青さんは消防団員です。
性格的には、いざ鎌倉で突っ込んじゃう人です。
でね、みなさん消防団がなにしてるかご存じかしら？
で、今回の九州の雨ひどいじゃないですか。
その影で黙々と、うっかり死んじゃうかもなボランティア。
それが消防団ですよ。
なんとハードなボランティア。
ではさっそく！
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6日の夕方に、市から要請があり
消防団は常駐警戒にはいりました。
私にも連絡が来たのですが、
6日の夕方、私は果物屋からの
長い長い家路を急いでいた頃。
都合がつきませんで行けませんでした。
すまないなぁ、と思っていましたが、
夜になって
「明日朝6時から、警戒の引き継ぎを頼めないか」
との連絡があり、二つ返事でお受けしました。
消防団なんてものは、時々訓練しちゃ
そのあと延々と飲んでいるだけの集団だ、
と思われている方も多いと思いますけどね。
確かにそれも、一面として間違っていない。
でもね。
一朝事あるときは命を的に活動するのが我々です。
今回も殉職された方がおられます。
制服ってのは怖いもので、
着ちゃうとガッと行っちゃうんですよ。
私も性格的に危ないんですが、
無駄死にならなければそれでいいかな、
と思うところもあります。
普段のアレコレは大目に見てくりゃれ、
と思うんですよ。
だって我々、
うっかり死ぬんですよ。
ボランティア活動で。
毎年何かしら災害が起きるようになりましたので、
消防団の需要も高まっていると思います。
いざとなったら頑張るので、
お目溢しをよろしくおねがいしますとお願いしつつ、七夕の私。
小康なのか、想定よりも穏やかな小雨の中を
「早くからすまんな。解散の指示が来るまでこのままだ。遅くとも、、夕方18時には引き継ぎするから」
最大12時間の警戒任務を申し渡されましたが、
断るという選択肢はありません。
屋根のある場所で屋外待機をしておりましたが、
徐々に強まる雨勢。
風も強かったので、屋内に退避しました。
一時間ごとに消防車で担当範囲をぐるぐると見回ります。
小さな分団なので、備品の消防自動車は軽自動車。
送水ポンプなどの装備が重いとは言え、
軽量級の車体で川のようになっている坂道を
走るときには緊張感がありました。
ハイドロプレーニング現象って、
自動車学校で学ぶはずなので解説は割愛しますよ。
要するに、雨の日に飛ばすと滑るぜ！
という話です。
豪雨の中でしたからほとんどは車内から警戒。
危険性が高い場所では降りて法面や側溝を目視確認。
水抜き穴から、スーパー銭湯の
水抜き穴から、スーパー銭湯の
打たせ湯みたいな状態になっている場所をチェックしていきます。
水が抜けている場所はね、大丈夫なんですよ。
法面工事がおわって時間が立っている場所では、
水抜き穴から雑草が出ている場合がある。
そういう穴からは「水が出ない」んですよ。
そういう場所は危ない。
吹付けのコンクリごと「ドバーッ」と崩れかねない。
水というのは生命の源ではあるんですが、
災害の主役になった場合は最悪です。
泥棒は家財を持っていきますが、
火事は全部焼いてしまいます。
でもね、水害は台無しにした上で
汚泥を残していきますから最悪なんですよ。
そっちは岐阜。
ああ、、でも被害が出ているかもしれませんねぇ。
長良川の水位が気にかかります。
とは言え、天ヶ瀬。
温泉街ですが、ものすごい被害が出ました。
筑後川水系の、という報道が続いていたので
「あれ？日田あたりでは三隈川じゃなかったっけ？」
と思っていましたが、公式には全部「筑後川」になるそうです。
まぁ、流れは同じですからわからなくはない。
最初に青の洞門を目指したときに、
いつの間にか筑後川が三隈川に変わっている、書きました。
行政的には実際に変わっていない扱いということなのでありましょうな。
で、天ヶ瀬。
筑後川水系ではあるようです。
