CHUFF!! チャフで行こうよ。

もう、何でもありです。ヒマつぶしにどうぞ。

CHUFF!!ってのは、「おっ、なんかいいよね!」って意味です。チャフっていきましょうよ!

僕は古い車に乗っていて その23 小細工を侮るな。神は細部に宿る!

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さあ「割り込み」をしてゆきますよ。

この問題を解決してゆきます。

chuff.hatenablog.com

 

順番待ってちゃ、ダメですよ!

と言っても、立場が弱い。。

なにせ、こいつらが相手なわけですからね。。

 

さて、どうなったのでしょう。

 

 

ここまでの「よいしょ」が功を奏し、

T師匠はご機嫌です。

顔色が変わらないので、表情は一見わからないんですが。。

 

「ジュリアは、アクセルのロッドの軸受けが摩耗するからね」

「あっ、そこは以前に直していただいております」

「だったっけ?じゃあ、キャブ側がアクセル側か、難しいねえ」

「あのう、工場って今大変ですよね」

「うん、年内は厳しいね」

 

やはり、今しかないようです!

 

車に乗り込み、エンジンをかける師匠。

「あれ、今ないよね?」

「微妙に戻り切らないんです」

「どれどれ」

 

「あー、これは!!」

 

写真を撮ってないんですが、

キャブレターという部分の、同調を取るネジを止める部分が、

ガタガタになっています。

もうね、壊れるとかじゃないの。

長い時間をかけて、すり減ってしまったの。

故障じゃないの。

 

「ここ直すのすごい大変よ」

「そこをなんとか、師匠の腕で!」

「仕方ねーなあ。でもどうやりゃいいんだ?」

「素人考えなんですが、こう縛ってしまえばどうでしょう?」

「しばれねえだろ、そこ。でもやってみるか。。」

 

でこうなったわけです。

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「やりゃあ、できるもんだねえ、8マンさん!」

「おお、今のタイラップの扱い方は、さすがですねえ!」

「でへへ、そうでもないっすよう」

 

T師匠、時々子供みたいです。

 

「でも、ここが一番の問題でもねえよなあ」

「どこでしょうねえ」

 

「あっ、これは!!初めて見たな!!」

 

いやね、こんな歴戦の職人がこういうこと言うのって、

私にとっては死刑宣告じゃないですか!

どれどれ。

そこで私も、

 

「あっ、これは斬新というか、ええ?ですねえ」

 

それがこちら。

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切断寸前じゃないですか。。

なんか、下の丸にいなきゃいけないのに、

上に穴掘ってはまってるわけです。

このワイヤーが、アクセルペダルに繋がっていて、

変な抵抗感とか出てたんでしょうねえ。

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これはまずいんじゃないでしょうか。。

まあ、カッコいいですよね。

壊れるじゃなくて、「減る」ですからね。

その辺のポンコツとは次元が違います。

しかし、どうすればいいんでしょう?

 

雨に濡れた子犬のような目で、師匠を見つめました。

師匠は奥に入っていき、なにやら木っ端を持ってきました。

 

「うん、しばらくこれ刺しとこう!」

「おお、さすが。それって実は知られざる名テクニックなんですね!」

 

「いや、単なる思い付き!」

 

「・・・・」

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ワハハハ、師匠ここでギャグ言ってんすか?

とは私は言いませんけどね。

 

「この隙間を何かで埋めてと考えると、なんかないですかね」

「あっ、これならいけるかも」

「それを待ってました!」

 

ただの電線の細いのを、師匠は持ってます。

もう、私、泣きそうなビーグル犬みたいになってます。

きっと、雨にも濡れていたでしょう。

かなしく尻尾を振っていたでしょう。

 

師匠はお構いなしに、作業に没頭です。

で、できた応急処置がこちら。

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オウ、これならいけるかも!

さすがですね、師匠!

 

「まあ、これで問題ねえな。俺にかかればこんなもんよ!」

「こういうのは、やはり長年のノウハウなんですね!」

 

「いや、全くの思い付き!」


さすがですよね。

思い付きで直しちゃうんですからね。。

まあね、ここに出入りされる方々は、

うなるほど銭をお持ちなんでしょうね。

世界中から部品を届けさせるんでしょうよ。

悪うござんしたね!

 

などと、どす黒いことを思いながらも、

「じゃあ、私がテストケースですね!」

と笑顔で言ってっみたんですよ。

 

「だね!普通ならこんなことしてたら怒られるよね!」

 

 

ワハハハ、さすが師匠!

ご冗談がお上手で。。。

 

ハハハ。。。。

(生きるか死ぬかは、ごく僅かの差でしかない。生きること自体が刹那なのだ。だからクリック!)

 

 帰り道、すごく調子いいんだから、やっぱすごいわ。

死ぬ瞬間―死とその過程について (中公文庫)

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幸・不幸の分かれ道 考え違いとユーモア

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刹那

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