CHUFF!! チャフで行こうよ。

もう、何でもありです。ヒマつぶしにどうぞ。

CHUFF!!ってのは、「おっ、なんかいいよね!」って意味です。チャフっていきましょうよ!

雨の出初式。青さんは消防団員

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青さんは消防団員です。

火が出れば、いざ鎌倉。

災害があればいざ鎌倉。

事故があればいざ鎌倉。

 

ツーリングでも消防団員として

研鑽をつまれております。

 

chuff.hatenablog.com

 

本来ならハレの行事、出初式

晴れておればねえ。。

 

雨の出初式の裏側を。。

ではさっそく!

 

 

 

==========

 

1月7日は長崎市消防団出初式が挙行される日です。

何曜日だろうとこの日なので、

年によって参加人員の増減が激しいようです。

 

今年は火曜日なので、少ない年だと思います。


日曜日にあたった数年前は、

会場にあふれるほどの人が参加しておりましたから、

参加したくないイベントというわけでもないはずです。

 

もともと7日は松明けで、

意味がある日ではあると思うのです。

 

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ただね、消防団員の構成の主力が

自営業者だった時代と、

月給労働者がメインの現代は違う時代です。

なので、もう少し融通がきいても良いと思います。

 

正月休み明け間もない平日に、

会社に「消防だから休みをくれ」と言え!

 

これは難易度高いじゃないですか?

 

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こんなシステムだと、若い人の勧誘が難しいのです。

変動祝日が近くにあるんだから、

そこと連動させてもいいと思うんですけどねぇ。

まぁ、こういう変化は色々調整が難しいのでしょう。

 

今年から衣装が変わりました。

去年までは

 

刺子半纏の上下

黒セーター

腹掛け

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写真はイメージです

だったのですが、このうち「刺子半纏」は

ここ数年配給されていなかったようです。

6年ぐらい前の入団ですが、

私ももらいませんでした。

 

消防側の言い分では

「やめる人間から回収して、新しい人に渡してください」

ということらしいのです。

しかし、この方式は2点問題があります。

 

やめる人間というのは、

満期除隊ならその後も協力してくれるし、

半纏も返却してくれるでしょう。

 

 

ただ、多くの場合満期まで在籍することはありません。

その場合、面倒くさいことを

わざわざする人ばかりではありません。

 

結果、そもそも半纏の在庫は減っていくのです。

また、こちらのほうが大きな問題ですが、

やめていく人間よりも入ってくる人間のほうが

若いというのが通常です。

 

つまり、定年を迎えた団員の半纏を、

若い人に渡すということになります。

 

サイズがあわないんですね。

 

時々火事のニュースで、

黒っぽい刺子半纏を羽織って

ウロウロしているひとが映ります。

あれが消防団員です。

 

化学繊維の防災服には劣るでしょうが、

刺子半纏はそもそも江戸火消しの制服。

火事場に強い衣装なのであります。

言い換えればタフ。

つまり全然伸びない。

カッチカチであります。

 

サイズのゆとりがないんですね。

 

設計はタイトではないのですが、

羽織の方ならなんとか着られても

ズボンの方は長さが大変です。

 

私は在庫箱をひっくり返して、

なんとか見つけた上下一揃いでした。

似たような体型の他の人は、サイズの合うのを

結局見つけられませんでした。

 


小さいサイズならいくらでも出てきますが、

背が高いとか太っている人が多い新入団員にとって、

在庫はないのです。

 

その話を何度も何度も上申し続け、

おそらくはよその分団でも

似たような状況が頻発していたのでしょう。

 

 

ついに今年から、衣装が「活動服」へと変わりました。

これは入団時に配給されますから、全員所持しています。

これで、「サイズがない問題」は解決です。

 

刺子半纏は暖かいので、

1月初旬の気候にはちょうどよかったんですが、

活動服はいささか寒い。

なので、各自で工夫して寒くない格好で来い、という指示でした。

当然、ジャンパーなどを着てくる人は多いですよね。

なのに、第2会場での行進のときは上着を脱げという。

脱いだ上着はどうしたら?

と聞くと「各自で工夫」という

我が国の伝統、いつものアレです。

 

 

やめちまえバカヤロー!

 

 

と、怒り出す人がいないのが不思議なのですが、

今年は幸い気温が高かったのでなんとかなりました。

 

ただねぇ。

正直、寒いのはやりようがあるんですが、

雨はいただけません。

 

何がいただけないと言って、

降っても行進はやるんです。

雨天決行。

 

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気温が高いと言ったって、1月にしてはの話。

ここは大事なところです。

ずぶ濡れになると、

帰りのバスで風邪引いちまうなぁ。。

 

会場に到着すると、

ショボショボと降っている雨は止む気配もなく。

長い式典を半分寝てやり過ごしたあとは、

市民会館から水辺の森公園まで徒歩で移動です。

 

市民会館というのは眼鏡橋の近くにあります。

グーグルマップで測ると

水辺の森公園までは1.4キロほどあるようです。

 

この距離を、小雨の中歩いていきます。

雨に濡れている眼鏡橋は、

たいへん趣深くきれいだと思います。

されど、屋外で行進する日に見たい風景ではありません。

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私は用意が良いので、ショルダーバッグに

折りたたみ傘と財布と携帯を放り込んできております。

移動は濡れずに済むのはありがたいのですが、

 

このかばんは行進までに

「どうにか」しないといけません。

 

結局、水辺の森公園の近くで待っている

送迎バスにいったん放り込むことにしたのですが、

会場からバスの待機所までは

少し離れているので急いで歩いていきます。

 

どうやら随分早めに移動できているらしく、

道々で消防団員を誘導するために配置される、

牧羊犬みたいな役目の署員と

ほぼ同じ位置を歩いています。

 

10分ほど歩くと出島。

雨のそぼ降る平日では

さすがの観光スポットも暇なのか、

門番コスプレの人もあくび混じりの様子です。

 

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出島って、今はこんな漢字ですよ!




少し冷えたのでトイレを済ませ、

玉江橋から出島ワーフ。

美術館の横を急いで歩いてバスに向かいます。

 

バスにかばんを入れたあとは、お祈りの時間。

降らないでください、降らないでください、、

 

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必死の祈りが通じているのかいないのか、

かろうじて耐えられる程度の

細かい雨の中を分列行進。

無事、出初式は終了です。

行進を終えて港に目をやると、

三菱のドッグに灰色の船がズラリ。

空の色と相まって、

いい雰囲気であります。

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このあと、地元に戻って地域の出初め式をやり、

打ち上げで飲んで無事終了。

出初式が終わったあとに風雨が強くなりましたので、

ひどい天気ながら最悪ではなかったのだと思いました。

 

今年一年、火事も事故もなく

災害も軽微で済みますように。

心からそう願う消防団員でありました。了

 

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消防団

悲しいことに、ワタイもお世話になったことあります。

頭の下がる思い出ありましたが

色んな人もおるのが現実ですな。

 

そもそも出初式って、なんでやってんでしょうな。

ものの本によりますと、江戸の町火消の晴れ舞台から?

それが明治ころから慣例となったようですな。

 

変えるにはね、きっと歴史がありすぎなんですよ。

我が国は歴史が深いので、なんでも歴史になってしまうわけです。

変えられんわけですなあ。

 

そう考えると、今世界ででかい顔してるお国は

まあ、どれもここ最近の国ばかりですな。

 

ふむ。。

いけないこと書いてしまいそうなんで

日本語の便利な言葉でしめときましょう。

 

お疲れさまでした!

 

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