今日はクリスマス。
一応あのイエス・キリストが生まれた日。
まあ、正式に「ちがうよ」とは
ヴァチカンも言ってるんですけど
そこはそれ、って感じですね。
世界に影響を与えたトップ
と言ってもいいでしょう。
あのナザレの大工は。
あの思想から生まれた多くの考えが
今も世間を席巻しておるのですよ。
生まれた言っていいしね。
元は、ユダヤ教ですやん。
イエスも、新興勢力でしかなかったわけで。
でもまあ、天才ですわ。
その誕生日に、現代を生きる天才
シルヴィ・ギエムの最終回です。
くどいけど、これの作品にそって
やっていきます!
前回、凡才たちの指導に
苦しんだギエム。
監督のフランソワーズ・ア・ヴァンは
そのギエムの踊りを
かぶせてきます。
もうね、前回の登場人物への
冷酷さが半端ない。
さあ、どうぞ。
なんやねん。
この圧倒的な存在感は!
私の大好きな「鬼の顔」
うひょ~!
ギエムと同時代に生きたダンサーは
人によっては幸運。
人によっては不幸。
この感覚はキース・ジャレットの
「ケルン」を聞いた時にも思ったザンスね。
こんなの聴いちゃうと
ピアノやってる人は、
多分嫌になるザンスよ。
そうならない人は天才か
極度に凡才。
キースと闘える人か、
差を理解できない人ってことです。
ではギエムは?
圧倒的ザンス!
さて、映画は冒頭の
ギエムのモノローグの再現ザンスね。
このあたり、監督の才能が光るザンスねえ。
この後、多分モードのお仕事でしょう。
砂漠や海でポーズを決めています。
実に仕事は選ばないギエム流。
またこれ様になってるわけザンスねえ。
そう考えると、群舞のふりつけが
いかに無理あったかザンスねえ。。
そして、この短いドキュメントの
トリを飾るのは、もちろん白鳥。
そして、映画は予想外のカットで
唐突に終わります。
それが、こちら。
監督ア・ヴァン、
実にニクイ奴!
これ、黒鳥でしょうねえ。
西洋人にしては珍しく
歯並びの悪いことを気にしないギエム。
左ほほのホクロもそうです。
ギエムは、そういうことに
問題を感じないようです。
これね、実に珍しいと言うか
そんな感じしますよ。
映画はここで突然
終わるんです。
私が追っかけてきたこの作品を
終えるにあたり、ちょっとだけ
追加したいエンディングと言うか。。
そのシーンは
実は映像の最初の方にあるんですが
取り上げなかった2枚。
白鳥ですね。
どう見てもスワン!
ああ、もう、美しい!
最後はこれね。
もう人に見えないザンスよ。
あごの骨が、
白鳥のくちばしに見えるザンス。
人非ざるものの生業ありければ、
いかなるものとて覚悟されたし。
(美という世界に生きるってことは、後戻りできないってことで、クリック!)
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