イスラムの友人がいます。
彼の名は「マルハバ」(仮名)。
実にかるーい男で、お金持ちです。
礼拝はアプリに従ってやってるとか、
びっくりしますよね。
さて、海外からのニュースでも
ずっと問題になってる難民。
一人のモスリムとしての意見を
聞いてみましょう。
「なんか、ワシのネタ、チャフのランキング上位におるな」
「そんなとこ見てるんや・・」
「報われるとはええもんやで」
「・・・」
「あのさ、怒らんと聞いてな」
「なんや?」
「おまえんとこの神さんの話し」
「ああ、アッラーのことか?」
「ええ?言葉に出したらあかんのちゃうんか?」
「ワシら以外はな。ワシらは毎日言うとるよ」
「勝手なもんやな」
「そやで、問題あるか?」
(こういう論理は、よくあるみたいですね)
「なんか、そこらは分からんからスルーするわ」
「おう、それがええな。ワシもお前らにフクシマのこと聞かれへんもん」
「なるほど、そのレベルか」
「近いもんがあるな」
「ほな、今日はちょっとシリアスな話題や」
「おおっと、なんやろ」
「おまえ、『難民』についてどう思っとる?」
「ああ、こら難しいなあ」
「タブーなら、怒る前に言ってね」
「いや、そういう問題なわけでもない」
「ほななんや」
「アラブは広いんや」
「それは何度も聞いとる」
「はっきり言うて、あっちのことはようわからん」
「はあ?」
「なんで、はあ?」
「なんでって、ちょっとは分かるやろ?」
「お前、沖縄のこととか分かるか?」
「正直分からん」
「北海道とか、八丈島とか?」
「ふーむ」
「な、分かっとるようで、実はわからんねん」
「新しい感覚やわ、それ」
「ワシも、青ヶ島のこと知った時、腰ぬかしそうになった」
「ああ、あれもわけわからんね」
「で、あそこ東京って、笑ってもたで」
「人住んでるらしいしな」
「な、そのレベルやろ?」
「言われてみれば、そうやな。住む自信ないな。意味わからんし」
「そやねん、ワシも絶対無理やと思う」
「ちょっと待てや、難民の話や」
「せやからな、ワシらに国境って関係ないのが普通やねん」
「部族の話?」
「つねに、自分の部族がおるかどうかで、けっこう態度変わるんや」
「ってことは、難民はどう考えるの?」
「あいつらは頼る部族がない人とかちゃうかな」
「そういう人もおるんや?」
「結構おるな。特に都市部のサラリーマンとかな」
「へえ、マルハバの部族はどうなん?」
「特定されへんと思うんやけど、ワシの部族はけっこう世界に散らばっとる」
「ああ、地域限定の話でもないからね」
「そうそう、出身地とかでもない。でも部族とのコンタクトなくなってる人も多い」
「ああ、だから都市部に多いんか」
「可能性としてな。そういう人は、新しいとこに流れる傾向は昔からあるんや」
「まあ、そもそも定住してなかったもんね」
「そう、定住は最近の話やで。昔から定住しとる人は、商売とかしとるねん。そんで部族のベースキャンプみたいなもんやな。そこから情報がまわっとったわけやね。今はネットやけども」
「やっぱり、シルクロードとかは昔のネットやねんな」
- 作者: タミム・アンサーリー,小沢千重子
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「それとな、あれは難民いうけど、部族の大移動って感じもする」
「はあ?部族の移動?」
「ワシが思うに、あの人数がそんなにすっと動けるとは思わんのや」
「よく考えたらそうか」
「部族の長老の指示とか、ある場合もあるんちゃうかな」
「おい、それめっちゃ新しい解釈ちゃうか!」
「普通にアラブ人やったら思うと思うで!」
「思うと思うで・・。お前出身は実は大阪のミナミやろ?」
「最初来たとき、オヤジに連れていかれたわ、新喜劇」
「なにそれw!」
「生きた言葉を学べ!って。ワシ13歳くらいやった」
「お父ちゃん、面白いなあ。てか、すごく洗練されてる気がするわ」
「ワシがどんだけ、桑原和男のこと好きやったか」
「おまえ、ますます謎やな。てか、また難民から離れてしもたw」
「せやったな。まあワシらも、子供とか気の毒やなとかは思うんやけど」
「けど?」
「ほんまかあ?とも思ってまうんやな」
「ほう」
「あの中に、ワシらの部族はおらんねん。それも不思議や」
「助けて!とかの連絡ないの?」
「あっちの方にも仰山おるはずやのに、話はこんなあ」
「ってことは」
「ってことでお察しやな」
「おお・・。。。修羅すぎる・・。。」
「それとな、アンタッチャブルがぎょうさんおるんや、アラブ」
「おっと、危険ワード出てきそうやな」
「フクシマより、そっちの方が危険って思うのは日本人だけやでw」
「うるさいわ!」
「w、せやからチャンス系と思っとるのも多いやろうし」
「チャンス?例えば出稼ぎみたいな?」
「おるやろねえ。でもあれはようわからんのや」
「同じイスラムとして、マルハバの個人的意見を言ってくれよ」
「そうやなあ。。」
「そこをなんとか」
「まあ、みんな頑張ってや!よう知らんけど!」
「マルハバ・・・」
「正直に言うてもた!これ身バレせえへんやろな?」
「多分な」
「バレたら、おまえも覚悟してな」
「えっ?なんで?」
「いろんなやつがおるからのうw!」
「あっ、は、はい」
「ハハハ、今ちょっとビビったろ?」
「正直ちょっと」
「こういうのも、アラブ流の会話術やからな。覚えとき!」
「うーむぅ。。。深い、深いわー」
ちょっとマルハバ調子乗りすぎなんちゃうか。
と思ったんで、聞いてみました。
「お前、話盛ってない?」
「当たり前やろ!盛るに決まってるやろ!俺はアラブの出やで!ガッハッハ」
おお、これがうわさに聞く
「アラブの饒舌」ってやつか。
次回、マルハバみたいなおもろい奴は、
どんな子供時代を生きてきたのか、です。
(いやあ、少なくとも新しい視点だったわ。言われてみれば確かに、でクリック!)