友人が送ってきたロッシとマルケスの
ガチバトルの動画。
それを観ていて、コメントも読んで。
そこで大笑いしたので、取り上げてみるザンスよ。
まあ、見ごたえのある動画ですわな。
なかなかこんなのないですよ、ってレベル!
ではここから「世界のレベル」について
考えてみましょう!
このレースは2015年のマレーシアGP。
これは3位を争っているわけだ。
先をゆく二人に追いつかせたくないマルケス。
さっさと抜きたいロッシ。
すべてレースであり、すべて作戦なのだ。
レースとはそういうものを含めた
総合戦であり、チームの戦いなのだから。
では動画を解説しよう。
まさにドッグファイト。
速度で言えば、200キロ越えでやっておるのだな。
4分35秒あたりでは、ロッシは洒落を出す余裕あり。
お先に〜と手を振ったりしている。
イタリヤ人は茶化したいのだろな。
「1979年のバリー・シーンとケニー・ロバーツみたいだ!」
とアナウンサーも盛り上がっておるわけで。
で問題は動画の7分過ぎから。
邪魔をするマルケスにロッシが
ガチでキレる。
レース中なのに
「あーマジやんのかよ!」
減速しながらマルケスをアウトに押し出すロッシ。
それでも、マルケスはインを狙いロッシにぶつけに来る。
「しらねーぞ、どうなってもよー」って感じのロッシ。
膝で顔面キーック!
これは狙ってるな。
でマルケスはこうなる。
では別アングルで見てみよう。
動画では9分5秒あたり。
当たりに行くマルケスも
クリーンにヒットさせるロッシも
実に素晴らしいファイトだ!
動画のコメント欄を読んでいると
実に悲しい意見が多い。
フェアだとか、なんだとか。
彼らはわかってラフプレーをしているのである。
それを含めてのレースであり、世界レベルなのだよ。
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よく考えてみたまえ。
この時でさえ、減速していたとは言え
時速100くらいは軽く出ておるだろう。
そこで、お互いこんなことをやるのだ。
もちろん、ネットにもさらされるし
記録にも残る。
しかし、そこにあるのはむき出しの闘争心。
手段は選ばないのが世界のレベルである。
そしてそれは実に美しい。
このレースに対して批判的な意見も多い。
例えばこれである。
はー?
ばかジャネーノかあ?
なにこの遠藤とか言うライター?
モータースポーツが、真にフェアでないことも知らんのか?
そもそも、フェアなスポーツなどどこにあるのだ?
スポーツはフェアではない。
ルールがあるだけである。
どの世界においても、
世界レベルは巨額のカネと欲望がうずまくのだ。
それを込みで、勝利を勝ち取るものだけを称賛する。
テニスでもそうだ。
グランドスラム以外は、スパーリングだ。
そこで勝つことの意味は無きに等しい。
世界ランクが下がることより、グランドスラムなのだ。
なぜならそういうスポーツなのだから。
ここんとこわかってないよね?
彼らを支えるのは、通常では考えられない闘争心だ。
それに勝負を挑む奴らも、闘争心の塊だ。
マナーより勝利を選ぶ。
できればルール以内で。
できなければバレないようにズルをして。
もちろん、それでよいのだ!
このレース、マルケスも相当にいやらしい。
リヤをスライドさせ、ヒットさせようと数回トライしている。
しかしそこが良いのだな。
そこに見える青い火花。
実にいやらしい美しさがある。
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この動画をみて、私はロッシのさらなるファンになったし
あまり好きでもないマルケスのファイトを称賛したし。
なにしろ、彼らのファイトは異次元の美しさがある。
異次元のものを、日常の基準で測ってはいけない。
それらは最も愚かなことである。
このレース、終わってからも
当然もめにもめたようである。
多分始まる前からもめていたのであろう。
当たり前だ。
勝負はずっと続いているのだ。
彼らは憎しみ合い、つぶしあい、
そして称え合う。
それを美しいと言わずして
何が美であろうかね?
(行儀の良いのは近所に引っ込んでなよ!世界は無法者の土地、でクリック!)
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