ご存知ザンス?
一時期とても有名になって、
紅白歌合戦の審査員とかもやってなかったけ?
でもねえ、もう旬が過ぎちゃった感はいなめまへんなあ。
でなんで今さら松井冬子かというと
こういうブログを見ちゃったわけね。
まあ、言うてることはわかるんやけども。
なんか肝心なこと抜けてる気がしたんどすわ。
なんというか、そもそも芸術ってなによ?
で、いつから「値段」がつくようになったわけよ?
そこ知らんと、「値段」と「価値」の違いが
わからなくなりますよって、お話。
その例が、松井冬子ってことね。
今回のきっかけはこのお人。
へえ、拠点がカザフスタンとはなかなか。
でもネット社会はリークの世界。
いろいろすぐ分かっちゃう。
デジタル・タトゥ恐るべし。。
あっ、旦那の仕事がらみでたまたま?
言わなきゃよかったのに。。
「荒野の中に身を置く必要が、当時はあった」
とか言っとけばいいのに。
この一点からでも、残念ながら売れない予感しますな。
でね、こういうことが芸術のベースなのね。
まあ、いつ頃から芸術が芸術として成立したか。
そのへんから始めてみましょうか。
日本が「芸術」という概念を理解したのは
実は明治になってから。
こういう事言うとね、
じゃあ北斎はどうなんだ!
とか。
琳派を知らねえのかよ!
とか。
すぐ言い始める人いるわけです。
あなた達は、阿呆なので自分のブログで吠えていなさい。
まずですね、これ読んでくだいね。
そもそもね、ヨーロッパに植民地主義が台頭して
うなるほどカネが流れ込んだゆえの、
そのカネの投機対象。
これが芸術です!
ですので、フェルメールあたりは芸術家ではありません。
シェークスピアも、ダビンチも違います。
彼らの職業は「職人」!
ですので、弟子として師匠に付きます。
そして技能を売るわけです。
法外な値段付きますけど、それでも等価交換。
いいですか、この等価交換か否かがポイントとなります。
ここに書いたと思うのですけど、
記憶も全て「技術」。
つまり、あれは「技能」なわけです。
高かろうと安かろうと、技能は等価交換されます。
時間一万円の仕事。
時間10万円の仕事。
時間一億円の仕事。
それでも、仕事と賃金は当価値です。
それを作る職人の技術力で単価が決まる世界です。
それが、100円で買って
後に100万円の値段をつけて
売れるように話題性を盛り込む。
そのような人々、つまり画商とかが
お金持ちの投機対象としてカモり始めたのが
芸術という概念です。
つまり、等価交換ではない価値が秘められておること。
これに尽きます。
ですので、過去をさかのぼっても
これはええわー!と思えるものは芸術行きです。
で古くても、めちゃくちゃ古くても
弥生時代の土管とか、数千円で手に入ります。
知ってましたか、そこのあなた!
で、そんな事考えたことなかったのに
ペドロサとか岡倉天心とかが
芸大作って、高尚なものにしちゃってさ。
それが教育界に降りてゆき
芸術という崇高なもの、として
日本のガキに思い込ませたわけね。
でさ、本気にしちゃって代々受け継がれ
「もう、これは芸術!」
とかすぐ言うようになったわけです。
ちなみに、今回は「美」について語っておるのではないので
そこ混同しないようにたのんますよ。
美術と芸術は別のものと、捉える必要があります。
でさ、値段が上がるってことはさ、
欲しい人が多いってことでさ、レア度と履歴が大事なのね。
「これ、吉田茂愛用のパイプだったんだよ。爺さんが友人だったらしくてねえ」
なんて言っても、
ただのパイプです!
たしかにそう言っちゃえば、
モナリザだって、ただの絵です!
以前、ルーブルがモナリザにかけている保険金額を聞いたことあるんです。
たしかその時、大体5億と聞きました。
安ッス!
確か受けてたのは悪名高いロイズ。
あの、マスターキートンの雇い主ですね、確か。
理由がまたすごい。
「値段つけられんのやから、5億くらいにしとこう!」
市場に出ないのですから、そういうことになります。
ちなみに、話題作りの天才バンクシー。
彼の絵のお値段。
前澤さんで一般にも知られたバスキア。
市場で流通してますからねえ。
こうなるのが芸術。
ここが理解されないわけですね。
そんなことじゃないのです。
モナリザは売りにはでない。
値段はつかない。
バスキアは売りに出て、値段がつく。
松井冬子も、あの美貌で値がついた。
これは恥じることではないのです。
そういうものなのです!
そこんとこ、ちゃんと理解しておきましょうね!
(皇居が売りに出ることないので、火災保険どうなってんすかね?でクリック!)