先日、なにげなく見かけたんです。
青山昌文先生の講義。
さらに渋く、捜査一課課長の雰囲気が
増しておられました。
以前の話はこちらで。
今回は、ダンテの「神曲」
についてだったんです。
かなり後半の一部しか
見られなかったんですが、
「煉獄」の話が、
実に面白かったですねえ。
知っておられます?
ダンテの神曲。
むかーし、読んだ記憶ありますけど。
まあ、なんか無理して読んだんでしょうねえ。
今読めば楽しいでしょう。
詳細はこちらで。
このダンテが、かなり歪んだ人なんですね。
ベアトリーチェという女性への激しい崇拝。
これ、若い人分かりませんって。
まあ、ダンテが先人についていって、
あの世を観てきたって話でね。
地獄とこの世の間に、煉獄言うのがあるんですね。
リンボと言われる世界です。
まあ、日本的に言うと賽の河原?
そんなとこです。
これの青山先生の解説が最高でした。
ダンテは熱心なキリスト教徒なわけです。
一神教ってのは、だいたい洗礼いるわけです。
じゃあ、キリスト降臨前の人は、
洗礼受けてないわけです。
ホメロスとか、
アリストテレスとか、
ソクラテスとか。
洗礼受けてないのに、
天国行かせるわけにはいかないんですね。
キリスト教としては。
なるほど!
かといって、ソクラテスを
地獄に送るのも何なんですわ。
で、煉獄の一番マシなところにいるとしたんです。
それを青山先生は
「もう、本当にひどい話でございますが」
と嬉しそうに語ってくれるんです。
余談のように語りながら、
実は一神教のスピリッツを見事に
表現している名講義でしたね。
いい時代になったのかもしれませんねえ。
昔なら、青山先生を知る由もなかったですしね。
そして、青山先生の言葉の端々に、
ダンテの切なさというか、
そういうものが現れてんですね。
私も、青山先生のベアトリーチェについて、
一晩くらい聞いていたいものです。
ベアトリーチェの話は、
これもまた、いいまとめで
ウィキにあります。
まあ、どっちも
かなり妄想炸裂してるのに
間違いないんですけどね。
多分、今なら観られると思うんです。
青山先生のダンテ話し。
チャンスがあれば是非!
(まあ、恋ってそういうものかもしれないね。いっそ読んでみないか、でクリック!)