今週のお題「おじいちゃん・おばあちゃん」
もうね、敬老の日とか。。
言われる立場になっちゃおしめえよ!
中年の危機超えて、初老の危機!
残り時間少ないんだから、エンジン回していこーぜ!
となった前回。
とか言っていたのです。。
それがあなた!
スピードの神の恩恵をいただくと、
レーンシュポルトです。
英語でいうと、レーシングスポーツです。
ついに、奴が羊の皮をかぶった羊から、
ちゃんと狼になったお話です。
シャフトの癖というのは、
オーナーの整備不良なのである。
と結論づけたオーナーのS。
今回は、はるばる遠方よりやってきた彼の目的。
FCRキャブレターの装着です。
ご存知、ケイヒンFCR39ミリ。
BITO R&Dにて、一応セッティングが出されておるやつ。
アマゾンで検索したら、ヨシムラのは売ってんだ!
すげえなアマゾン。。
誰が買うんだ、アマゾンで?
さて中華をたらふく食べて、ワタイの家でワーキャー騒いだ翌日。
スピードの神様の神官吉川さんは、朝からすでにFCRをばらしておったのです。
もう、あんたも好きねえ。。
参考動画です。
さて純正の、この愛嬌のある
味わい深いキャブレターを外す。
せっかくいいセッティング出したけれども
オーナーのスピードへの執着によって外されるわけです。
妙にカッコいいよね!
(マニアの世界観)
そして、早速FCR装着。
ちなみに、アクセルワイヤーはオーナーSの手作り。
ようやるなあ、ほんま。。
で、こうなる。
ペダルとキャブの隙間がタイト!
なんか、立ち姿もキリッとしてきた気がする。
ここで、ワタイは一旦中座。
だって、仕事だったんだもん。
数時間後戻ってみると、Sが一人で店番をしておった。
「吉川さんに試乗を勧めたら、『ではお言葉に甘えて』とテストコースにw」
「ほうほう。で、どうなのよ?」
「いやあ、レーンシュポルトですわ!」
「やはり、レーンシュポルトか?!」
「びっくりするほどレーンシュポルト!」
「そっか、レーンシュポルトかあ!」
もうレーンシュポルトさん家の子供になりなさい!
と叱られるくらい、レーンシュポルトを繰り返すオッサン二人。
そこに吉川氏帰還。
「レーンシュポルト言われる所以がわかりました!」
お前もかいw!
S「ほな、8マンも乗ってきたら?」
8「では遠慮なく!」
コースは摩耶から入り、ハーバーハイウェイで六甲アイランド。
折り返してポートアイランドまで突っ走り、
神戸空港先で折り返し、
港島トンネルで帰ってくるロングライド!
ノーマルキャブのときは3千回転くらいが美味しいところ。
FCRを装着すると、4千あたりから5千が美味しくなる。
吹け上がりが、レースキャブ特有の爽快感をもたらす。
当然巡航速度も上がるわけであるが、左コーナーも問題ない。
強いて問題言うなら、やはりペダル。
キャブレターそのものが大きくなったため
足元が更に窮屈に、しかも想像以上。
信号待ちのアイドリングにあった問題は消えておる。
パーコレーションでもバルブタイミングでもなく
ノーマルキャブのニードル問題だったのかもしれぬなあ。
スタートをダッシュで決めて、
ここで手を緩めず、更にアクセルを煽る。
ああ、ハーバーハイウェイは今俺の手中にある。
5千から6千で若干もたつき、
6千からレッド開始の7千までの吹け上がりは
まさに、レーンシュポルト!
(おまえもかい!)
ワタシはかつて、FCR愛用者であったので
これは加速ポンプを
少し調整すればよいのだなと思ったのだな。
などと思っておると、コーナーでエンジンヘッドをこすりそうになる。
いや、そこまでやってはいかんだろう!
お店に戻り、開口一番こう言った。
「やっぱ、レーンシュポルトだわ!」
(まだ言う?)
コレは後に判明したのだが、
昔と違って、キット化されたFCRは加速ポンプの
ガソリン噴射量は調整できなくなっておったのだな。
で、プラグはこうなっておった。
バッチリですや~ん!
ここでタイムアップ。
ニードル一の調整か、ニードル自体の交換。
もしくはメインジェットを数番上げることになるかも。
それをSは帰路で確認するだろう。
こうやって、スピードの神のミサは終了したのであるな。
その夜、私達は焼肉丼を食べ解散。
我が家では、またキャッキャ言いながらしゃべくり。
翌日Sは遠い帰路についたわけであるな。
夕方近くなった頃Sから電話ありました。
「いやー、もうすっかりレーンシュポルト!」
無事についたことを素直に喜び。
土産に持たせた河合養蜂店のはちみつに
奥方と娘さんの絶賛を浴びたようで、それもまた嬉しく。
あっ、河合養蜂店さんの絶品ハチミツはこちらです。
「スピードの神様にもよろしく言っといてね!」
との伝言を受け、電話を切った。
しばし感慨にふける。
考えてみれば、ワタイたちも年をとった。
Sと出会ってすでに40年である。
若い頃好きになれなかったBMWの世界を
十分魅力的に感じるとしになったのであるなあ。。
コレは老けたというより、あの世界は
経験を積まないとわからないものなのだろうな。
つまりそれは。。
人間年はとらないとネ!ってことですね!
BMWR100RSよ。
君のRSをリラックス・スペシャルと言って悪かった!
そう反省しながら、ワタイは今中古相場を物色しておる。
そう、レーンシュポルトの!
おしまい。
(若さは消えゆくが、消えた分だけ芳醇を溜めておるのだ。さあ、そこでクリックだ!)