長崎は坂の町です。
ありとあらゆるところが、坂なんですね。
20世紀までは、荷役の馬がいたと
聞いたことあります。
ですので、お墓も当然坂の上なんですね。
その坂のうえの墓参りの記事はちらに。。
となれば、墓守は青さんです。
惣領息子ですからなあ。
21世紀でも変わらぬ風習!
ではさっそく!
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お盆前の日曜日は、
朝から晩まで果物屋にいることが
すでに確定しております。
その日に家族総出でおこなう墓掃除を、
私の担当分だけ
4日にこなしておく必要があります。
本家にとって墓守とは重要な事項であり、
妹が家を出ておりますから
私が何もしないというわけには
行かないのであります。
頑張って起きましたが、
日曜日の朝に早起きすることほど
辛いことはありません。
起きた後、轟天を駆って遠征!
というのなら話は違うのでありますが、
日が昇る前に作業を済ませてしまわないと
生命に関わる墓掃除。
体が非常に重く感じられます。
道具を持って原付きで出発。
6時過ぎでした。
すでに空は明るく、
山の向こうには輝く太陽の気配があります。
涼しいとは言えないのですが、
「暑くない」というだけでも
この時期は御の字。
素早く済ませることにしました。
おそらく、火曜日に台風の影響で
荒れた天気になるでしょうから、
掃き掃除などは次週に回したほうが良さそうです。
天候に関係なさそうな作業を考えて、
はびこっているツタを
引っ剥がすことからはじめました。
ツタをむしるのはなかなか骨です。
このツタには毎年、
除草剤をぶっかけているんですが強いものです。
無心にバリバリ引っこ抜いていくと、
ゴミ袋に半分ぐらいになりました。
まぁ、こんなもんでしょう。
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次は霊屋(たまや)です。
一般的な墓地は、石塔と墓誌を刻む石版ぐらいでしょう
我が家の墓にはそれとは別に、
御影石でできた小さなお堂があります。
本当に小さなもので、位牌と燭台と
花立でいっぱいになるサイズです。
それを「たまや」と呼んでいます。
うちは石塔とは全く別に建ててありますが、
他の墓所では石塔の横に
ちょこっと立ててあったりするようです。
中身は位牌なので、
仏壇のようなものだと
考えて良いかもしれませんね。
別に遺体が安置されているわけでもないですが、
祀りの場所であります。
我が国でいえば、伊達政宗の
霊屋「瑞鳳殿」が有名なようです。
そんなよくわからない構造物ですが、
石造りなので暑さはダイレクトに中身に及びます。
影響を受けたらしい燭台のろうそくは、
重力に引かれるままぐんにゃりと曲がっています。
この時期はここにろうそくを置いとくと、
もれなくダメになります。
使う分だけをその都度持っていく必要があります。
位牌や線香などを取り出し、
拭き清めます。
空になった石造りの霊屋を
じっくり拭いていきます。
線香の脂がついておりますから、
薄めた洗剤を使いつつの作業です。
作業自体は大したこと無いんですが、
清拭って水を使うでしょう?
我が家の墓地は山の斜面です。
水道は道路沿いです。
つまりね、登ったり降りたり
しなきゃならないわけです。
これが辛い。
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拭き終わって洗剤を流すべく、
水をざばー。
階段を降りて水を汲み、
登って戻りざばー。
太陽の角度が徐々に上がってきておりますし、
汗が吹き出てきます。
よし、そろそろ潮時だ。
作業を終え、お線香を上げて
私のお盆の準備は完了です。
帰って水を浴びたら、もう一眠りしよう…
帰ってみると、目の前の埋立地の
除草作業を自治会がやっております。
お盆前だと忙しいから、
一週前に浜掃除というのは
大変合理的な考え方ですね。
私にとってはすごく困った
タイミングでありますが。
唸るエンジン式の刈払機、
切り裂かれていく雑草…
ものすごい騒音です。。。
それに文句を言うはずの近所の人が、
全員騒音を出す側にいるようです。
せめてもの対策として
私はそっと雨戸を閉め、
扇風機を全力で動かして
無理やり二度寝に突入したのであります。
部屋の掃除もしなきゃならないのですがねぇ…
毎晩ヘロヘロの状態で、
少しずつ進めていくしかないか、と。
お盆さえ越えてしまえば
なんとかなるはずなので、
ここから10日間を必死のパッチで
乗り切ろうと、気合い充分な
日曜日の夜でありました。了
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ここ十年くらいでしょうか、
雑草の伸び方がちょっと暴力的な
そんな気がするんですよ。
あれ、なんかジャングルみたいでショ?
誰かが刈らないといけないのに、
その誰かがいない地域ほど、草は激しい。
いやいや、ご苦労様です。。
惣領息子なあ。。
地域色満載ですなあ。
霊屋ってのも、初めて知りました。
日本は広いやね。
(外で遊んでる子供少ないよね。そりゃそうだ。。危険だもん、でクリック!)