今や世界的監督のウォン・カーウァイ。
中国名は王家衛。
カッコいい作品が多いんですが、
最高傑作はやはりこれでしょう。
多分、時代もからんでんでしょうねえ。
などということを考えたりしていました。
というのも。。
これ観たんですよねえ。
やろうとしたことは、よくわかるんです。
それにしてもキムタクが情けなさすぎ。
はっきり言って、
邪魔だよ君は!
いろいろしがらみあったんでしょうねえ。
世界的監督になるとね。
エンディングの風景でも「LG」が
ずっと写ってますし。
2046の世界は、私の感覚では、
レイ・ブラッドベリの小説のような印象です。
例えば、これとか。
でもこういうのは、
私はウォン・カーウァイの
白眉ではないような気がしますねえ。
「恋する惑星」にもどります。
お話は、二つの恋物語です。
前半と後半は、異なる話。
評価が高いのは、フェイ・ウォンの後半。
私はねえ、前半の金城武が良いと思うんです
彼の日本語でのお芝居は、悲しくなりますが、
中国語での演技はじつにすばらしい。
一応、刑事という設定ですけど、
見事に刑事には見えないけど、気にならない。
失恋した夜に、バーでナンパした、
訳あり風な金髪の女。
その彼女をホテルで横にならせて、
靴を磨いてあげるシーンは。。
いやあ、素晴らしい!
起きない彼女を見ながら、
床に座って古い映画を観て、
フライドポテトを食べてるシーンもいい!
古い中国の、いたたまれなさとか、
もう最高ですね。
このエロさもよかったですねえ。
彼の使用する衣装のチャイナドレスは、
微妙に襟が高いんですね。
その、多分数ミリの違いが、
実にエロイ。
そういうディテールを描かせたら、
ビンビンくるひとなんですねえ。
その同じ監督が、なんでこんな駄作を撮ったの?
と思うのはこちら。
まるで、冗談みたい。
ジュード・ロウもお気の毒にというか。。
まあ、いろいろあるんでしょうけど、
昔みたいにはっちゃけもできないんでしょうけど、
できれば、造りこんだ映像で、
妙に難解じゃないものを観たいですねえ。
それにしてもひどい雨。
こんな日は、お家で映画でも。
(梅雨って感じより、雨季って感じ。みなさん大丈夫ですか?晴れてきたらクリックで!)