"Ich hab' mein Sach' auf Nichts Gestellt."
「私の事柄を、無の上に、私はすえた。」
あと70年もすれば、
今生きている人の大部分は死ぬわけです。
よく考えたら、これはすごいことなんです。
さっきすれ違った健脚のランナーも、
ちょっと色っぽいコンビニのパート主婦も、
みんな死んでいなくなってるわけです。
もちろん、私も。
お盆が済んで、ふと思うわけです。
彼らは帰ってきたかったのか?
これは大きな問題でありますね。
我が国の多くが仏教徒として
葬式をあげるのは間違いないでしょう。
欧米はキリスト教で、
アラブはイスラム教で。
わが国では成仏。
あちらでは復活。
これを足して2で割れば、
お盆であります。
しかしねえ、ほんまでしょうか。
それほど帰りたいと思うんでしょうか。
だいたいね、仏教の考えでは
生まれ変わりは罰ですよ。
まだまだ精進が足らんから、
お前一からやり直し!
が生まれ変わりであります。
ってことはですよ、
できれば避けたいのが浮世であります。
これを上手いこと言ったのは、
ご存知キリスト教の原罪。
インドとアラブはつながってるんで、
あれアレンジというか、当時の誤訳というか。
そういうもんじゃないんでしょうか。
よって、盛大な送り火が必要となります。
迎え火が強烈なものはないんじゃないですか?
青さんのところの
お墓参りの花火はどっちでしょう。。
あれは迎え火になるのかもしれません。
だとしても、送り火の方が強烈です。
いくら、さだまさしが騙しに来ても
現実はこちらです。
まあ、どう考えても派手ですよね。
それを故人が思っているのなら、
盛大な理由は「戻らなくていいくらい」
に勢いが欲しいから、となります。
マックス・シュティルナーを考えてみましょう。
大体が陰気な人ですが、面白いんですね。
あれだけ厭世的な人が、
なぜかいつも人の中にいるわけです。
となれば、やはりこの世は楽しんでしょうか?
いや、彼はそういう自分も
嫌だったんじゃないでしょうか。
そういう人生を何とか生きているには、
やはり快楽が必要なのかもしれません。
問題は、快楽というのは慣れてくる。
こいつです。
では慣れないというか、
いつまでも保つ快楽ってものを考えてみます。
他者に意地悪する、
これもなかなか快楽でしょう。
酒におぼれる、
まあこれもそうでしょう。
恋に命を懸ける、
ヒリヒリしてよいですねえ。
でもね、そのあとで
あれは何だったんだ?
と賢者タイムが必ず来ます。
で、それに陥らないものを考えてみたんです。
結論はね、誰かにほんの少し
優しくすることです。
ドアを開けてあげたり、
席を譲ったり、
ありがとうと言ったり。
自分でも忘れてしまうぐらいの
ことがいいですね。
でも、ほんの少しだけ
何かが残るわけです。
大げさなことやっちゃあいけません。
どっかで、ヒーローになりたがるだけです。
そんなんじゃなくて、
ちょっとしたこと。
なんか、こんなこと考えるのって、
今年の夏が辛すぎたんでしょうね。
まあ、いいや。
みんな死んじゃうんだしね。
優しいことしよう。
ありがとう、って言おう。
せめて、今月の電気代の請求が来るまでは。
(私、戻ってこなくてもいいやと思いますけどねえ。。でクリック!)
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