CHUFF!! チャフで行こうよ。

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消防団の訓練日に本番あり 青さんの暑苦しいお話

お題「ささやかな幸せ」

当ブログの相棒の青さんは消防団員です。

昔でいうと、火消しですね。

 

長崎で消防団員であるというのは、実に大変なことのようです。

それらの苦労話しはこちらで。

 

chuff.hatenablog.com

 

chuff.hatenablog.com

 

消防団の活動も、いろいろコロナの影響あったようです。

久しぶりの大会開催に向けて朝から訓練したあと、まさかの本番付き。

ああ、そこで青さんは「準公務員」として立ち上がるのです。

 

人々の平和の裏には、かような人々の献身があるのですねえ。

残暑と紫外線と炎と煙。

実に暑い、いや熱いルポ。

ではさっそく!

 

 

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二百十日

雑節という、我が国の風土に合わせて設定されたものでありま。

これがどういう日かと言うと、台風接近に気をつけようねという日です。

今年は9月1日でした。

雑節はさらに、二百二十日と続きまして

同じように台風接近に気をつけようね、です。


稲の収穫前の大事なタイミングでやってくる台風。

農耕民族にとって、大凶日でありますね。

で、その二百二十日の9月11日。

私は消防訓練だったわけであります。

防災は、何より備えが大事ですよ。


我が国の自主防災組織の最大級のものである消防団

その団員の私としては、自然訓練に力が入る…


というのがね、理想ではありますよ。

しかし、暑い。

これが難敵でありました。

こういうご時世です。

何しろ早く初めてさっさと終わるべく、集合時間も8時です。


日曜日の朝8時に「集合」ですからね。

ギリギリまで寝ているわけには行きません。

起き抜けに、朝食をとる間もなく消防服を身にまとい、大急ぎで詰め所へ向かいました。


田舎の消防団なので、43歳の私は若いものグループ。

とは言え、三十代がそれなりにいます。

ですので私は気配を消しているのでありますが、

ポンプ操法大会の選手となると話が違います。

 

確実に、訓練日と本番に参加できる者。

これが条件になります。


これに該当してしまう私は、否応なしに選手として選ばれております。

本来ならすでになれたものです。


しかし、いつも通りじゃないのが昨今です。

今回は久しぶりのフルスペック大会になりましたが、三年ぶりです。

訓練大会もやめさせる流行性感冒。。

 

 


コロナのせいなので、当然対応するように変化が加えられました。

接触と接近の最小化。

つまり、随所で「省略と簡易化」が施されたんですが、これが実に迷惑です。

こういう訓練って頭で覚えるものではないです。

反復によって、体が勝手に動くようになるんですよ。

だからね、本当に大変でした。


うっかりいつも通り動きそうになる体を御し、

なんとか無事に大会を終えました。

閉会式も午前中に収まり、最後の方では顔の肌はヒリヒリ。

もういい。さぁ、とっとと解散しよう…


詰め所に戻り、使った道具の後片付けなどをしていると12時。

流行前ならこのあとは日が暮れるまでアレコレあるんですが。

2020年からこっちはお弁当を渡されて解散です。

なんとも寂しい話ですが、仕方がありませんね。


弁当を手にして足早に、家に急ぎます。

私はもう、ずいぶん腹が減っているのです。


家に帰りつき、

さしてうまそうにも見えない弁当を食べようか、

それともなにか作ろうか、と考えていたその時。

耳障りなサイレンを鳴らしながら出動していく消防車が。

それに続くように、うちの部の親分の車が。

そして、窓を開けてなにやら私を呼んでいます。

 

小走りで親分の車にかけよります。


「近場で火事だ。乗れ、行くぞ」



は?…ああ、出動なのですね。


喉は渇き、腹は減っている。

しかし、私の立場は「準公務員」です。

公僕でありますね。

雀の涙程度であっても何某か頂いている以上、

出動がかかったらいかねばならぬ義理があります。

 

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こうして、飢えと渇きを心にしまい、

火を消しに走る中年男性も準公務員。

天下の大広告代理店出身で懐を逞しくしたあの人も準公務員。

というのが世間の面白さでありますかな。

 


相変わらず、日差しは紫外線をたっぷりと滝のように地表に叩きつけております。

湿度が低い分、より紫外線の強さを味わえる9月の残暑。

 

誰が頼んだんだ?

こんなもの。

 


そんな中ですが、詰め所からついさっき格納した消防車で出動。


現着はすぐでした。

見るからに、雑草処理の野焼きの類焼だとわかりました。

ただでさえクソ暑いのに、

風に乗ってくる雑草の焼ける匂いがそれを倍加させます。

場所的に家屋への類焼はなさそうですが、

放っておくわけにもいきません。

なにせ、周りはこのところ続いた乾燥で、

燃える気満々の雑草が生い茂っております。

 


すでに消防士さんたちが活動を開始しておりました。

我々団員はサポートです。

この場合は延長ホースの運搬です。。

でも坂路なんです。

 

場所が山林付近なので、当然坂道です。

登ったり下ったり。

放水が始まったからと言って休めません。

さらに藪の方へ放水するために、

水でパンパンに膨らんでいる重量物なホースを抱えて運んだり…


2時間ほどで消火は終わりましたが、

早朝から延々と訓練をした上の消火活動です。

さすがの私も疲労コンパイル

機械だってわかってくれると思うぐらい疲れております。

 

コンプリート・コンパイル

 


直帰したいのはやまやまですが、

使ったホースは片付けなければなりません。

朝訓練で使ったホースを片付けました。

その手間を、午後の本番にもう一度。

しかも、ヘロヘロになりながら。

もうこれは、充実感とか言ってられない状況です。


なんとかこなして家に帰り着きました。

神が定めたお休みの日曜日に、お盆以来最も忙しく過ごしたわけです。


大きな被害はなかった。

それで良いかな、と思いますよ。

この頃は日曜日には飲みませんが、セルフ許可がでました。

グレンターナーを水割りです。

 

美味い。

 

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ことあらば、一所懸命。

鎌倉武士みたいな気分で消防団員をやっている私です。

でも流石に暑さには、空腹には耐え難い物があったな、と。


人を使う場合、休憩と食事の用意は最低限だな、と。

我が身をもって思い知った、初秋の私でありました。了

 

 

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グレンターナー美味しいですよね。

そこからティナ・ターナーに連想が走り、

なぜかしら池田翁の連想にいたり、、、

エリザベス女王が亡くなられ、次は誰かと思ってしまったんですね。

他意はないですよ。。

 

それはさておき。。

青さん、お疲れさまでした。

飢えと乾き。

更に重労働。

しかも日曜日。。

 

「大きな被害なくてよかった」で終わる一日。

 

やだ、かっこいい!

 

英語の " hard job " を「報われない仕事」と訳した人がおりました。

これね、名訳だと思うんです。

ただね、その報われなさの中にはなにかあるんですよ。

やりがいとか、そんなものじゃなくて、もっとこうグッと来るなにか。

そう言う人は軽くさらりと言うんです。

 

いつものことだよ。

 

青さん、かっこいいです!

 

(そんな青さんも43歳。月月火水木金金な男にしびれてクリック!)