CHUFF!! チャフで行こうよ。

もう、何でもありです。ヒマつぶしにどうぞ。

CHUFF!!ってのは、「おっ、なんかいいよね!」って意味です。チャフっていきましょうよ!

大阪八尾にミュンヒあり キテレツ稀人の作る限界珈琲前編

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結論から申しましょう。

同行したSくんがお代金を払ってくれました。

 

「感動しました。値段はむしろ安い!僕に払わせてください!」

 

その額、1万4千二百円。

 

繰り返します。

 

1万4千2百円!

 

男二人がコーヒーを飲んだだけで

この額を支払う気になるわけです。

気になりません?

 

 

大阪八尾に、ミュンヒあり。

テレビにも出ているし、雑誌にも一杯出ている。

ネットでも記事は溢れているし、

行った人も多いザンス。

 

「八尾 ミュンヒ」で検索すると山のように出てくるザンス。

 

しかしなぜか真の姿が見えてこない。

バイクマニアであったり、好奇心だけの女性であったり。

主の言う値段に拒絶反応起こしたり、

または崇拝してしまったり。

 

そんなんじゃダメだ。

修羅を歩く者を、理解しようとする者。

もしくは、おなじく修羅を歩む者でなければならぬ。

 

さあ、究極というより

極限の世界を見てみないザンスか?

 

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きっかけはこうであったのだな。

先日山田センセーとメッセしてて

 

 

こんな感じに。。

 

 

あ、八尾に
Hachiro Yamashita
ミュンヒ?
山田 智之
 
そうです、そうです。そのうち行ってみて下さい
Hachiro Yamashita
行ったことないんですよねー
山田 智之
 
コーヒー屋
おもろいっすよ
高いけど
Hachiro Yamashita
超絶ナルシストのマスターでしょw?
山田 智之
 
前話しましたっけ?
Hachiro Yamashita
いえ、有名ですもんw
山田 智之
 
変わり者です
が、コーヒーは確かっすよ
特殊だけど
Hachiro Yamashita
ミュンヒとバンビーンという、世界的にレアというか、痛いバイクのオーナーですわねw
山田 智之
 
そうなんだw
Hachiro Yamashita
で、若い時は白バイコスプレイヤー
山田 智之
 
へー
Hachiro Yamashita
その写真を、べっぴんの客に見せまくるというので有名w
山田 智之
 
若い頃の写真は見せられたw
Hachiro Yamashita
やはりw
で、結構二枚目なのが、また痛いw
山田 智之
 
誠実な若者ではないけどコーヒーは美味しいよw
Hachiro Yamashita
センセー推薦なら行ってみましょうか。。
山田 智之
 
なかなかコーヒー淹れないけど
Hachiro Yamashita
八尾って、東京で言えば、赤羽か江戸川ですから、なかなか気が向かないんですわw
山田 智之
 
でしょうね。遠かったw 行く前は 飛び道具みたいなコーヒー屋かと思ったけど、 違ってた
Hachiro Yamashita
確か、スプーン一杯で2千円とかのありませんでしたw?
山田 智之
 
とはいえ非日常
ありますー
Hachiro Yamashita
で、どうでしたの?
山田 智之
 
30年位置いてあるコーヒー。プラムみたいな
Hachiro Yamashita
で、美味しいのですかw?
山田 智之
 
体験しといたらいいかなと。美味しいっちゃ美味しい。
Hachiro Yamashita
これまた微妙なwww
山田 智之
 
1杯に150g使って1時間かけて入れるコーヒー。は美味しい
Hachiro Yamashita
へえ。。それって極度の低温抽出ザンスの?
山田 智之
 
だんだん冷めますわねw
Hachiro Yamashita
てか、ほぼ常温w
山田 智之
 
大量の豆使うエキス抽出系のコーヒーはたくさんあるけど、ミュンヒが頂点かも。
Hachiro Yamashita
それ、アクが全面に出ませんの?
山田 智之
 
出ないっすね
Hachiro Yamashita
ほー、こりゃ行っときますかねー。
で、2時間位かけて飲む訳ですな
山田 智之
 
150gで最初の50cc位飲んで、その後100cc位飲んで 段階踏んで飲むのですよ
Hachiro Yamashita
ゲラゲラ
すでに「道」
 

というわけで、30年位前から知っていたのに、

行く気になれなかったミュン匕に行くことに。

平日ですから、同行したのは自営業のSくん。

ちなみに彼はコーヒー好きじゃないんですね。

話のネタに面白そうだから、とやってきました。

ちなみに彼は一緒にポルシェディーラー冷やかした人です。

 

chuff.hatenablog.com

 

ナビで導かれて阪神高速から工場街を抜け

辺鄙な住宅街の更に奥の方。

まさか、ここなのか?

