公式なオッパイを堪能して
ガイヤの息吹に触れた青さん。
しかし、アロハおじさんは
息吹に触れ続けるわけにはいかないのです。
次なる場所へ旅立つお青さん。
天草の島の中の、更に小さな島に渡ります。
ではさっそく!
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ごりっぱなパイオツを後にして、
遅い昼飯を食べるべく走っていきます。
やがて、碧い道路看板に
←通詞
という表記がありましたので左折。
程なく見えてきた
黄色い建物が丸健水産でありますが…
混んでますねぇ。
よし、スルー。
とはいえ、ただ戻るのもアレなので、
ついでに通詞島に渡ってみることにしました。
通詞島。
予備知識はありませんでした。
本当になんとなく、
ふらっと橋を渡っただけです。
天草と通詞島の間には、
通詞大橋がかかっています。
大橋と言っても184メートルですから、
さほどの距離はありません。
橋を渡った先に案内看板が見えました。
全部読めなかったのですが、
なんとなく左へ。
ぱっとみた感じ、通詞島の名物は
イルカと塩のようです。
塩田があるんでしょうか…?
リサーチなしでなんとなく来ていますから、
本当にどうしたものかと考えておりますと、
右側に上り坂がありまして
「ユメール上る」
と書いてあります。
特に目的がない場合、
とりあえず高い場所に向かうのは
いい手だと思いましたので上り始めました。
上りきった先にはユメール、という
温泉施設がありました。
どうやら天然温泉ではない人工温泉のようでした。
ユメールからもう少し登った先に、
公民館のような建物があります。
そこが「天草市立五和歴史資料館」でした。
本日三件目の資料館、
小学校の社会科見学でも
こんなに寄らないんじゃないでしょうか。
我ながら「あんたも好きねぇ」であります。
ここはもう、本当に誰もいません。
適当な場所に止めて風景を眺めると、
今渡ってきた橋が一望できます。
天気がいいってのは
ありがたいことでありますねぇ。
よし、早速資料を見せていただこう…
かと思いましたが、彼岸花が
きれいに咲いておりましたのでパチリ。
なんとなく、今年は彼岸花が
少ないような気がしておりますが、
秋といえばやはり曼珠沙華ですねぇ。
山口百恵の歌が頭を過ることであります。
写真を撮っていると、
もうこのまま帰ってもいいんじゃないか
と思えてきますが、せっかくなので
入ってみましょう。
歴史資料館に入っていくのですが、
ガラス扉を開けた時に鼻をくすぐる匂いと、
静まり返った雰囲気が、
住民票の写しでも貰いに行く気分にさせます。
ポスターの張替えなのか、
蛍光灯の取替なのか、
脚立を使って作業中らしい職員さんが
「え?ここは歴史資料館ですが、なんの用ですか?」
という雰囲気でこちらに視線を投げてきます。
その程度の圧に負けるような私ではありません。
果物屋ではもっと愉快なお客様を
お相手させていただいておりますからね。
「すみません、見せていただいていいですか?」
と伺うと、ようやく私が客だと
気づいたのか一人の方が
「お一人ですか、どうぞこちらへ」
と、海側の部屋へ案内してくださいました。
そこはちょっとした会議室のようであり、
窓辺に双眼鏡が設置されています。
部屋の壁に資料を見ると、
どうやらイルカに関するものらしい。
入るなり双眼鏡を覗いていた職員さんが
「ささ、どうぞご覧ください。イルカがみえますよ」
珍しいお客をもてなそうという好意を
無下には出来ません。
双眼鏡を覗き込むと、
イルカウォッチングの船が見えました。
その周りを、イルカがぴょこぴょこ泳ぎ回っています。
それがどうした?
という言葉が頭をぐるぐるしておりますが、
私も不惑。
心の棚は広く頑強なのです。
十分な時間が過ぎたと判断し、
渡辺篤史ばりのトーンで
「わかりました」と一言。
次の展示へむかいます。
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この展示はちょっと興味深いものでした。
伝統的な漁具などが展示されていますが、
一番目立つところにあるのは古代の製塩展示。
聞けば通詞島からは、土器が出ているそうです。
その土器が面白い。製塩土器です。
通詞島では縄文時代から
製塩が行われていたそうです。
その製塩法が面白い。
土器で作ったシャンパングラスみたいなものを、
ズラッと並べるんですよ。
その器に塩水を満たし、
足の下からどんどん火を炊いて
塩を作ったそうなんです。
出来た塩は、他の地域で
何かしらと交換したそうなんですね。
その際、足の部分を折って皿状にして
運んだそうなんですよ。
その、折られた足の土器が
大量に出土している、という説明でした。
マンツーマンで解説いただいていたので
間違いないと思います。
なに、この合理的思考。
すごくないですか?
土器を折って変形させるという発想に、
思わず唸ってしまいました。
ここはね、来るべき。
特にお子さんを連れてくるべきです。
その後、職員さんは
先程まで取り掛かっていた作業に戻り、
私は展示を見つつ涼を取っておりましたが、
そろそろ潮時です。
まだなにか脚立で作業をしている職員さんに
挨拶をしつつ、帰路につきました。
船が私を待っておるのです。
ということで、本日はここまで。
それではまた。了
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なるほど。。。
この形式の製塩方法を初めて知りました。
伊達に公立じゃありませんなあ。
ここでふと気づくんですが
青さん、たった半日の日帰りツーリングなんですよ。
一体何ポイント回ってるんでしょう。。
私、こんなに回れないと思います。
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