私の母方の祖父は、かなりおかしな人だったらしいのです。
戦前に、ラッフルズまで行っておるのですなあ。
日本に妻子を残して、ブラブラと。
この人、いろいろ豪快すぎて
話を人づてに聞くたびに
そんなヤツはおらんやろう、と思うタイプですね。
さて、青さん。
梅雨の入り口の時期に、いろいろ思うことあったようで。
シンガポールスリングなわけですね。
長崎の海沿いの街で、ラッフルズを思う午後。
ではさっそく!
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自室に下げてあるカレンダー。
令和2年6月10日には「入梅」と書いてあります。
二十四節気ではなく雑節です。
雑節とは、夏も近づく「八十八夜」とか、
大雨になりやすい「半夏生」とか、
台風がきやすい「二百十日」とか、
日本の気候に合わせて二十四節気
プラスアルファで設定されているとのこと。
土用丑の日の「土用」も雑節のようですね。
九州南部と四国はすでに梅雨入りしておりましたが、
入梅に合わせて中国近畿東海などが
雨の季節に入ったようです。
本日の九州北部は
強烈な日差しが降り注ぐ真夏の陽気。
ただ、これは前線の加減だったようです。
梅雨入りからしばらくの雨は、
しとしとと肌寒さを伴うイメージでしたが、
そんな梅雨はもう無いのかもしれません。
こんな熱帯のような雨季なら、
きゅうりを肴に冷をやるより、
シンガポール・スリングのほうがいいかも。
書いていて思い出すシンガポール・スリングの味は、
どうやら缶入り。
一度くらい、バーで頼んでみなきゃいけませんねぇ。。
梅雨入り直前だった先日は
最後の晴れを活用すべく
猛烈に洗濯機をぶん回しておりました。
衣替えはすでに済んでおり、
私はアロハおじさんモードに突入しております。
が、片付けそびれた春服がちらほら。
それらをどんどん洗い、どんどん干し、
どんどんケースに放り込んで、
防虫剤を入れたら一段落。
押し入れに片付けて秋が深まるまでのお別れです。
軽作業とは言え、終わった頃には
それなりに汗をかいておりました。
風呂場でざっと水を浴びると大変気持がいい。
新しいシャツに袖を通し、
扇風機の前に立っていると
お盆の頃みたいな気分になってきます。
乾いた喉を潤すべく、
何か無いかと冷蔵庫を開けると、
だれが買ったものか発泡酒が目に入りました。
思わず手が伸びますが、
まだまだ日は高いのです。
それに、飲むのは週末のみという
私ルールで酒は飲めません。
辛いところですが、我慢してこそ
酒はうまいのだと思いますな。
今日も元気に泣いている甥っ子の声が
日常になっているこの頃ですが、
そろそろ思い出に変わる時が来るでしょう。
車で十分そこらの距離に住んでおりますから、
次に合うのはいつだろう。。
というほどでもないのですが、
なんとなくチクリと心を刺すものがあるのは否めませんな。
一ヶ月検診で体重が1キロ増えていたそうです。
もとが3キロ弱ですから、
実に3割増加。
猛烈な勢いで育っております。
何かを割るつもりで買った、
ペットボトルのウィルキンソンをあけ、
グッと飲むと喉を駆け下りていく強炭酸。
見上げた空は抜けるような青、
庭先で揺れている白いあじさい。
例年、被害が出る大雨の季節を前に、
すでにそれが済んでしまったような気分になる昼下がり。
夕食を終え、
この頃日課になっている甥っ子の風呂を準備していると、
明けている窓から雨の匂いが流れてきました。
一月ほど続く雨の日々。
自室に戻り、窓を閉めながら降り始めた空を見上げ、
何事もなく日常に戻ることができますように、と祈りました。
まだ半分も終わっておりませんが、
今年はすでに災害対応の精神力を
ほぼ全部使い切ったような疲労感があります。
夏の暑さは諦めるとしても、
せめて梅雨ぐらいはおとなしく過ぎ去って欲しい
と切に願う私でありました。了
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昔、受験英語の短文に
サマーセット・モームが出てきたのを覚えております。
大体は「月と六ペンス」だった記憶があるのですが
はっきりとはしませんなあ。
モームの暇つぶし用に提供されたカクテル。
と聞いたのですが、今探すとそういう記述は見つかりませんな。
では、祖父は何をしにラッフルズに行ったのでしょうなあ。
青さんの文章から、話もしたことがない祖父に
思いを馳せたのは、きっと梅雨のせいなのでしょうなあ。
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