 

 

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ああ、やっぱりここだ。

 

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なんかイメージと違うじゃねえか。。

汚いと言うか、ずさんというか。。

 

 

「8さん、本当にここですか?」

「そのようザンスねえ・・。。」

「ここに、その究極の珈琲があるんです?」

「まあ、ここまで来たんだ。Sくん、入ってみるザンスよ」

 

で、ドア開けたら

いきなりドドーン。

 

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うわあ。。

本当にミュンヒだ。。

 

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ご説明しておこう。

昔こんなバカバカしいことをドイツ人が

真面目にやったのだ

 

cototya.at.webry.info

 

ミュンヒ4TTS。

ウィキペディアに記載がない。。

どれだけレアかご理解いただけるであろうか?

 

 この作品には出てくるが。。

 

我々の入店とともに、奥にいた女性客が

小走りに店を嬉しそうに出た。

その理由を我々は知ることになるのだが、

この時点ではまだ気づいていなかったのだ。

 

席に座ると、ミュンヒの下にはこんな詩が。

 

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どうやら、マスターの詩らしい。。

常人とは思えぬ世界。。

よいのだ!

我々は、修羅の世界にいるのだ!

 

「こっちに座ってはどうですか?」

 

女性客がいた席に移れという。

他に客はいないのだが。。

 

と促され、席を移動。

そこからマスターの完璧な劇場が始まったのだな。

数少ない客を、マスター指定の座席に座らせることから

この舞台は始まるのだな。

 

 

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まず、お水。

このグラスはマイセンであるな。。

 

「この店で一番安いグラスですわー、2万円くらいですなー」

 

お、おう。。

 

マイセンご存知?

 

箱根マイセンアンティーク美術館所蔵  マイセン 美と情熱の系譜

箱根マイセンアンティーク美術館所蔵 マイセン 美と情熱の系譜

 

 

お店は案外狭い。

15坪ほどであろうか。

昔の喫茶店の雰囲気だが、

何しろ置かれているものが

いちいちおっかない。

しかも値段がついておるのだ。

 

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その代表をお目にかけよう。

 

中原中也の詩集「山羊の歌」初版。

 

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マスターの若き日の写真添え。

100均プラケース入り。

 

このプライス。

 

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ザ・150万円wwwwww

 

それ、キッチンに置かないでください!

 

ちなみに、これら値札は売り物を示しているのではない。

マスターが価値をわかりやすくしてくれておるのだな。。

 

ここまでで腰を抜かしそうになるのだが、

この時点ではまだ注文には至っていないわけだ。

すでに入店してから、20分は経っている。

その間、マスターのトークは止まることはない。

この世界へのガイドは懇切丁寧。

 

もう、帰れない!

片道切符を握りしめろ!

 

同行のSくんは、テンションが上がりっぱなし。

既に、この世界の毒に当てられておるのだ。

 

まさに

 

「狭き門より入れ!」

 

である。

もしくは

 

「この門をくぐるもの、希望を捨てよ!」

 

である。

 

神曲 地獄篇 (河出文庫 タ 2-1)

神曲 地獄篇 (河出文庫 タ 2-1)

 

 

値段は知っておったので、最安値のコーヒーが

一杯1100円でもひるまない。

しかし、注文をしようとするとマスターから指導が入るのだ。

そしてそれに従う。

なぜなら、ここはマスター専用の舞台劇場なのである。

 

YouTubeで、914ドルで検索して」

「あ、はい」

「1300万回再生されてるから」

「はい?」

 

www.youtube.com

 

 字幕はないが問題はない。

この動画の後半、一杯914ドルの珈琲が。。

これが、ミュンヒのマスター田中さんなのであられる。

スタッフ全員沈黙してしまう。。

「ワインのようだ。インパクトの後、胸にドンと来る」

とか言ってるザンスよ。。

 

この珈琲。。

クェートのオイルキングも来たようザンス。。

 

 

そして、もちろん

ワタイたちも

飲んできたがな!

 

 

この時点で、まだ注文は済んでいないザンス。

既に入店から40分経過しておったザンス。

 

つづきます。

 

 

(ちなみに、この10万円珈琲のカップ1200万円くらいだそうで、クリック!)