なんとなく肌寒い連休。
しかし、確実に日が長くなっておりますなあ。
こう、夏が近づいて来ると、
つい買ってしまうものの一つがアロハシャツ。
まあ、こう言うシャツは、
若造が着る分にはいいが、
私くらいの年齢になって来ると、
なんと言うか、地獄の釜がまた一つ
口を開くわけですわ。
もう、値段もピンキリですし、
素材にも好みがありますわな。
シルク、レーヨン、綿、ポリとの混合素材、etc。
柄にもいろいろございまして、
もうなんでもござれですわな。
で、ここで推すのがロミオ!
アロハの金字塔!
と言う事はですよ、
毎年1枚ずつ買ったとしても、
20年で20枚。
これが2枚なら、40枚。
3枚なら・・・。
しかもですよ、暑くなったからと言って、
毎日着られるわけではありませんしねえ。
ジャケットとあわせたり、
休日に着たりしても、限界があるわけです。
となると、着ない枚数も
毎年増えるわけですな。
しかし、改めて観てみると、
どれもこれも美しい。
となると、捨てるわけには
いかないわけでございます。
しかし、塵も積もればなんとやらで、
侮れない物量と化します。
となると、手入れに膨大な時間と
コストがかかり始めるわけです。
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しかし、若い頃とは違って、
それなりに銭も稼ぐわけですから、
つい上物に手が出ちゃいます。
となると、基本買い増し!
一体何やってんだ俺?
的な展開になるわけですよ。
もう、これ無限地獄でありんすな。
先日、そのような話しを知人にしたところ、
「お前、衣類って消耗品だと分かってる?」
と、尤もなご意見をいただきましてね。
「馬鹿野郎!何言ってんだ!そんなわけがない!俺が持ってる一番古いアロハは、30年は着続けてるぞ!」
「そういうのは、ヴィンテージじゃねえ、ボロって言うんだ!」
と返されましたので、
「今着てるやつで、15年くらいだ。これボロに見える?」
「お前さあ、そのうち、服のために部屋がいるようになるぞ」
と忠言されたので
「すでに、なっておるわい!」
と胸を張ると、
ふか~~~~~~~い溜息をつかれました。
と、いいつつ、今年も
竹の繊維でできたのを一枚、
銀行行ったかえりにふと見つけた店で
サン・サーフの和柄を一枚購入済み。
おまけに、ダボシャツや、
鯉口シャツまで最近は気になり始めた。
大丈夫か、俺?
と、考えていると電話がきた。
明日、最近仕立てた芭蕉布の夏着物が届くらしい。
「うっほほ~い!」
と喜んでいる俺がいたりして・・・。
その俺が今日着ているのは、
羽裏で有名な京都の岡重の
麻のアロハだったりして・・・。
「美しいきもの」という雑誌が
仕事机の上にあったりして・・・。
108個あるという煩悩。
ならば釜の数も108個であろうなあ。
いくつ目まで俺は開けてるんだろうなあ。
まあ、いい。
どうにかなるだろう!
どうにかなってきたんだし!
奇麗なアロハに
洒落たジャケットを引っ掛けて、
口笛吹いて胸はって、
渡って行こうぜ、浮き世の波を!
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そう言えば、新しい浴衣にあう
雪駄を買わなきゃあなあ・・・。
と、新しい釜の蓋がまた一つ・・・
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