CHUFF!! チャフで行こうよ。

もう、何でもありです。ヒマつぶしにどうぞ。

CHUFF!!ってのは、「おっ、なんかいいよね!」って意味です。チャフっていきましょうよ!

NTRを考える 2

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量は十分に出したので、質に変えていきましょう!

となった深夜の打ち合わせ()。

 

そこから始まる真面目企画。

NTRについて論じる青さん。

 

chuff.hatenablog.com

 

エロとは何なのでありましょうか?

人の胸にぐっとくるそれは

いかに、どうして?

その疑問に橋本治ばりに挑むシリーズ。

 

あなたにとっても、身近かもしれないテーマ。

ではさっそく!

 

 

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(まずは前回をご参照ください)

 

NTR

ながえ監督がわりと力を入れているテーマに

「寝取られ」があります。

棚を眺めていると、

これらの作品群は目立ちます。

良いものが多いとは思うのですが、

少し気になることがありました。

 

 

 

 

ながえ監督の「寝取られ」は、

「寝取り」なのではないかということです。

 

「え?同じことじゃない?」

 

と思った方。

財布を拾った話と落とした話は

同じ内容ですか?

違いますよね?


これはね、全く違う話なんです。

細かいことは止しますが、

寝取りと寝取られは、

フォーカスされる部分が違うでしょ?

 

主語がだれなのか、

ということがこの違いを決めるんです。

メインはあくまで女優さん。

その主人公が心変わりする。

ここまでは同じです。

 

心変わり「された側」へのフォーカスなら「寝取られ」です。
心変わり「させた側」へのフォーカスなら「寝取り」です。

 

 

 

寝取られた、というわりに、

旦那の方への感情移入が

あっさりしていることがあるんですね。

ということは、それは寝取りなんです。

 

例えば、よくあるパターンで

「借金取りが、旦那の前で嫁さんを云々」

というのがあります。

 

これ、借金取りが嫁さんを

「やっちまう」話ですよ。

やられちゃった話じゃない。

 

寝取られる、というのは

もっと狡猾で

陰湿なものではないでしょうか。

 

知らないうちに嫁さんが

よその男から孕まされる、

というぐらいのほうが「寝取られ」

という感じではないかと思うんですね。

 

 

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発覚せえよ、と。

寝取られというのは得てして、

マゾヒスティックな話とごっちゃになりがちです。

いけません、そんな安易な展開は。

 

極端に言えば事実が発覚するという

「最後の一瞬」に価値があるのだと思うんです。

ひどいことになっているのを知らないまま、

最終的にガーンとなる。

これが醍醐味ではないでしょうか。

 

逆に言えば、寝取りというのは

最後の一瞬までの過程です。

いかに発覚させず酷いことにしていくか、

というところに価値がある。

 

「寝取られ願望がある」という男を

そのままテーマにしてはいかんわけです。

それだとただの倒錯者だからです。

 

 

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それでは寝取りとか寝取られ

という話ではなくなってしまいます。

もしそういうテーマで作りたいのなら、

 

妻の浮気に気づいたけど〜

という筋にしたらどうでしょう。

 

嫁さんに

 

「オレは寝取られ願望があって云々」

 

とお願いしてしまっては倒錯なのです。

寝取りも寝取られも、

なんなら発覚しなくてもいいぐらいの

「知らないうちに」であるべきです。

 

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寝取り寝取られ、総称して「NTR

と呼ばれますが、

ながえStyleが作っているものは

私が思うに、ジャンルが違うという指摘をしました。

 

ざっとした検討でしたので

異論はあると思いますが、

私の考えはこんなところです。

 

定義上の意見を述べましたが、

ながえStyleには良作が多いのです。

ちゃんとエロを

肉々しく描くという姿勢は圧巻です。

 

 

演技ができる若手男優を、

もう二人ぐらい確保すると

作品にもっと幅が出ると思うんですけどねぇ。

 

思うに、寝取られなら中年男優の嫁さんが

若手男優に、というシチュエーションがわかりやすい。

中年と中年の奪い合いよりも、

相手が若いほうが絶望感が強烈です。

 

やられた!

という気分が強いほうが

NTRは味わい深いのでありますから、

メリハリがある方がいいと思います。

 

 

うーむ。

なんとなく話が

 

「ぼくがかんがえたさいこうのAV」

 

に向かいそうですので、そろそろ終わりましょう。

 

話の筋が気になるからとはいえ、

作る側にいない消費者としては

出来てくるものから良いものを選ぶしかありません。

 

ながえStyle作品の良いところは、

ドラマとしてうまく作ってあるので

「コレだ!」という作品に出会えさえすれば、

何度見返しても「面白い」ということだと思います。

 

じっくり楽しむAV。

それがながえStyle。

 

ぜひ、NTR作品の作り方に変化がありますように。

嫌いじゃないジャンルなだけに、

期待といろいろ膨らむ私でありました。了

 

 

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質を追求するはずだったのに!

 

 

でね、じゃあ質って何よ?

となるわけです。

グーグルの検索ワードに引っかかることが質?

誰かのお役に立つ情報が質?

誰が読んでも納得できるものが質?

 

そんなものは、コンビニで買ってこい!

 

(数学的にはじき出された商品がコンビニに。十分だけどさ。でもクリック!)