最近見かけないですけど
昔は小学校にありましたね。
まあ、何で消えていったかなんて
大体お察しですですけれども。
そもそも、何でできたのかも
いろいろお察しでもありますけども。
それはそれとして
まあ、実に凄い人ではあります。
勝海舟をして、ベタ褒めですからね。
でも、実際よくわからんでしょ?
彼の思想の抜粋というか、
そういうのいっときますね。
苦労した人でありましょうなあ。
しかし、出世のスピードが
これまた半端ない。
幕末に近い時代が、
追い風だったんでしょうか。
しかし、その根底には
老荘思想から生じる「天道」に対する
何とも言えないパンクな感覚があるんです。
なんというか、原始仏教的というか。
そこに現実主義を混ぜ込んだ
何ともパンクなお方です。
二宮翁夜話という本の中に
こんな話があります。
自然法則である「天道」は真実の道であるが、善悪を知らぬ、畜生道のようなものであって、人間の都合などはおかまいなしである。しかし、羽毛をもたず草木を食しえない弱い人間は、むき出しの「天道」には耐えられないために、仮に「人道」なるものを立てて、田をつくるを善とし、荒地のままに放置するのを悪とする。稲を善とし雑草を悪として、前者のために後者を抜く。しかし、この区別立てをする「人道」はあくまで仮の道であるから「天道」はたえず「人道」の成果を掘り崩そうとする。
溝は埋まり、橋は朽ち、田は荒れる。おそらく「天道」からみれば荒地がもっとも自然なのだろう。「人道は田を興し、天道は田を廃す」。しかし、「これでは人道は立たず」、ために仮に「人道」を立てて、溝をさらい、橋を修理し、田の草をとる。このようにたえず注意と努力を怠らないようにしなければ、たちまち崩壊がはじまる。「やかましくうるさく世話をやきて、漸く人道は立つなり」
まず「天道」は「畜生道」。
いきなり攻撃的です。
でもまあ、そうですな。
人間の手の入らぬ世界は
自然の秩序だけですから、
人間の都合では
動いてくれぬわけです。
しかし、けなしておるわけでもない。
ここがすごいとこなわけですね。
次に、とりあえず「人道」をつくる
当然あるのではなくて、
そうしないとえらいことになるんで
新しい考えを善とすることで
凶暴な天道に対抗すると。
そうしないと、天道にやられてしまう。
天道は人道を崩壊させるものだけど
これもまたやむなし。
すげえ虚無感と闘争心。
最後に、「人道」は基本めんどいこと
これはそうですねえ。
どうも、ワタイが思うに
二宮はどこかで蘭学を
やったんじゃないでしょうか。
当時の西洋思想と、日本的世界が
見事にハイブリッドしておりますゆえ。
人道はめんどいことです。
世話を焼き、日々の手入れをし
それでやっとかろうじて
成立するものだと。
それをやっても、『人道』ってのは
仮の発想なんですけどね!
って虚無感をちゃんと残しておるわけです。
ここまで書いてきて、
トップ画を見直したんですけど。。
これって、ほぼ歩きスマホだよね!
(次の世代の二宮は、歩きスマホ世代から生まれるのか?まさか!でクリック!)