ただのツーリングなのに、
通説日本史にいちゃもんをつけるような
社会派なブログ記事と化してきた今回。
そこへ青さんが登ってゆきます。
ではさっそく!
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それなりに角度がある上り坂を
じわじわ登っていきます。
落ち葉の雰囲気が
大変おっかないのですが、
ついた第二駐車場はもっとおっかない。
砂利です。
半クラでソロリソロリと前進。
枠はありませんから、
適当な場所の前でゆっくり方向転換。
注意深く後方を確認しつつ、
バックで停車しました。
なんとか砂利の駐車場に停車させると、
正面には石垣。
実はこの石垣、復元されたものではなく
島原の乱のすぐ後のものだそうです。

乱の後、復旧工事が行われる際に、
焦げたり傷ついたりしていて
みっともないから、と
石垣を覆うように
石垣が積まれたそうで。
壁紙感覚で作られた石垣だったんですね。
天草は唐津藩の飛び地だったので、
農民反乱の鎮圧に唐津藩兵が出動しました。
その数1500といいますから、
それなりの兵力です。
主戦場は本渡だったといいますから、
下島と上島が接するあたりです。
しかし、蜂起した人数は圧倒的に多く、
藩兵からすると多勢に無勢。
リーダーの城代が戦死するなど、
唐津藩側は厳しい戦いを強いられます。
やがて、籠城戦へ。
一揆勢も押し寄せて、
城下町も襲われたそうですが、
そこから先が難攻不落の城の出番でした。
富岡城が築かれた富岡半島は、
富岡という島を
砂州が天草とつなげたという、
いわゆる半島とも趣が違うんですね。
攻城側は数が多くても、
それを活かしにくい地形です。
三方が海。
かろうじて砂州で接近できる城の正面には、
ご丁寧に袋池という堀まで備えられています。
どんな多数でも、遊び駒ばかりでは
どうしようもありません。
一揆勢も必死に攻めたことでしょうが、
結局落としきれず。
天草の一揆勢は
後に島原の一揆勢と合流し、
廃城となっていた原城に立て籠もって
鏖殺されるという結末に至ります。
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もし、一揆勢が立て籠もったのが
幕府側の被害は
もっと大きかったかもしれませんな。
国会図書館に残っている資料を元に、
復元作業が進められて
平成5年に完成したそうなので、
まだまだできたてです。
ここにも桜が多く植えられておりますから、
花見シーズンは人出が多いでしょうな。
ここにはビジターセンターが設けられており、
職員さんがいらっしゃいます。
本日2ヶ所の資料館的建物ですな。
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ほほう。。
ますます社会派な感じですなあ。。
まあ、ワタイが思うにですけれども。
日本人は日本人が思うより
遥かにファナティックな思考だと思うんです。
熱狂的と言うか、なんというか。。
ですので、普通の人々の歴史観って
だいたい司馬遼太郎の本にどう書かれていたか、
それが基準になってるように思うんですな。
まあ、それはそれでよいんですけど、
何でも信じちゃったら問題だと思うんですね。
その本が世に出た背景があって、
売れた理由もちゃんとあって。
でも本当かどうかわかんないですよ!
なにをして本当かってのも
これまた難しいお話になってしまうんザンスけれども。
(で、なにが本当なの?知らんがな、調べなはれ。そこでクリック!)
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