線香花火が見えますか、空の上から。
絶対見えねーよ、な青さんの
長崎からのご報告です。
こうね、静々と進む灯篭船。
無言のうちにしめやかに流れる時間。
ところが、実際は耳栓をまず買わねば!
な数時間。
現実はいつも想像を超えていますね。
ではさっそく!
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泣くように響くバイオリンの旋律、
それに続いて抜けるような
ハイトーンボイスの歌声が始まります。
去年のあなたの想い出が…
どんなイメージですか?
私は多分、
川面に浮かんだ幾百の
仄明かりの小さな船が
ゆっくりと川を流れていく。
ような感じだと思います。
静かな、夏の夜のお祭り。
幻想的な風景…
なにか、すごい素敵ですね。
まちがいですよ!
さすがさだまさし!
長崎市民の爆竹消費量は、
二位以下をぶっちぎって一位でしょう。
この意味をご理解いただけますか?
長崎の精霊流しは、
初盆の家が船を仕立てて、
亡くなった方を西方浄土へ送る行事。
船と言っても
海には流しません。
決まったルートを引いて行く、
山車のようなものです。
小さなものは、刺し身船ぐらいから。
大きいものになると
こうなります。
これ、さだまさしさん家のお舟です。
この、大小様々な精霊船が、
ものすごい勢いで爆竹を
鳴らして歩くわけです。
動画がありました。
佐田家ははずんだようです。
どのぐらいの量かといいますと、
線路を掃除しないと
路面電車が通行できなくなるんです。
大量のカスが出るんですね。
爆竹の残骸が、
雪のように降り積もる精霊流し。
爆竹を大きなダンボール箱で買って、
足りなくなって買い足したりね。
なので、音がうるさいなんて
当たり前です。
それより危険さの方が問題でしょう。
こんな風景がそこらじゅうで見られます。
パンパンとか、バンバンとか、
バチバチとかなんて音はしませんよ。
長崎では「ジャー」となります。
この音が近いんじゃないでしょうか。
いかがでしょう?
赤い箱を、缶ビールの空き箱に
ゴソゴソっと放り込んでね。
これが詰まったビールの箱。。
そこに、ドラゴンとかの花火を放り込むんです。。
これをダンボールのなかに。
爆竹って、導火線に火が普通でしょ?
長崎ではノンです。
火元自体が花火です。
バカじゃないかと思いますが、
そういうものなのです。
ビールの箱から、ジャーと鳴り響き
火花が吹き出してくるんです。
意外に明るいのです。
何がしたいのかわかりませんが、
派手なことだけは間違いなく派手です。
当然やけどはします。
全員耳栓は標準装備です。
精霊流しはね、
終わった後が寂しいのです。
昔は海に流していたそうですが、
今頃はそうもいきません。
解体して廃棄です。
この風景は、
さだまさしの曲調とぴったり。
物悲しくて、切なくて。。
精霊船は、初盆の行事。
流している人たちは、
全員家族や友人がなくなった方です。
最初のお盆はね、
生々しいんですよ、悲しみが。
それを、閃光と爆音で
わっと賑やかに送るわけです。
長崎で、お盆に火薬を
おそらく、大陸文化の影響でしょう。
日本的なお盆と、
大量の爆竹と。
不思議な調和を見せる街、長崎。
今年も開催は8/15です。
交通規制がかかりますので、
調べてからお越し下さい。
また、相当うるさいので
耳栓をもってくると安心です。
爆竹の音と閃光。
火薬の匂いと煙が充満する中、
しずしずと進む精霊船。
通り過ぎたあとに残る、
少しの寂しさ。
結構派手な行事だと思いますが、
祭りの後の気分まで含めて、
味わい深いものです。
長崎は夜に限る。
一見の価値はあると思いますので、
ぜひお立ち寄りくださいませ。
今年も8月15日。
それでは。了
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ギターの弦で指を切る、とか。
ウソですね。
子どもがはしゃぎまわっていたら、
マジ危険という行事のようです。
話しを聞く限りでは、
熊野の大花火に近いような。
アレも送り火なんですよねえ。。
日本では、生きるも死ぬも大変なことです。
お盆だねえ。。
(行くば極楽、退けば地獄。と坊主が昔言ったのよね。まあそれでもクリック!)

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