三隈川の流れる先の一つが玖珠川なんですが、
その川沿いに広がる温泉地が「天ヶ瀬温泉」なのであります。
動画を見ているだけで涙が出ます。
これはもうね、抵抗のしようがない。
土嚢を積んだところで誤差でしか無いような水が、
温泉街を襲っています。
私ね、復興がなった後は必ず泊まりでうかがいますよ。
ぜひ、一人旅にも対応していただきたいものです。
筑後川が三隈川と名前が変わり、
玖珠川に分岐していくのでありますが、
分岐先はもう一つあります。
玖珠川は東に流れて行くのに対して、
南に流れていくのが大山川。同じ水系です。
大山川は、杖立川で杖立温泉に向かう流れです。
しかし、調べた限りで杖立温泉に被害が出たという報がない。
はて、と。
実際ここは去年11月に走ったルートなので、
理由はなんとなくわかった上で調べました。
違いは梅林湖の存在であります。
大山川は梅林湖に注ぎ、
梅林湖から杖立川として改めて流れていくんですね。
水害予防はダムだよ、兄貴。
そもそも、国内有数の急流である球磨川。
発生した大水害は、予防できなかったのでしょうか。
川辺川ダム。
検討に値する問題だと思いますよ。
ボヤで消せば洒落で済む、
というのが信条なので、
何かあればすぐに本部に通報してやろうと、
今にして思えば、むしろこの後の
真夜中のほうが猛烈に降っていたのでありますが、
身構えていたわりには降らなかった七夕の午前中でありました。
結局、最後の見回りでは雨も上がっておりました。
お？これで雨は終わりかな？
なんて心を軽くできるほど若くもなく。
なんて心を軽くできるほど若くもなく。
雨雲レーダーを頻繁に確認してむしろ、
雨の本体は夕方からだな、と覚悟しておりました。
しかし消防団も準公務員です。
システム的に、特別警報が警報に変われば
システム的に、特別警報が警報に変われば
市からの要請は「ままええやろ」となってしまいます。
11時40分に特別警報は解除。
それに伴って、消防団の警戒も解除になりました。
慈善事業ではあるんですが、
ちょいと報酬を受けているので本部の指示は絶対です。
「本部から連絡があり、常駐警戒は解除です。お疲れさまでした」
電話で指示を受けた班長から通達され、
敬礼して解散の運びとなりました。
13時前だったと思います。
ホッとしたのが半分。
この後のほうが雨量は多いだろうにな、
と心配したのが半分。
天気予報通り、夜に猛烈に降りましたが
被害報告はありませんでしたから結果オーライ。
翌日の8日はポッカリと梅雨の中休みになりましたが、
翌日の8日はポッカリと梅雨の中休みになりましたが、
これを書いている9日はじゃぶじゃぶ降りました。
梅雨の中休み。
目の前の田園の美しさに
「このまま梅雨明けにならねぇかなぁ。。」
と祈りを捧げましたが、
そうはイカの金隠し。
9日も存分に豪雨でありました。
私が知っている梅雨とは違う、
悪意マシマシな梅雨になっている今年。
予定通りに梅雨明けになるなら、
予定通りに梅雨明けになるなら、
今年は夏空に変わってすぐに連休があります。
そこでちょいと遠出がしたいものだなぁ、と。
もう、雨がふらないだけで
その日は「晴れ」といいたい気分になる今年の九州。
このままぜひ、災害を打ち止めにしていただいて
夏を迎え、秋に突入したいと思っている私でありました。了
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そうですなあ。
確かに、うっかり死んじゃいますな。
消防も警官も自衛隊も同じですけど、
彼らは一応プロなわけです。
そっか、消防団というのはうっかり死んじゃうのだ。
知ってたようで、実は知らないその世界。
青さんは、地域を守っておられるのです。
（青さん、雨が終わる頃なにかお送りしますよ。敬礼！でクリック！）
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