェでケイマン買うことの半額ですよ!
それぽっちのお金で、重要文化財クラスが手に入るわけよ!
買えるか買えないかで
高い安い言うたらあきまへん!
ここで怯んだら、世界の入口に立てない!
ということで、マーニの日本代理店の福田モータースに電凸!
そこでご担当者様がおっしゃられるには
「まあ、イタリヤにはいろいろ特例があるようで。。排ガス規制とか少数生産ならお目溢しがあるらしく。。ユーロ4さえ無視しているようで。。国外に出なければとか、最大生産が少ないなら、まあいっかとか。。とても日本には入れられないというか、公認取れないというか。。並行で入ってるのもないと思います。。入れる方法あったら逆に教えていただきたいほどで。。。」
業者と思われたようですなあ。
お時間頂いたことと、丁寧なご説明に
お礼を言って電話を切りました。
どおりで見たことないわけだ。。
でもさ、こういう動画見せられたらさ。
もう、イタリヤに住んでもいいんじゃないかな!
ちょうどテレワークの時代になったし!
などと夢想する。。
マーニとはそういう力があるんですなあ。。
(マニアックいうほどの内容じゃないわね。でも通じるでしょ?でクリック!)