腐敗ガスでいっぱいの死体が生き返り
主人公は、死体の腐敗ガス噴出で
ジェットボートのように海を渡る。。
で、これ物語のつかみね。
衝撃的やったわ!
ワタイが思うに、この映画作ったやつ
ぜってー、なにか決め込んでおったのではないかのう。。
ゾンビものに分類していいかどうかも不明な
アシッドな世界。
覗いてみましょうじゃありませんか?
無人島に流れ着いたハンクは絶望から自死しようとしていた。その矢先、彼は浜辺に打ち上げられていた死体を発見した。ハンクは人工呼吸による蘇生を試みたが、失敗に終わってしまった。その死体はガスで膨れ上がっており、水に浮いていた。しかも、ガスの排出によって、死体は沖合に出ようとしていた。死体に飛び乗ったハンクは、ジェットスキーの要領で死体に乗って沖合へと向かった。何とか大きな島にたどり着けたものの、そこも無人島であることには変わりなかった。その夜、ハンクは死体と共に洞窟で眠りについた。夜の間に降った雨水が死体の口の中に流れ込んだ結果、死体は飲料水の供給源となった。さらに驚くべきことに、死体は英語を話し始め、自らをメニーと名乗った。海岸で拾ったポルノ雑誌を見て勃起したメニーに苦笑したハンクだったが、そのペニスが方位磁針の役割を果たせることに気が付いた。メニーは生前の記憶を全てなくしていたため、ハンクは彼に様々なことを教えてあげた。しかし、メニーの子供じみた態度はハンクを苛立たせることもあった。
ハンクの故郷へと向かう道中、ハンクはメニーに食べることや映画館に行くことの喜びを語った。そこら辺に生い茂っていた植物やゴミを利用して、ハンクは即興劇をやった。その内容はメニーがサラという名前の女性と恋に落ちるというものだった。劇の内容を真に受けたメニーは、自分の愛するサラがいるハンクの故郷へ帰る意志をより強くした。しかし、サラというのはハンクが一目惚れした女性の名前であった。ハンクはサラとバス停で毎日顔を合わせていたのだが、1回も会話したことがなかった。ハンクは彼女に話しかける勇気を持ち合わせていなかったのである。しかし、彼女を隠し撮りして、その写真を自分の携帯電話の待ち受け画面にすることはできた。SNSの投稿を通して、ハンクはサラが既婚者であることを知っていたが、それでも恋愛感情が消えることはなかった。
熊に襲われるという絶体絶命の危機を乗り切った2人は、遂に故郷へと辿り着いた。ところが、死体と共に帰還したために、とんでもない混乱が生じてしまうのだった。
ウィキにはこのように、ばっちりあらすじ書いてあります。
ちなみに「スイス・アーミー」って言葉を使ってるのは
この死体が、例のナイフみたいに色々使えるからなんですなあ。
日本語なら「十得ナイフ男」
主に活用できるのは、死体ゆえの腐敗ガス。
口に木を差し込んで、獲物を狙ってショット!
ガス銃として正確無比にハンティング。
火をつければガスバーナー。
お尻からガスを出せば、ジェット推進機。
二人(?)で森の中にカフェを作り
思い出や恋を語ったり。。
これなあ、制作サイドがシラフなわけ無いわなあ。
通常この手の映画は、もっと雑というか
ノリで作ってあるもんザンスけど。。
これねえ、作り込まれておるのザンスな。
よって、途中でバディが死体だと忘れるんですわ。
観ているこっちでさえ。。
二人がサバイバルしてたのは、実は恋しい女性の家の裏山で。。
その女性には旦那と子供がいるわけですが、
死体に「今だ!コクれ!」と急かされたりするわけです。
で、それらのシーンもギャグっぽくないんですね。
現実世界に帰ることよりも、バディとの森の生活に戻ろうとする男。
このあたりの描写は、かの「流されて」あたりへのオマージュでしょうなあ。
この映画も名作でしたなあ。。
あれをモチーフに21世紀にこうなるとは思えないんですが。。
でもそうなっとるわけです。
で、最後どうなるかと言うと
死体が息を吹き返す(?)んですね。
もともと死体なんで、死んどるんですが
途中で動かななくなるんですな。
いや、死体だから動いてるほうがおかしいんザンスけど
動かない死体のほうが不自然に見えてくるのですわ。。
で、死体は「お前は一人で生きてゆけ」
てなことを言いながら一人黄泉に向かうわけです。
お尻からガスを出しながら海の沖に向う。。
なんという感動シーンでしょう。。
それを見た人々の演技は、多分イエスの復活を見た人々と同じです。
つまり。。
みんな頭おかしくなっとるんですわ!
かく言うワタイも、ちょっと目頭熱くなりましてん。。
観終わってから色々考えましてん。
これは、青い珊瑚礁であり
同時にトゥルーロマンスであり
黙示録であるな。
こういうの、だいたいピザ食べながらビールを飲んで
夜中にファンクでも聞きながら
ガンジャでゲラゲラ笑い
なにかわからない固形物を口に放り込んで
朝になったときに「頭脳明晰な一瞬」が訪れて
パルプ・フィクションのサミュエルのように
啓示を受けてしまうというものでありますな。
観るべし!
(それ、作品として仕上げちゃうのがすごいわ。。迷わずアシッドでクリック!)